今日は雨が降ると言われていた関東地方でしたが、少し路面が濡れていたので雨は降ったようですが、帰り道は傘を差すこともなく帰宅できました。明日は雨が酷いようですが。
会社への道すがら、山を見るのですが、冬には茶色い空虚な枯れ枝に覆われていた山々も、若葉が吹き出しはじめると途端に彩りが鮮やかになりますね。これを「山が笑う」というのだ、と中学生の頃に習いましたが、まさにそんな感じ。
仕事はと言えば、朝から夕方まで会議づくしで大変でした。前にも書きましたが、会議は出ているだけで仕事をしている気になってしまうわけで、できれば出たくはないのですが、それが会社勤めというものなんでしょうね。せめて有意義な会議になるように誘導していくのも仕事のうちなのかもしれません。
と言うわけで、少々気疲れもあって、帰宅時の選曲はヴォーン・ウィリアムズの交響曲第五番です。以前にも取上げたことがあると思いますが、実に心休まる音楽なのです。第一楽章の終盤に現れるコラール風の旋律とか、第三楽章の弦楽器が優美な旋律に慰められます。ヴォーン・ウィリアムズは映画音楽も手がけているのですが、第五番はまさに色彩的、映像的な楽曲で、いろいろな情景が目に浮かびますね。そうですねえ、断崖に立てられた小屋が霧に巻かれていて、中から長靴を履いた老人が現れて、小屋の脇に積み上げてある薪を抱えて、また小屋の中に入っていく、みたいな情景。ステレオタイプですが。
ボールトの指揮はそういう情景を押しつけがましくなく伝えてくれます。ともかく、言い音楽を書きますね、ヴォーン・ウィリアムズという方は。この一年間で大好きになった作曲家の一人です。