カプリッチョに回帰してしまいました。
ようやく週末ですね。ですが、何とも早く終わってしまった気もします。月曜日から割と忙しめでしたので、今日はこっそり早く帰ってきてしまいました。三ヶ月後にカットオーバーするプロジェクトに様々な課題があることを改めて認識しましたが、当然ですが退路は断たれておりますが、アグレッシブに突き進むしかないですね。頑張りましょう。
さて、今週はヴェルディを聴いていたのですが、シュトラウス先生のオペラが恋しくなってきました。と言うわけで、シュトラウスオペラの中でもお気に入りの一つである「カプリッチョ」をまたまた紹介します。何度もこのブログに書いていますが、ベーム盤で歌うヤノヴィッツさんが素晴しくて、いつも感動ですね。シュトラウスのオーケストレーションの輝く色彩感とか、綺麗な挿絵のような美しい旋律が現れたり、と愉しみにつきませんね。
オペラに於いて音楽が先か、詩(≒台本)が先か、と言う問題を扱っているのですが、ワーグナーが問題を表面化させて以来、この問題はなかなか決着できていない訳です。このオペラでは、音楽家フラマンと詩人のオリヴィエが、オペラのアレゴリーである伯爵夫人(*)マドレーヌの愛を得ようとしのぎを削るわけですが、結局結論が出ないままにオペラは終わってしまいます。その余韻がたまらなく素晴しいのですが、答えを知りたい向きには少々歯がゆいかも。
(*)ここでは女伯爵と行った方が良いのかもしれませんが。自明ではありますが、伯爵夫人といっても、伯爵の妻というわけではなく、伯爵の妹なのです。つまりは爵位を持った女性という意味。ドイツ語ではGräfinと言うわけで、伯爵の女性形が使われています。
- 作曲==リヒャルト・シュトラウス
- 指揮者==カール・ベーム
- 管弦楽==・バイエルン放送交響楽団
- 伯爵夫人==ソプラノ==グンドゥラ・ヤノヴィッツ
- 伯爵==バリトン==ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
- フラマン(作曲家)==テノール==ペーター・シュライアー
- オリヴィエ(詩人)==テノール==ヘルマン・プライ
- ラ・ローシュ(舞台監督)==バス==カール・リッダーブッシュ
- 女優==ソプラノ==タティアナ・トロヤノス
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