五月晴れとは行かずとも──カラヤンの振る「サロメ」
今日も日差しが戻っています。昨週の天気の悪さが不思議なぐらい。ですが、今日は休日にしては盛りだくさん。午前中は都内のスタジオで来週に迫ったジャズコンボのリハーサルを二時間。昼食を、バンドメンバーと摂りながら他愛もない世間話に舌鼓を打つ。もう10年以上もつきあっている方々でしたので、懐かしい話も織り交ぜながら、あるいは初めてあったときから10年以上経って、お互いの境遇が変わっていることに驚かされたりしながら、という感じでした。
今日は、カラヤンの振るサロメを聴いています。予想していたのですが、やはりオペラに戻ってきてしまいました。久々に聴くシュトラウスは実に美味です。もちろん単なるおいしさではなくて、歯ごたえもあれば粘りも腰もある。録音の感じも僕好みで、低い倍音が豊かで、リヴァーヴ感もほどよい感じに聞こえます。
ホセ・ファン・ダムさんのヨカナーンがすばらしいです。意志力に満ちた力強い声。ヨカナーンの境遇や性格をよく映し出しているなあ、と思った次第。とても良いですね。ベーレンスさんのサロメは、どうしてもブリュンヒルデに聞こえてしまう。いけませんね。僕の中でショルティ盤のリングのイメージが抜けきらない。僕の聴き方が悪いのですが、とにかく力強い歌唱です。
サロメ、本当に難しいですよね。演奏もそうですし、聴くのも同じく。さすがに何度も聞かないと理解が深まらないです。それでもなんどとなく聴いてますので、徐々に分ってきていると良いのですが。とにかく、聴いていて楽しい、という領域には入ってきています。
- 作曲==リヒャルト・シュトラウス
- 指揮==ヘルベルト・フォン・カラヤン
- 管弦楽==ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
- ヘロデ==カール=ワルター・ベーム
- ヘロディアス==アグネス・バルツァ
- サロメ==ヒルデガルト・ベーレンス
- ヨカナーン==ホセ・ファン・ダム
- ナラボート==ヴィエスワフ・オフマン
- 録音日時==1977年5月、1978年5月
- 録音場所==ウィーン、Sophiensaal
ディスカッション
たえこさん、コメントありがとうございます。そしてご来訪ありがとうございます。さらに、お返事が遅れまして申し訳ありません。
最近のサロメのDVDまで手が回らなくて困っています。マルフィターノさん、ユーイングさんのDVD、いずれもコヴェントガーデンですね。ジャケットは見たことがありました。欲しいですねえ。情報ありがとうございました。またどうぞお立ち寄り下さい。いろいろ教えて下さい。今後ともよろしくお願いします。
その後の「サロメ」からすると老けてますが、
当時は十分に若々しいサロメだったのですよね・・・・・・
最近ではマリフィターノ、ユーイング等の
DVDが出来がイイです。