European Literature

いやあ、ヤバイですねえ、この本は。
会社の後輩が読んでいたので、借りて読んでいるのですが、激しく破滅的なストーリーが素晴らしいです。
緻密細緻な研究に裏打ちされた科学的見解と堅牢に組み立てられた物語世界は揺るぎないもの。近い将来、この小説に描かれた世界の破滅が、現実のものになるかもしれないなあ、などと。
ちょっとした現代批判も織り交ぜてあって、ありがちな指摘だけど、さもありなむ、とも思います。
しかし、膨大な研究と取材をされているはず。こういう仕事にあこがれる。
wikiでは、記述に誤りがあるとか、盗作疑惑、冗長すぎる、なんて言うのもあるけれど、えてして成功者は批判されるものです。気にしちゃイカン。それに冗長だとは全然思いません。文学に埋め草は必要だし、そうした埋め草こそ楽しまないと。
2011年に映画化なんだそうです。見てみたい。
とりあえず、海の近くに行くのが怖くなります。日本は津波の被害が大きいところですから、なおさらリアリティがあります。
上中下の三巻組でして、中巻をもう少しで読み終わろうとしているところ。あと2冊で、年間100冊達成。今年は行けそうだなあ。