フィクションを読むと幸せになる
昨日は、フーコー関連の本について書いていながら何なのですが、今日は以下のウェブの記事を読んで、その通り! と思った次第。
フィクションを読むと以下のような良いことがある、とのことでした。
- 共感力が身につく
- ストレス解消
- よく読む人はよく眠れる
- 人間関係が改善する
- 高齢になった時に認知能力が低下するのを防ぐ
- 寛容になる
- 語彙が増える
- 創造性を育てる
私としては、それに加えて、フィクションこそ、物事を得心させる力がある、と思っています。
フィクションは読者に、なにがしかの体験を与えますが、その体験というものは得てして何かしらの学びをも生じるものだと思っています。
確かに、フィクションであるところの辻邦生「嵯峨野明月記」で、どれほどの人生勉強をしたか、本当に枚挙にいとまがありません。
権力の栄枯盛衰といった、現実世界を笑い飛ばすという豪放な生き方の術というものは、この本なくしては覚えられなかったと思います。あの、俵屋宗達の磊落な口調で、「笑うほかないのだ」と語られると、本当にその通り、と思うのです。
これは、おそらくは評論で得心するよりも、随分と生々しく、仮想とはいえ実体験で学べるから、どいうことだと思います。
で、今日はこちらを読んでみました。
双生児(上) (ハヤカワ文庫FT)
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クリストファー・プリースト
早川書房
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最初の部分だけで、映画を見ているようで、かっこよくて脱帽でした。謎の出し方なども自然に思えますし、というところ。
主人公がスーパーマンでないというのも、なにか好印です象。ジャック・ライアンシリーズなどは、スーパーマンすぎて、なんだかねえ、と思いましたし
また読み終わったら、書いてみようと思いますが、本日はここまで。
それではまた。お休みなさい。
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