いまさら《ゴッド・ファーザー》を観て《春の戴冠》を思う。

《ゴッド・ファーザー》がAmazonプライムで観られるのですが、なかなか見る機会なくこれまで来てました。やる気と意識の問題。で、やっと観ました。本当にいまさら。45年前の映画なのですから。小説は8年前に読んでいたので、あらすじは知っていますが、映画の迫力にはかないません。

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内容は良いのは言うまでもないのですが、勝手ながら、辻邦生《春の戴冠》と似たシーンがあって、イタリアつながりということもあり、あるいは執筆タイミングと公開時期が同じということもあり、深掘りをしたくなりました。

その場面というのは、ヴィトー、つまり、ドン・コルリオーネが襲撃されたあとの場面。ファミリーが全員ヴィトー家に集結するシーン。

これ、パッツィ家の叛乱でピエロ・デ・メディチが暗殺されたあと、メディチ党が全員メディチ家に集結するシーンだ、と思ったのです。主人公のフェデリゴもやはり、メディチ党の一人として、叛乱を恐れながらメディチ邸に入りました。

ルネサンスもマフィアも、やはりファミリー。辻邦生が、《ゴッド・ファーザー》を見て参考にしたかどうかは定かではないですが(確認しようとしたら、いつまでたっても投稿できないので、見切り発車してますが)、イタリアの血生臭さという意味では共通したものがあってもおかしくないなあ、と、なにか得心した思いがあります。凄惨な復讐もなにか同じもので、《ゴッド・ファーザー》の暴力シーンを見ても違和感を感じませんでした。

それにしても、本当に平坦な毎日。平坦であることを目指して頑張っています。日々我慢。

それでは皆さま、おやすみなさい。