Dmitrii Dmitrievich Shostakovich

ふらっと、聴いてしまったのが運の尽き。

ショスタコーヴィチの交響曲第10番は底なし沼のようで、足を取られたら最後、ずぶずぶと深みにはまって行ってしまった。

暗く古い森。湿った空気を嗅ぎながら、進んでいくと、最後は、歓喜なのかパロディなのか、華々しい歓呼に迎えられる。何を信じればいいのか分からない。

そんな曲だな、と思う。

幼い頃は、ただ「カッコいい」というイメージだったが、齢を重ねると、裏側が見えてくるもの。カッコいいものには騙されてはいけない。

演奏は、ベルリンフィルをカラヤンが振ったもの。私のデフォルト盤はロジェストヴェンスキーなので、カラヤン盤はすこしスマートに聞こえる、と言う印象。これもやはりカラヤンというのは……という先入観によるものかもしれないけれど。

明日で、今週も終わるけれど、まだまだ戦いは続く。この戦い、どうもショスタコーヴィチ的な戦い、と思う。詳しくは書けないけれど……。

それではおやすみなさい。グーテナハトです。