先日、当ページの「Kindleで今読む辻邦生」ページを更新しました。右上のメニューバーからアクセスできます。
いつのまにか、「嵯峨野明月記」や「時の扉」までKindleで読むことができるようになっています。特に「時の扉」はうれしいですね。毎日新聞に連載された小説ですので、誰にでも親しめる小説です。もう十年以上読んでいませんのでこのあたりで再読してみようかな、などと思います。
Kindleについては、様々な意見があるのは承知していますが、辻先生が亡くなって20年を超えてもなお、こうしてKindleにラインナップの充実がみられるのはうれしいものです。
私はほとんどの辻先生の作品群を持ってはいますが、重さを気にせずどこにでも持ち歩けたり、電気を消して眠る前に暗くした部屋で読むことができるという電子書籍はそれはそれで一つの利点です。
辻作品はもちろん、おくさまの辻佐保子さんの著作もKindleになっているのはうれしい限りです。
私も、電車の中や、会社の休憩時間に、スマホに入れたKindleで、辻作品を読むことが多いです。そうしたときに、なにかしらの発見を得ることも実に多いです。
私としては、そんな辻邦生Kindle群のベスト作品はこちら。「夏の海の色」です。
「ある生涯の七つの場所」の作品群の一角で、最高傑作短編の一つである表題作「夏の海の色」が納められています。
これからも、いつでもどこでもおもいたったときにすぐに辻文学に親しむことのできる電子書籍における辻作品リリースに期待したいです。
それでは、おやすみなさい。グーテナハトです。