夜明けの曲──アバドのラヴェル──
この言葉を聞いてどんな曲を思い浮かべるでしょうか。私はこちらでした。モーリス/ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第二組曲。
まだまだコロナもなく、震災もなかった2004年に、新国立劇場で上演された「スペインの燦」というシリーズで、この「ダフニスとクロエ」をバレエで見ました。牡牛の角を突けたダンサー達が、舞台上で雄々しく生命力の横溢する動きを見せていたのを記憶しています。17年前ですか。
遠い地平線の向こう側が徐々に赤みを帯びて、予兆を感じた鳥たちの鳴き声も聞こえ、最初の曙光が差し込む瞬間が圧倒的な色彩で表現されています。さらには朝日に照らされた荘重な自然の風景。そしてまた鳥の鳴き声。もしかすると、動物あるいは人間が歩いて居るのかもしれず。
アバドの若いときの演奏をとりました。アバドのフランス音楽、あまり聴いたことがなかったことに気づきました。合唱の感じが70年代雰囲気を醸し出しています。1970年の録音の模様。
そういえば、徹夜明けの朝3時か4時。まだくらいうちから鳥の声が聞こえることがあります。暗いうちから気配を感じる鳥たちは、かすかな光を感じているのでしょうか。
実は、今日は仕事でした。明日も仕事。仕事は24時までしかやらない、と決めていて、24時になった途端にワインを開けて飲み始めました。どうも24時からが本当の時間であるように思います。これ、今ではなく高校時代からの考えです。時間の感覚は、鳥も人間もなにか本能のような感覚によるところがあるのでしょうか、などと思ったり。
ともかく、健康第一で。
みなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。
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