楽しすぎる妄想であるオーボエ始める計画。
高校3年のとき、何か一つ楽器をやりたくて、サックスを選んだんですが、まあ、理由は当時好きだった伊東たけしの影響が多々ありというところ。
ヤナギサワのアルトサクソフォーンを友人O君と一緒に購入に行きました。大学浪人が決まったタイミングだったので親から勘当されました。
浪人中は毎日30分ほど押入れの中に入ってサックス吹いてましたが、一年経ったら、スケールぐらいは吹けるようになっていて、ジャズ研に予定通り?楽器経験者として入れたというわけです。
しかし、ルーツはクラシックだったので、本来的にはオケと相乗りできる楽器を選ぶべきだったのでしょう。ジャズとオケのあいのり楽器は、トランペット、トロンボーン、フルートぐらいしかないけれど。
オーボエは、宮本文昭なんかで知っていて、高校生のときにコピーなんかしてましたね。宮本文昭がタモリがやっていた「クイズ音楽は世界だ」にでた時に、カッコいいな、と思いましたが、あ、オレにはソプラノサックスがあるから、と思ってました。
まあ、でも、茂木大輔さんの本を夏に結構読みまして、かなり焚き付けられてしまいました。読んでいたら、あの楽器ばっかり練習して時間を忘れる感覚が甦ってきたのでしょう。完全に無になって、自分が指と音の中に溶けていく感覚。
やっぱり、楽器やらないとわからないことはたくさんあるのだろうなあ、と。あとは、楽器やらないと脳が溶けてしまいそうで。。
さしあたり、EWIを練習します。
ちなみに、茂木さんの素敵な本「アイネクライネな我が回想」の書評が図書新聞に出てます。お近くの書店で是非茂木さんの本と図書新聞をご入手ください!
今日は土曜日ですが、夜中に会社に行きます。そちらも戦い。
では、今日は昼なので、チュース。
楽器もやらんとね。。
音楽書を読んだ方が音楽が楽しくなるのか。
帰宅の電車。人身事故で、1時間立ち往生しまして、その電車の中で書いています。
しかし最近はずいぶんと良くなって、事故現場の様子を(タイムリーでもなく、正しいとも言えないのでしょうが)きちんと放送で伝え、運転開始時間の目処もきちんと伝えてくれます。何も知らされずにイライラすることもありません。これもホスピタリティの一環なんでしょうね。
さて、ワーグナー本をいくつか読んで、ずいぶんと理解が進みました。
というわけで、三年前にDVDから音源に落としていたブーレーズが振ったバイロイトでのリングの音源を聞いています。
この時の演出は、パトリス・シェローで、リブレットを拡大解釈して、リングの物語を19世紀以降の資本主義批判の物語に読み替えた、というのは周知の通りです。
当時のバイロイトにおいては画期的あるいは革命的な演出だったようです。
今からこの映像をみると、何が斬新なのかわからず、戸惑うことがあります。
確かに、我々はもうシェローのリング以上のリングを見ているわけですから、そこには新奇さを求めることはできなくなりました。
資本主義批判としての演出は、サヴァリッシュがバイエルン国立歌劇場で振ったレーンホフ演出のラインの黄金でも感じましたし。
あるいは、シェローの演出自体を多義的な解釈で咀嚼していく、とか、そういう見方になるのでしょうか。
っつうか、もっと映像も見ないと。
今週末は徹夜仕事です。
というわけでグーテナハト。
つれづれツイート
昨今切実な楽器やらねば強迫観念。いや、ほんと、聴いているだけではダメかも、と。
茂木大輔さんの本を読んだのと、のだめを読み直したのが原因。
そうか。オーボエは習わないとダメなんですね。サックスを独習した我流派の私には少しつらい。
でも、興味ありすぎなので、茂木大輔さんの、オーボエ教則本を予約してみました。
リードも高いんだろうし、楽器自体も高いし。
Twitterにも書きましてが、ジャズとオケ、相乗りできる楽器にすれば良かったですよ。フルートとか、ペットとか。
でも、伊東たけしが好きだったのだから仕方がないです。
では短くグーテナハト
批評は美を創る── エディエンヌ・バリリエ「ピアニスト」アルファベータ
もしあなたが美を謳い上げるとすれば、それは美が存在するからではなくて、美を存在させるためなのです。多分これが批評家の正しい役目であり、尊厳なのです。多分そこから彼らも創造という作業に加わることができるのです。
メイ・ジンという美貌の中国人ピアニストをめぐる、フレデリック・バラードとレオ・ボルドフスキーという二人の音楽評論家の論戦は、不思議な結末を迎えました。
二人の架空の音楽評論家は、メイ・ジンをめぐる論争から、ほとんど個人攻撃とまでいえる過去の記憶への機銃掃射を互いに行い、血だらけになって傷つくのですが、奇妙なことに撤退と和解へと進んでいくのです。
それは、メイ・ジンを徹底的に攻撃したレオ・ポルドフスキーが、もう一度メイ・ジンの演奏を聴いたあとからでした……。
「ピアニスト」は西欧音楽の普遍性を論じながらも、書簡体小説として、書簡と書簡の間に横たわる空白の文脈への想像あるいは妄想へとさそう、文学を読む愉しみをももたらしてくれる「小説」でした。
もちろん、ここで論じられている問題は、既に論じつくされたことなのかもしれません。西欧音楽の普遍性なんていうものは、絵空事といえるのかもしれないわけです。
ですが、私は冒頭で引用した一節、これは敵であるフレデリック・バラードに対して、レオ・ポルドフスキーが、和解とも言えるメールを書くのですが、その中の一節です。
別に普遍的美などあろうがなかろうが関係なく、それがあるということを前提に、あるいは信じ、それを表現するということ。批評の素材として音楽そのものも重要だが、それを「美」として解釈することも、「美」を創造するプロセスである。
そういう議論です。
私はこの議論を諸手を挙げて賛意を示すわけには行かないのです。というのも、こうした言動は、当然では有りますが、批評家側からしか出てきません。これは自己賛嘆とでも言える言辞なのです。音楽家から同様な言葉が出てくればいいのですが、私はそうした言葉を聞いたことがないのです。
ですが、私の中に常にある疑問、生成者と受容者の関係に関する疑問の解決へと少し励まされた気がするのです。
生成できるものだけが、その美を享受することができるのか、という問題。生成者同士で、隠語のようにその秘術的な美を崇拝しあうのではなく、非生成者にも、美という秘仏の背光を浴びる権利あるいは可能性があるのではないか、ということなのです。さらに議論を進めて、その秘仏の背光を作り出しているのが非生成者である受容者ではないかということです。認識論的な問題かもしれません。受容者こそが生成された素材に美という価値を無意識に与えている。それを言語化レベルまで引き揚げることで、明示的な美を生成する……。
リスナーがいない音楽は意味が無い、といった浅い議論ではないはずです。
だからこそ、「創造」という言葉が出てくるのでしょう。
ただ、やはりどうしても、私はこの批評家が美を創造するという考えが、完全に胸のつかえをとるものではないようにも思っているのです。
総じて、本書には大きな満足を覚えました。そしていろいろなものを得ました。文学的にも美学的にも。
ただ、この後どうすべきなのかが、私にはわからないだけなのです。
ではグーテナハト。
これは本当に考えさせられる……─エディエンヌ・バリリエ「ピアニスト」アルファベータ
私の友人。大学の授業発表で、彼と対談をしました。卒業式あとの徹夜の飲み会で、かれは、武満徹を論じて、しきりに日本と西欧のギャップをどう埋めるか、ということを話していました。私は当時は全部西欧に合わせてしまえばよい、と思っていましたので、そうした議論に心から参加することができず、傍観者として議論を楽しんでいた記憶があります。
しかしながら、「全部西欧に合わせてしまえば良い」などということはできるわけもなく、だからこそ、和魂洋才という言葉が生まれ、フォークでうどんを食べるような奇異な状況に相成っているわけです。
で、いつも思っている疑問。西欧音楽を我ら日本人が演奏して聴くという奇異な状況をどう説明するべきなのか。
ドイツ人にはわかるが、日本人には分からないフーガやハーモニーの感覚があると聴いたことがあります。言語によって体の底に染み付いた音韻の感覚というものもあるでしょう。体格の違いや文化の違いにによって声質はかわります。ウィーンのホテルのフロントの親父は、背筋が凍るほどの豊かなバス・バリトンの声をしていて、こんな方々が普通にいる国は恐ろしいと思ったり。
そりゃ、小澤征爾や千秋真一のような天才はいて、日本と西欧をひとっ飛びにして繋げられる人はいますが。
で、今日から読み始めたのが、エディエンヌ・バリリエの著による、「ピアニスト」という本です。秀逸な音楽書を出版するアルファベータからの逸品。
二人の音楽評論家が、美貌の中国人ピアニストの演奏会をめぐって言論戦争を繰り広げるという血湧き立つ架空言論戦記です。
一人は、この美貌の中国人ピアニストに、音楽の真髄を見ますが、一人は、これは中国による文化侵略(とまでは書きませんが)とまで行きそうな西欧国粋主義的音楽論者です。
一体西欧音楽とは何なのか。西欧音楽を非西欧人が演奏するというのはどういう意味なのか。それは西欧への非西欧からの侵略なのか、あるいは西欧音楽の普遍性の象徴なのか。
「美貌のピアニスト」の奏でる音楽と「太って汗をかきながら演奏するピアニスト」の奏でる音楽は同じなのか。音楽におけるビジュアルとはなにか?
いま半分まで読みました。
二人の議論は、噛み合っているようで噛み合っていません。戦闘状態にある二国が互いに理解し合えないようなものなのでしょう。それが、リアリティを更に高めています。これぐらい憑依しないと小説家にはなれないということなんでしょう。
かつて、ニフティサーブで繰り広げられていた音楽議論を思い出しました。少なくない時間をかけて、思考とレトリックで戦い続けたアマチュア論客も、こうした議論を繰り広げていた記憶があります。そうした議論の中身は私の記憶には残っていませんけれど。
議論が収束することはありえないはず。そんなに分厚くもないこの本の終末はどうなるのか。いくばくかの予想はあっても、それは明日もまたページをめくる意欲を削ぐものではありません。
では、グーテナハト。
9月30日〜10月13日の東京オケ・オペラ事情
向こう2週間の東京オケ・オペラ事情をお届けします。前回ご紹介できていなかったオーチャードホールとタケミツ・メモリアルの情報などを追加しています。
つうか、目白押しですね。
スクロヴァチェフスキのブルックナーとショスタコーヴィチ、ジョナサン・ノットのリヒャルト・シュトラウスなどに垂涎です。
間違いはないように確認しましたが、何かあればご指摘ください。申し訳ないですがご使用に際しては自己責任でおねがいしますね。
日 | 場所 | 演奏者 | オケ | 演目 | 開演時間 |
---|---|---|---|---|---|
9月30日(月) | サントリーホール |
指揮チョン・ミョンフン ピアノ:アリス=紗良・オット |
フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団 |
ラヴェル: 組曲「マ・メール・ロワ」 : ピアノ協奏曲 ト長調 サン=サーンス: 交響曲第3番 ハ短調 「オルガン付」 op.78 |
19:00 |
東京文化会館 |
指揮 オレグ・カエターニ 出演 アンリ・バルダ(Pf) |
東京都交響楽団 |
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 シューベルト:交響曲第8番 ハ長調「ザ・グレート」 |
19:00 | |
10月1日(火) | オペラパレス |
指揮:尾高忠明 メッゾソプラノ:加納悦子 バリトン:萩原 潤 合唱指揮:三澤洋史 合唱:新国立劇場合唱団 |
東京フィルハーモニー交響楽団 |
ディーリアス オペラ「村のロメオとジュリエット」より間奏曲~楽園への道~ エルガー メッゾソプラノと管弦楽のための連作歌曲集「海の絵」 ウォルトン オラトリオ「ベルシャザールの饗宴」 |
19:00 |
10月2日(水) | NHKホール |
指揮:フィリップ・オーギャン ソプラノ:エヴァ・ヨハンソン テノール:サイモン・オニール |
NHK交響楽団 |
ワーグナー/舞台神聖祭典劇「パルシファル」から 前奏曲、「役立つのはただ1つの武器」 ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲と愛の死」 ワーグナー/楽劇「神々のたそがれ」から「夜明け」 「あなたの新しい働きを」 「ジークフリートのラインの旅」 「ブリュンヒルデよ、神聖な花嫁よ」 「ジークフリートの葬送行進曲」 「ブリュンヒルデの自己犠牲」 |
19:00 |
サントリーホール | 指揮スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ | 読売日本交響楽団 |
ベルリオーズ: 劇的交響曲「ロミオとジュリエット」から ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番 ニ短調 op.47 |
19:00 | |
10月3日(木) | オペラパレス |
指揮:ピエトロ・リッツォ 演出:アンドレアス・クリーゲンブルグ リゴレット:マルト・ヴラトーニャ ジルダ:エレナ・ゴルシュノヴァ マントヴァ公爵:ウーキュン・キム スパラフチーレ:妻屋秀和 マッダレーナ:山下牧子 モンテローネ伯爵:谷友博 |
東京フィルハーモニー交響楽団 | ヴェルディ:リゴレット | 19:00 |
タケミツ・メモリアル | 指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ | 読売日本交響楽団 |
【第1部】 読響メンバーによる室内楽 【第2部】 ・ベルリオーズ:劇的交響曲「ロミオとジュリエット」op.17から抜粋 ・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調op.47 |
18:30 | |
東京文化会館 | 指揮 渡邊一正 | 東京フィルハーモニー交響楽団 |
ペトルーシュカ 展覧会の絵(清姫) プレリュード(沈める寺) ボレロ |
19:00 | |
10月4日(金) | すみだトリフォニーホール |
十束尚宏[指揮] 菊池洋子[ピアノ] |
新日本フィルハーモニー交響楽団 |
ショパン/ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11 チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調 作品36 |
14:00 |
タケミツ・メモリアル | 大友直人(Cond)、横坂 源(Vc) | 群馬交響楽団 | エルガー:セレナード ホ短調op.20/チェロ協奏曲ホ短調op.85/交響曲第2番変ホ長調op.63 | 19:00 | |
東京芸術劇場 |
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ ピアノ:ベルント・グレムザー |
読売日本交響楽団 |
F.ショパン/ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 D.ショスタコーヴィチ/交響曲第5番 ニ短調 |
15:00 | |
10月5日(土) | サントリーホール |
指揮:大友直人 ソプラノ:中嶋彰子 テノール:パヴェル・コルガティン 津軽三味線:上妻宏光 舞踏:バレエ シャンブル ウェスト 司会:高嶋政宏 |
室内アンサンブル:ザ・フィルハーモニクス |
フレデリック・ロウ: 『マイ・フェア・レディ』から序曲~「踊り明かそう!」 J.シュトラウスⅡ: オペレッタ『ウィーン気質』から「ほろ酔いの歌」 プッチーニ: オペラ『蝶々夫人』から「ある晴れた日に」 ジーツィンスキー: ウィーン、わが夢の街 ピアソラ: リベルタンゴ、他 |
18:00 |
すみだトリフォニーホール |
十束尚宏[指揮] 菊池洋子[ピアノ] |
新日本フィルハーモニー交響楽団 |
ショパン/ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11 チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調 作品36 |
14:00 | |
タケミツ・メモリアル | ロデル・コルメナール(Cond)、ディンドン・フィエル(Pf) | マニラ・フィルハーモニー管弦楽団 |
・ルーシオ・サン・ペドロ:パストラール組曲 ・ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲op.43 ・チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調op.36 |
15:00 | |
埼玉会館 大ホール |
指揮:秋山和慶 ピアノ:伊藤 恵 |
NHK交響楽団 |
モーツァルト/ピアノ協奏曲 第20番 二短調 K.466 ベルリオーズ/幻想交響曲 作品14 |
16:00 | |
東京芸術劇場 | 小林研一郎(Cond) 仲道郁代(Pf) | 日本フィルハーモニー交響楽団 |
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第5番「皇帝」 ドヴォルジャーク/交響曲第9番「新世界より」 |
14:00 | |
NHKホール |
指揮チョン・ミョンフン メゾ・ソプラノ:藤村実穂子 |
フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団 |
NHK音楽祭2013 輝くオペラの巨星たち フランス放送フィルハーモニー管弦楽団 ビゼー 「カルメン」特集 |
18:00 | |
10月6日(日) | オペラパレス |
指揮:ピエトロ・リッツォ 演出:アンドレアス・クリーゲンブルグ リゴレット:マルト・ヴラトーニャ ジルダ:エレナ・ゴルシュノヴァ マントヴァ公爵:ウーキュン・キム スパラフチーレ:妻屋秀和 マッダレーナ:山下牧子 モンテローネ伯爵:谷友博 |
東京フィルハーモニー交響楽団 | ヴェルディ:リゴレット | 14:00 |
タケミツ・メモリアル | サイモン・オーヴァー(Cond)、スティーブン・ドゥ・プレッジ(Pf) | サザン・シンフォニア |
・アンソニー・リッチー:パリハカの思い出 ・グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調op.16 ・ブラームス:交響曲第2番ニ長調op.73 |
15:00 | |
ミューザ川崎シンフォニーホール |
指揮:マルティン・ジークハルト 独奏:アンサンブル・ウィーン=ベルリン -オーボエ:ハンスイェルク・シェレンベルガー -クラリネット:ノルベルト・トイブル -ファゴット:リヒャルト・ガラー -ホルン:シュテファン・ドール |
東京交響楽団 |
モーツァルト:ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 K.495(ホルン:シュテファン・ドール) モーツァルト:協奏交響曲K.297b (オーボエ:ハンスイェルク・シェレンベルガー、クラリネット:ノルベルト・トイブル、ファゴット:リヒャルト・ガラー、ホルン:シュテファン・ドール) ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98 |
14:00 | |
みなとみらいホール | スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ | 読売日本交響楽団 |
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロミオとジュリエット」から(抜粋) ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 |
14:00 | |
10月7日(月) | タケミツ・メモリアル | 飯森範親(Cond)、松田理奈(Vn) | 山形交響楽団 |
・サリエリ:歌劇「ファルスタッフ」序曲 ・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」 ・ブルックナー:交響曲第1番ハ短調 |
19:00 |
10月9日(水) | オペラパレス |
指揮:ピエトロ・リッツォ 演出:アンドレアス・クリーゲンブルグ リゴレット:マルト・ヴラトーニャ ジルダ:エレナ・ゴルシュノヴァ マントヴァ公爵:ウーキュン・キム スパラフチーレ:妻屋秀和 マッダレーナ:山下牧子 モンテローネ伯爵:谷友博 |
東京フィルハーモニー交響楽団 | ヴェルディ:リゴレット | 19:00 |
サントリーホール |
指揮:ロジャー・ノリントン ピアノ:ロバート・レヴィン |
NHK交響楽団 |
グルック: オペラ『アウリスのイフィゲニア』序曲(ワーグナー編曲) ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19 : 交響曲第6番 ヘ長調 op.68 「田園」 |
19:00 | |
10月10日(木) | サントリーホール |
指揮:ロジャー・ノリントン ピアノ:ロバート・レヴィン |
NHK交響楽団 |
グルック: オペラ『アウリスのイフィゲニア』序曲(ワーグナー編曲) ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19 : 交響曲第6番 ヘ長調 op.68 「田園」 |
19:00 |
タケミツ・メモリアル | 沼尻竜典(Cond)、小菅 優(Pf)、東京混声合唱団 | 東京フィルハーモニー交響楽団 |
・ヘンツェ:ピアノ協奏曲第1番(日本初演) ・ヘンツェ:交響曲第9番 |
19:00 | |
10月11日(金) | サントリーホール |
指揮:山下一史 メゾ・ソプラノ:波多野睦美 オルガン:近藤岳 笙:宮田まゆみ ピアノ:向井山朋子 NHK東京児童合唱団 |
東京都交響楽団 |
権代敦彦: 母~オルガンと笙のための 作品107(2007) : デカセクシス~オーケストラのための作品125 : 子守歌~児童合唱、メゾ・ソプラノ、ピアノとオーケストラのための 作品90(2005) : 新作 オルガンとオーケストラのための作品139(サントリー芸術財団委嘱初演、2013) |
19:00 |
10月12日(土) | オペラパレス |
指揮:ピエトロ・リッツォ 演出:アンドレアス・クリーゲンブルグ リゴレット:マルト・ヴラトーニャ ジルダ:エレナ・ゴルシュノヴァ マントヴァ公爵:ウーキュン・キム スパラフチーレ:妻屋秀和 マッダレーナ:山下牧子 モンテローネ伯爵:谷友博 |
東京フィルハーモニー交響楽団 | ヴェルディ:リゴレット | 14:00 |
サントリーホール | 指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ | 読売日本交響楽団 |
S.スクロヴァチェフスキ:パッサカリア・イマジナリア ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 |
18:00 | |
タケミツ・メモリアル | 曽我大介(Cond)、安井陽子(Sop)、経種廉彦(Ten)、朝岡聡(司会) | 東京フィルハーモニー交響楽団 |
・ヴェルディ:歌劇「椿姫」より乾杯の歌 ・プッチーニ:歌劇「トスカ」より「星は光りぬ」 ・ドヴォルザーク:交響曲第9番ニ短調「新世界より」 ・リクエストで決まる「もう一度聴きたい曲」ベスト3 他 |
16:00 | |
10月13日(日) | オーチャードホール |
指揮:リハルド・ハイン ズビネク・ミューレル 演出:ラディスラフ・シュトロス ソプラノ:エリカ・ミクローシャ(夜の女王) |
プラハ国立劇場管弦楽団 | プラハ国立劇場 モーツァルト「魔笛」 | 15:00 |
サントリーホール |
指揮ジョナサン・ノット ソプラノ:クリスティーネ・ブリューワー |
東京交響楽団 |
R.シュトラウス: 4つの最後の歌 : アルプス交響曲 op.64 |
14:00 | |
すみだトリフォニーホール |
下野竜也[指揮] ルイジ・ピオヴァノ[チェロ] |
新日本フィルハーモニー交響楽団 |
シューマン/チェロ協奏曲 イ短調 作品129 ブルックナー/交響曲第6番 イ長調 |
14:00 |
多面的なワーグナー
先日から読んでいる、バリー・ミリントンのワーグナー本、面白いです。
ワーグナーの、幾分か悪意をもって語られる要素について冷静に検証されていると思います。
ですが、現代からはかりしれない当時の状況や、数字、文献などから別の可能性を見出す試みは刺激的です。
明日も読みます。
つれづれツイート
やっと週末ですが、今週は月曜日が休みだったので短縮バージョンだったのですね。来週は休みなしで二週間連続仕事予定。体が持ちませんよ。
※※※
今日は珍しくバルトークのビアノ協奏曲第二番を。たしか、ブーレーズとツィンマーマンの演奏だったはずだけど、Amazonにはないみたい。
※※※
朝日新聞夕刊に沢木耕太郎の《風立ちぬ》評が載っていました。私の理解では 、
堀越はなんの障害に会うことなく、バリアフリーに物語が進んで行く。これまでの宮崎映画ようなビルドゥングスロマンではないからして、宮崎監督はもう一度映画を作るはず。
でした。あとは声優批判もすこし。ここで、ツボにはまった方も多いはず。
※※※
今日も遅くなりました。ではグーテナハト。
独仏間のかつての深淵 その二
過ごしやすくなった今日このごろ。嬉しい限りです。
先日の続きを書きます。夜更かしですが。。
ヴァーグナー大事典における記述
ドイツを焦土とした三十年戦争が終わったのは1648年のウェストファリア条約です。ここで国際法や国家の概念が現れたというのは世界史における必須問題です。
その後ルイ14世ものとで絶対王政を確立し、強大となったフランスは、帝国主義的領土拡張政策をとり、1681年にストラスブールというかシュトラスブルクを武力占領し、1689年にプファルツ継承戦争でプファルツへの侵攻を開始します。ドイツ諸邦は対抗し、失敗に終わるかと思いました。
が、フランス政府は近世史上初めて、一地域を全て無人の地と化すことを決意しました。フランスに対して中立を宣言し、フランス軍を友好的に招き入れた、神聖ローマ帝国直轄歳のシュパイヤー、ヴォルムス、オッペンハイムは、フランス軍によって焼き払われました。大聖堂は爆破され、歴代ドイツ皇帝の墓所は暴かれて略奪され、住民は放逐されました。その後、ハイデルベルクなどのフランス国境からライン川の間に位置する数十の都市と数千の村が襲われ、組織的に壊滅させられ、住民は根絶やしにされました。
この焦土作戦は、ドイツ国民に深い心理的ショックを与え、長期にわたって、道徳的退廃を産み出し、社会心理を荒廃させたのです。
これ以来、ドイツとフランスは宿敵どうしとなり、その後の歴史や文化において通奏低音のように、ドイツにフランスへの敵対心を与え続けることになるのです。
裏取り
こうした見方を、私は(恥ずかしながら)知りませんでした。私は、ドイツのフランスへの敵対心はナポレオン戦争によるものと思っていたからです。ですが、それよりももっと古く根が深いものだったということなのでしょう。
この部分はコンラート・ブントというドイツ人の歴史学者による原稿です。被害者側の記述なので、いささか感情的なのかもしれません。
手元にあった山川出版社の世界歴史大系ドイツ史第二巻における記述では、「プファルツの焦土化」という言葉が取り上げられていますが、文化史的な背景については語られていません。
確かになにかしら非人道的な事実があったのでしょう。
ただ、そうした史実と思われる出来事をどう解釈するかは、その後の捉え方です。先日書いたように叙述された歴史は恣意性を帯びるのです。真実などはありません。あるのは解釈だけです。
当時のフランスは、武力に物を言わせて、言いがかりをつけては隣国を侵略するという侵略国家だったようですね。とくにマザランからルイ14世による親政になってからのことだと書かれていました。絶対王政、王権神授説。諸芸術のパトロンであり、自身もバレエを嗜んだルイ14世ですが、こうした一面も持っているのですね。独裁者は芸術を愛するということなんでしょうか。
その後
この延長線上にあるのが、ワーグナーの《ニュルンベルクのマイスタージンガー》にあるフランスへの敵対心であり、1871年の普仏戦争であり、第一次大戦であり、ナチスのフランス侵攻なのでしょう。
そしてようやく、最初の「焦土化」から300年近くたった第二次世界大戦後、欧州議会の本部をストラスブールに置くということに象徴されるように、ようやくドイツとフランスはお互いを許しあったかのように見えます。
そうです。300年もかかるのです。こうした問題は、それぐらい腰を据えなければならないということなのです。
なんとか後記
やっとかけました。
それにしても、叙述されたことの難しさ、というものを感じます。歴史なんて、だれかが書いた一言で簡単に代わるものです。誰かが新聞に書けばそれが事実になってしまうということなのですね。
音楽評論もまさにそうなのでしょう。書いたことと音楽自体はまったくリンクしませんし、検証不可能です。当然ですが歴史よりも恣意性は高いです。大学の先生が音楽評論の妥当性について批判していたのを思い出しました。
逆に言うと、歴史も音楽評論ぐらいのものだということも言えるのでしょうね。
まったく世界は難しいです。
ではグーテナハト。
驚愕!ウィーンフィル&ウェルザー=メストのスターウォーズ!
私の高校時代からの友人N氏からメールがきました。
彼は、西日本の某大学で教鞭をとっておられますが、彼はトランペットの名手で、某有名アンサンブルのメンバーだった経歴の持ち主です。
その彼からメールが届きました。曰く、凄いスターウォーズテーマがあるのだそうです。
で、早速ググってみると、恐ろしい音源に突き当たりました。
フランツ・ウェルザー=メストがウィーンフィルを振った、スターウォーズのテーマですよ。
こちらが、メインテーマ。ああ、ドイツ語ではHauptthema aus 'Starwars’
次。帝国軍のマーチ。ドイツ語でImperial march aus 'Starwars’ 最後に、ライトセーバーが登場します。あー、スターウォーズ、ラヴ。
次はレイアのテーマ。この曲、叙情的で大好きでしたが、もっと好きになりました。ウィーンフィルの弦は美しすぎる。。ソロの方々の解釈が素晴らしい。ホルンもラヴだ。
ホルンの咆哮は、ワーグナーなんですね。
うーん。これが指揮者とオケの実力なのか、と思い知りました。
いやいや、既存の音源が、というわけではありません。
ですが、さすがのウィーンフィルとウェルザー=メストです。これまでにないスターウォーズをきかせてくれます。
演奏面でいうと、これまでにないアーティキュレーションなのだと思います。絶妙なテンポの取り方は、楽曲の陰影を深めたものと思います。また弦の美しさも格別。
ワーグナーの正統後継者の一人であるジョン・ウィリアムズの楽曲が、正規コンサートではないですが、取り上げられたことに驚きながらも喝采を感じました。
よくぞやったな、という感じです。
あとは、コルンゴルトのつながりでしょう。ジョン・ウィリアムズの楽曲はコルンゴルトの映画音楽とかなりの部分が驚くほど似ています。
また、ウェルザー=メストは1998年にコルンゴルトの交響曲を録音しています。そういう意味では納得できますね。
我が友人、N氏に感謝。ありがとう!
おまけ。
こんな映像も。指揮者がライトセーバーで指揮してます。つうか、きっとコンマス見てるな、みんな。