Classical,Opera

Gundula Janowitz

<略歴> 1937年8月2日ベルリン生まれ(国籍はどうやらオーストリアの模様)のリリック・ソプラノ。グラーツのコンセルバトールで学んでいたときにはすでに高いレベルでの歌唱をものにしていて、1959年にはウィーン国立歌劇場にてカラヤンの振るフィガロの結婚でバルバリーナ役を歌っている。1960年代から1970年代にかけてバッハからリヒャルト・シュトラウスにいたるまでのレパートリーを持つ世界的な歌手となる。カラヤンはもちろん、クレンペラー、ヨッフム、バーンスタイン、クーベリック、ベーム、ショルティ、カルロス・クライバーと競演。1990年にウィーン国立歌劇場におけるグルックの「アウリスのイフィゲニア」への出演を最後に引退する。

 <私的な思い出>

ヤノヴィッツさんの歌をはじめて聴いたのは、リヒャルト・シュトラウスの「カプリッツィオ」のCDにて。ベームが振っているこの盤の魅力は、ヤノヴィッツさんの伯爵夫人の最後月光の音楽以降です。この歌唱でヤノヴィッツさんを一気に気に入ってしまいました(とあるサイトではあまりよい評価はされていないようですが)。

Capriccio
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次に衝撃を受けたのは、カラヤン盤の「ヴァルキューレ」でして、ジークリンデがすばらしくて、ジークリンデを神々しく歌っておられて、特に第一幕第三場のSchlafst du Gast? の歌唱はすばらしい。繊細なガラス細工のようないとおしさです。

ワーグナー:ニーベルングの指環 全曲
トーマス(ジェス) ブリリオート(ヘルゲ) フィッシャー=ディースカウ(ディートリヒ) ヴィッカース(ジョン) シュトルツェ(ゲルハルト) スチュアート(トマス) カーンズ(ロバート)
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ヤノヴィッツさんの声がどうしてこんなに好きなんだろう、と考えていたのですが、Wikipediaに「ビブラートが小さく、ピュアで明るい歌声」と書いてあって、これだ! と思いました。私は、女声のビブラートがときに苦手と感じることがあって、振幅の激しくて強いビブラートしか聞こえないような声を聴くと気分が悪くなります。ビブラートをかけるとピッチの甘さがややもすると隠し通せるのです。ですが、ヤノヴィッツさんはビブラートはかけていますがかなり控えめでして、ヤノヴィッツさんの声が好きな理由の一つがこれなんだな、と思いました。

<参考文献>

Wikipedia

 

J.S.Bach

いやあ、先週から今週にかけて夏祭りです。といってもあまり気の乗らない夏祭り。久々に会社のシステムが大爆発を起してしまい、収拾に大わらわです。私の記憶では入社以来二回目の最大級爆発です。本来なら休日出勤なのですが、事情により私は免除。しかしながら、私に割り振られた作業が少なくなるわけではありませんし、普段の仕事も抱えていますので、かえって休日出勤をした方が後々では楽なのではないか、という説も。というわけで、ああ、今週は人事面談もあるのです! 資料作ってないし。まいったな。

家に帰れば、たくさんの作業リスト。昨年流行った「GTD的手法」で、やるべきことをとりあえず思い切り書き出してみて、スカッとした感じ。まあ全部はできないでしょうが、人生とはそういうものですよね。なんでも8割ぐらいできればいい方なんです。でも、システムは10割主義ですので、困るわけです。ああ、結局また大爆発ネタに戻ってしまった。

ともかくバッハを聴いています。こういうときこそ、静かにバッハを聴いて心を落ち着かせたいものです。ブレンデルが弾くイタリア協奏曲です。

作曲は1734年ですので、バッハ49歳頃の作品。バッハはイタリア音楽の研究に余念がなかったようで、先だって取上げたコレッリや、ヴィヴァルディなどの研究を青年時代からしていたようです。イタリアバロック音楽はヴィヴァルディにおいて確立されましたが、バッハはヴィヴァルディらイタリアの作曲家のヴァイオリンのための協奏曲をチェンバロのタメの協奏曲に編曲していたのです。そういう背景のもと、このイタリア協奏曲が成立しました。クラヴィーア一台で演奏されますが、総奏的な部分と独創的な部分のコントラストが上手く表現されています。全三楽章は、急-緩-急の組み合わせで、この形式もヴィヴァルディに影響を受けた模様。ヴィヴァルディの「春」もやはり急-緩-急でした。

個人的な思い出ですが、高校時代の友人で、ピアノの巧い男がいたんですが、互いの家が近かったと言うことでとても仲良くなりました。彼が家に来て弾いてくれたのが、このイタリア協奏曲です。私も譜面を手に入れて弾こうと思ったのですが、難しいです。左手の内声部のパッセージが速くて、右手と左手の同期が取れないです。右手も弱っていましたし、左手なんてもっと弱っていますから、弾けっこないんです。1ページぐらい弾いて挫折。でも、最初の短和音を弾いただけで嬉しくなったものです。一台で協奏曲をやるわけですから、自ずと右手と左手がバラバラに複雑に動くので、ピアノ素人にはなかなか難しかったです。

ブレンデルの演奏は少しリズムに揺らぎがありながらも、端正でまめやかなのです。フェルメールの絵のような静謐な美しさ。落ち着いた色調の中に注意してみてみると光の輝きが表現されているといった感じ。美飾華麗な教会ではなくて、粗野な石造の教会だけれど、中に入ると祭壇の背面のステンドグラスだけが静かに輝いている、といった感じ。力強さとか情熱とかいう言葉は当てはまりません。

少し涼やかな日が続いている気がします。ふとした拍子に秋を感じますね。蝉の骸が地面に幾つも落ちていて、鉄砲百合も絢爛な花びらの色を変えて頭を垂れて始めています。夜気は冷たく、微風にのって虫の声が聞こえ始めました。季節は容赦なく弧を描いて回りますが、そうした円環の回転に取り残されないように生活していきたいものです。

Alban Berg

昨日の続きです。抒情組曲をさらに繰り返し聞いています。

アルバン・ベルクは、シェーンベルク、ウェーベルンと並ぶ新ウィーン学派三巨頭の一人ですね。若い頃にはマーラーやシュトラウスに傾倒しましたが、作風は無調から十二音技法、そして十二音技法と調性音楽の融合へと進んだ作曲家で、オペラで言うと「ヴォツェック」や「ルル」を作曲した方。ブーレーズは「ヴォツェックはオペラそのものの総括であり、おそらくヴォツェックをもって、このジャンルの歴史が最終的に幕を閉じたのである」と語っています。

個人的には、かつてBSで放送されたグラインドボーン音楽祭で演奏された「ルル」に衝撃を受けたのがベルクを聴き始めた始まりです。あの映像はDVD化されていますが、「ルル」についてはまた今度。

ベルクはなくなる10年前から、ハンナ・フックス・ロベッティンという夫ある女性と激しい恋に落ちていたのですが、この抒情組曲はハンナへの愛情が表現されているのだそうです。譜面上にアルバン・ベルクのA・B音とハンナフックスののH・F音が表されているのだそうです。人間の愛憎の問題は何時の時代にもあるもの。興味は尽きませんね。

抒情組曲自体は弦楽四重奏のための作品で6つの楽章を持っています。弦楽合奏版もありますが、第二、第三、第四楽章のみが編曲されているだけです。

実は、私はこの曲を聴いて、素晴らしいと思うのですが、それを言語化する道が見つからずに困っているという状態です。先日も「クラヲタへの100の質問」のなかでも少し書きましたが、一体「音楽が分る」というのがどういう状態のことを指すべきなのかといことを考えずにはいられません。

おそらくはレヴェルがあって、音大の楽理科を出たような方の「分る」と、一般愛好家の方が「分る」というのでは量的な差異があると言うことなのだと思うのですが、それが倫理の問題に発展していって、楽理科の方の「分る」があるべき「分る」であって、私のような駆け出しの音楽愛好家が「分る」というのは許されないのではないか、という怖れがでてくるのです。 まあ、考え過ぎなのかも知れません。

駆け出し音楽愛好家は、そのレヴェルで全力を尽くして、あわよくばレヴェルをあげていけるように日々努力を惜しまず、というところが落ち着く結論なのだとは思います。譜面読んだり本を読んだりして日々謙虚に勉強をします。

Methodology

仕事でとあることについて突っ込んだ調査をしなければならなくなりました。大学で言えば卒業論文のようなものでしょうか。参考文献をそろえて、本を片っ端から読んで、カードを作って、文章を書いていくというイメージです。

大学生のころは、本を読んでルーズリーフの片面だけに本からの抜書きを書いたり、考えたことを書いたりしていたのですが、どうもその方法でうまく論文がかけたとは言いがたかった記憶があります。当時は今ほどPCも進化していませんでしたので、PCにデータを入れて論文を書くという発想があまりなかったですね。まだ学生でしたので、一番安いメディアである紙(ルーズリーフ)に頼らざるを得なかったということもあります。

ルーズリーフだと、手軽に書き込んでいけるのですが、あのこと何処に書いたかな、という風に、以前書いた内容を見つけ出すのが難しかったり、(私は文字が汚いので)何を書いているのか分らなくなってしまう殴り書きのメモに困ってしまったりしていました。おかげでせっかくルーズリーフに書いた情報を有効に生かすことができなかったのです。

今なら、読んだ本の気になる部分をPCに入力して、データを有機的に活用して文章に落としていくことができるはずなのですが、何年も色々試しているのですが、これといった気に入った方法はありませんでした。テーマ毎にテキストファイルを幾つも作る、という方法も考えたのですが、ファイルが幾つもできて整理しにくいですし、HTMLサイト的なものをローカルディスクに作って情報をまとめていったこともありましたが、HTMLのタグうちが意外と面倒で、入力速度が鈍ってしまい実用には耐え得ない状態でした。

こうしたつきぬ悩みを持ち続けて十年ぐらい経とうとしていました。ですが、とうとう決定的なソフトを見つけることができたかも知れません。先日もご紹介しましたが、そのソフトは昨年購入したMirosoft Onenote 2007です。

このソフトは、簡単に言えば「ノート→セクション→文書」という単位で文書を管理することができるソフトです。これはルーズリーフのメタファーになっていると考えるとわかりやすいです。

実世界で「音楽」というルーズリーフファイルを作ったとします。色の違う中仕切りを買って来て、それぞれタグに「作曲家」、「歌手」、「オケ」、「指揮者」と書き込みます。中仕切りの間にルーズリーフを挟んでいきます。「作曲家」であれば、バッハのページがあり、モーツァルトのページがあり、ベートーヴェンのページがあり……という具合で、「歌手」ならパヴァロッティ、カレーラス、ドミンゴ、シュヴァルツコップ……といた具合です。

これをPC上で実現するのがOnenote2007です。私は実際に「Music」というノートを作りました。Windows上では、「ノート」が一つのファイルとなります。このファイルの中に、「セクション」を作っていきます。さっきと同じように、「Singer」、「Orchestra」、「Conductor」という具合です。

セクションの中には個別のページを作ることができます。ルーズリーフの一枚一枚を作っていくのと同じです。 こうして、PC上に幾つもルーズリーフファイルを作成できます。

ルーズリーフには何でも書き込んでいってOKです。Unicodeですので、ウムラウトもOK。英単語のスペルチェックもありますし、簡単な表も書くことができます。タブレットPCだと手書きもできるらしいですね。ウェブページを取り込むこともできます。Internet Explorerを使っている方は、ボタンひとつでウェブページをOnenote2007にインポートできるのです。

そして、なにより優れているのが、MicrosoftのDOS以来の呪縛であるSave(保存)という作業から解放されているということ。つまり、保存操作をしなくても、Onenoteが勝手に一定時間毎にファイル更新をしてくれのです。ですので、保存をし忘れて文書を失うといったリスクがほとんどないのです。

そういえば、あのことを何処に書いておいたかな、という時には全文検索も可能です。ただ、デフォルトでは検索速度がとても遅くてイライラするのですが、Windows デスクトップサーチを導入すると、記事がインデクス化されて、全文検索の速度は実用的な速度になります。このWindowsデスクトップサーチの導入で検索速度が向上したのが、Onenote2007を使って仕事をしていこう、という決定打になりました。

実際、これまで1年間ほどOnenoteを使っていまして、このブログの下書きする際ににも使うことが多いのです。このソフトを使えば、最近頻繁に起こっていた「書いた文章を消しちゃった」事件からも解放されます(先日の事故は、別のツールを使っていて発生したものです)※。 また、実際に、音楽関連の情報収集にも使っています。日記的なものもこちらに入れるようにしています。

※ 余談ですが、「保存からの解放」はGoogleドキュメントやGoogleノートでも実装されはじめていますね。いずれも一定時間に定期的に自動保存されますので。

ちろん、Onenote2007に対する不満もあります。完璧なソフトなどあるわけないので。たとえば、以下のような感じです。

 テキスト関連

  • テキストの一括置換をできるようにしてほしい。
  • 「形式を選択して貼り付け」が必要。

 表示関連

  • ノートやセクション、ページの色指定は、任意の色を選べるようにしてほしい。今はリストに入っている色を選ぶことができるだけ。

 マクロ・スクリプト

  • VBAベースのスクリプトを搭載してほしい(少し要求高いですが) }

連携

  • オブジェクト貼り付けができるようにしてほしい。ノートの中にワードやエクセルオブジェクトを埋め込めるようにしてほしい。
  • ○ FirefoxからOnenote2007への取り込みをサポートして欲しい(これはMicrosoftに期待しても無理。どなたかがFirefoxのプラグインを作って下さると良いのですが……)

 Onenote2007についてはまだまだ書き足りないところです。このブログは音楽、文学ブログですが(本当に?(笑))、音楽や文学の情報収集にOnenote2007は結構使えるよ、と

Opera

カラヤン盤、ドンジョバンニ、ライナーノートの対訳を読みながら全曲聴き終わりました。通勤時間にライナーを見ながらiPodで聴いていたのですが、4営業日ぐらいかかってようやく、というところ。楽しかったです。

(ネタバレありですので、ご注意下さい)

それにしても、このオペラって、ジョバンニ、レポレロ、エルヴィラが大変ですね。むしろ、レポレロ、エルヴィラの二人の出来不出来がこのオペラの成否を握っているのではないでしょうか? もちろん欲を言えば、アンナ、ツェルリーナ、オッターヴィオも巧い方に歌って欲しいですが。

今回聴いた中で、気に入ったアリアはエルヴィラのアリア、第一幕第三場「ああ! だれが私に告げてくれるでしょう」と、第二幕第21場の「あの人でなしは私をあざむき」でしょうか。アグネス・バルツァさんが細やかなレース織のような美しさを披露して下さいます。

エルヴィラは本当に不思議な女性です。ドン・ジョヴァンニに棄てられて怒っていると思いきや、まだあきらめきれずにいて、ドン・ジョヴァンニを改心させようとまでする。真面目一徹な女性。それでいて美しいとなると、得難い女性だと思うのですが、ドン・ジョヴァンニは質ではなく数な男なのですね。エルヴィラはドン・ジョヴァンニへの憎しみと愛情の板挟みで苦しみ続けます。ドン・ジョヴァンニが地獄落ちとなってからのエルヴィラの心情の動きはリブレットからは読み取れませんが、これから後も、相反する感情にしばらくは苦しむことになるのではないか、と思います。

しかし、騎士長が冒頭に殺されてしまい、どうなるかと思ったのですが、あんな形で復活するとは驚きました。最終幕部のドン・ジョヴァンニの振る舞いは尊敬に値しますね。あそこまで勇気を持ち潔いとあれば、騎士の名も廃ることはありません。

そもそもこのオペラを聴こうと思ったのは、新国立劇場で12月に公演があるからです。新国立劇場のアンサンブルは、ツェルリーナ、マゼット、騎士長は日本人で、そのほかは外国勢。別に日本の方の歌を否定するわけではありませんが、欧州のほうが裾野広く歴史も深いわけですので、当たる確率は高くなりますので。

Opera

昨日の記事に追記の形で。

このホフマン物語はコベントガーデンで収録されたものです。ホフマン物語では、ジュディッタ、オランピア、アントニアのソプラノ4人にくわえて、狂言回しとまでは生きませんが、舞台を鳥瞰する役割を担うズボン役のミューズ=ニクラウスのメゾソプラノが登場します。もちろん悪役のリンドルフもしっかりしたバスバリトンでなければだめ。主人公のホフマンだって、並大抵のテノールではなかなか勤め上げることはできないでしょう。

実は、「ホフマン物語」は二度見たことがあります。空恐ろしいことに1回目はウィーン国立歌劇場にて。2回目は東京の新国立劇場にて。ウィーンの「ホフマン」は演出、歌手どなたもすばらしくて、圧倒され続けました。ホフマンはサバティーニでした。あそこまでオペラの舞台は力を持っているのか、と本当に驚いたのでした。

桟敷が同じだった年配の女性(日本人の方です)と話す機会がありまして、その方は「ウィーンでみたあとだと、東京の「ホフマン」はがっかりされるかも知れませんよ」などとおっしゃっていたのですが、新国立劇場のほうも、ウィーンとまではいきませんでしたが、健闘が見られたと思いましたね。出色のできはエレナ・ガランチャさんのミューズ=ニクラウスでした。

そこで、このDVDの紹介なのですが、ここではジュリエッタをアグネス・バルツァさんが歌っておられます。ドン・エルヴィアの時と同じように、やはりソプラノパートを、メゾソプラノも歌えるバルツァさんが起用されているわけです。ここでもやはり、「ドン・ジョヴァンニ」で感じた透き通る美しさを堪能することができます。どうやら僕はバルツァさんの高音域の力のある透明な声に魅せられているようです。だから「ばらの騎士」のオクタヴィアンの歌唱では焦点が良くあわすことができなかったのだ、というところだと思います。残念なのは、ジュリエッタの幕は他の幕に比べて少し短いところ。バルツァさんの歌がもっと聴きたかったのですが。もちろんホフマンを歌うプラシド・ドミンゴの若々しく張りのある歌声にも参った、という感じです。

Classical,Opera

「この方を聴きたい」というシリーズを始めることにしました。私の勉強したことを書きますので、お読みの方々にとっては自明のことかも知れませんが、どうかおつきあいを。

第一回は、最近の私的ブームであるアグネス・バルツァさんを取り上げたいと思います。

アグネス・バルツァAgnes Baltsa Aγνή Mπάλτσα)

<略歴>

1944年11月19日ギリシア生まれ。アテネ音楽院で学んだあと、ミュンヘン、フランクフルトで学ぶ。1964年、ジョルジュ・エネスコ声楽コンクールで第一位となる。1968年フランクフルトの歌劇場で「フィガロの結婚」のケルビーノ役でデビュー。翌年※1ウィーン国立歌劇場「ばらの騎士」でオクタヴィアンを歌う。1970年にはザルツブルク音楽祭に出演。世界的に有名になったのは1975年のザルツブルクイースター音楽祭でカラヤンがクリスタ・ルートヴィヒの代役として起用してから。「カルメン」のタイトルロールが当たり役。バルセロナオリンピックの開会式にも出演。レパートリーは、「カルメン」タイトルロール、「コジ・ファン・トゥッテ」ドラベッラ、「ナクソス島のアリアドネ」作曲家、「トロイ人」のディド、「ドンカルロ」エボリ公女、「アイーダ」アムネリス、「サムソンとデリラ」デリラなど幅広い。

※1:「ばらの騎士」「ドン・ジョヴァンニ」のライナーでは、「1968年の翌年」とあり、1969年と推測されるのだが、ウィキペディアでは1970年にウィーン国立歌劇場デビューとされている。

<私的思出>

アグネス・バルツァさんをはじめて聞いたのは、「ばらの騎士」をカラヤンが二回目に振った盤で、やはりオクタヴィアンを勤めていらっしゃる音源がはじめて。バーンスタインが振るマーラー交響曲第八番のDVDもアグネス・バルツァさんが登場しているのを見たりもしていました。ところが、不思議なことにあまり気になる存在の歌い手さんではいらっしゃらなかったのです。

それが覆ったのは、最近集中的に聞いている「ドン・ジョヴァンニ」カラヤン盤のドンナ・エルヴィラ役を聞いてから。この透徹とした、まるで雪の結晶のような美しさは! 高音域の声が録音場所のベルリン・フィルハーモニのリヴァーヴによく乗っていて、きいているだけでうれしくなります。

バルツァさんはこのCDでは子音を弱めに発音されているように思えます。イタリア語の子音の持つアタックが少し弱い感じなのですが、それが却って歌の旋律の流れを浮き立たせていて心地よいのです。

そうして改めて、「ばらの騎士」カラヤン盤のオクタヴィアン役を聞いてみると、自分がアグネス・バルツァさんの歌に焦点をまったく合わせていないことに気づいたのでした。「ドン・ジョヴァンニ」のエルヴィラ役のようなほとばしる輝きは見られないのですが、深みのある声で充実した歌声を聞かせてくれます。

調べてみると「カルメン」が当たり役だということを知りました(いまさらで申し訳ないですが)。是非にも聴いてみたいですね。課題です。

<私的な参考音源>

  • R・シュトラウス「ばらの騎士」(CD)
    R.シュトラウス:ばらの騎士
    トモワ=シントウ(アンナ) ウィーン国立歌劇場合唱団 ペリー(ジャネット) リップ(ビルマ) ポッシュナー(ブリギッテ) シマ(ガブリエレ) バルツァ(アグネス) ビンザワー(バルトラウト) ミュラー=モリナーリ(ヘルガ) ヒンターマイヤー(マルガレータ)
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  • モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」(CD)
    モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
    カラヤン(ヘルベルト・フォン) レイミー(サミュエル) ブルチュラーツェ(パータ) トモワ=シントウ(アンナ) ウィンベルイ(エスタ) バルツァ(アグネス) フルラネット(フェルッチョ) マルタ(アレクサンダー) バトル(キャスリーン)
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<参考文献>

  • 黒田恭一「歌い手について」『ドン・ジョヴァンニ(F95G 20068/70)』 CDライナー
  • 「演奏者紹介」『ばらの騎士(POCG-3598/700)』CDライナー
  • 「アグネス・バルツァ」『ウィキペディア日本語版』2008/08/20 4:35JST

 

Classical

昨日に引き続き。後半は難しいです。まだまだ修業が足らないことがよく分りました。

 

Q51. 一回のコンサート(オペラ)に最高いくらまで出したことありますか?

35000円です。バレンボイムの「トリスタンとイゾルデ」です。

Q52. コンサート会場に何か物申すことあります?(一般的にでも、個別のホールに対してでも可)

東京文化会館は地震が起きたとき大丈夫なのでしょうか?上階の客席がいつ落ちるのか、と冷や汗もので、怖いです。

Q53. では新国について、どう思いますか?

当たり外れはあるけれど、あたったときはすごい。主役は結構いい人が来るようになったかもしれませんが、脇を固める方がもう少し良いともっと楽しめるのですが。

Q54. 会場でマナーの悪い人に遭遇したことありますか?こいつは生かしておけん!というのがいたら教えてください。

あります、あります。

  1. 森麻季さんのリサイタルのカーテンコールで、禁止されているというのに、何度も注意されたというのに、デジカメでパシパシフラッシュを焚いて写真をとり続けるオヤジ1。そのオヤジを後ろから殴りつけたオヤジ2。オヤジ1とオヤジ2は殴り合いの喧嘩を始めましたが、もう浅ましくて見ていられませんでした。
  2. 新国立劇場のビュッフェカウンターで、素知らぬ顔をして割り込むオヤジ。
  3. 新国立劇場の売店で、店員を怒鳴りつけ商品を投げつけたオヤジ。

Q55. 演奏会にはどのようなファッションで行きますか?愛用ブランドとかあったら教えてください。

全身黒い服を着ている男がいたら、それは私です。

Q56. 某オーケストラの事務局で働いているあなたは、来シーズン以下のようなビッグネーム指揮者を呼ぶことに成功しました。マエストロ達は次のような曲が振りたいと言っていますが、どれも意外な選曲で主催者としては困ってしまいました。
どれか1つしか認められないとすれば、どれを選びますか?それは何故?
1、 リッカルド・ムーティが、シベリウス/交響曲第4番
2、 ゲンナジ・ロジェストヴェンスキーが、ワーグナー/ワルキューレ第一幕(演奏会形式)
3、 クリスティアン・ティーレマンが、ラヴェル/ダフニスとクロエ
4、 ニコラウス・アーノンクールが、ラフマニノフ/交響曲第2番
5、 マイケル・ティルソン・トーマスが、バッハ/マタイ受難曲

→ ロジェストヴェンスキーのワルキューレに決定。序奏部からしてすごいことになりそう。

Q57. 外国でコンサート(オペラ)聴きにいったことはありますか?あれば少し聞かせてください。

  1. ベルリンコンツェルトハウスでベルリン・シュターツカペレ
  2. パリのバスティーユオペラ
  3. ミュンヘンのバイエルンシュターツオーパー
  4. ドレスデンのザクセンシュターツオーパー
  5. ウィーンのシュターツオーパー
  6. ローマの野外オペラ

行こうと思えばもっと行けたかもしれませんが、体力的な限界でいけませんでした。ちょっと後悔しています。外国で見るというのはいろいろな面で大変です。今後はもういけないかも。

Q58. コンサート帰りに寄れるような会場周辺のお薦め飲食店を教えてください。

外食をしないので、特にないです。

楽器編
Q59. 楽器演奏できますか?できる方は楽器の種類と演奏歴を教えてください。出来ない人、てゆーか楽譜読めますか?

サクソフォーンを15年ぐらい前にはじめました。ジャズですけれど。小さい頃はピアノも習ってました。譜面は自信がないです。私の場合、耳コピでジャズのテーマとインプロバイズをまかなっていた気がします。もちろん譜面読んでやった演奏もいくつもありますけれど。

Q60. やってみたい楽器を教えてください。

オーボエ。難しそうです。

Q61. 楽器ができる方が音楽をわかっていると言えると思いますか?

「音楽が分かる」という境地がどういうものなのか分かりませんが、それが「音楽を聴いていて楽しい」という境地であるとすれば、楽器の出来不出来は関係ないと思います。「音楽に対して意見を言える」、ということであれば、楽器をやっている方のほうが鋭い視点をお持ちだと思いますので、いつも尊敬しながら、話を伺ったり、拝読したりしております。

Q62. 楽器レッスンでの先生・師匠の思い出を語って下さい。学校の音楽の先生の思い出でもOK。

特にないです。ピアノレッスンは小さい頃だったので覚えておりません。サックスは独学でした。

Q63. 合奏でやりたいパートを挙げてください。

木管リード楽器です。オーボエかクラリネット。

Q64. ピアノ曲で弾いてみたい曲を教えてください。

シューマンの交響的練習曲とリストの巡礼の年第二年を弾いてみたいです。小学校の頃、ブレンデルの演奏を聴いてはまりました。高校時代に巡礼の年第二年をモティーフに小説を書いて期末テストの点数をかさ上げしました。

Q65. オーケストラの一員とソリスト、どっちで舞台に上がりたいですか?

なにも歌えないのに舞台に上げられて、困っている、という夢は見ます。オペラのアリアを歌わないと行けないという悪夢。ですので、舞台に上がる以前に何かできるようになりたいです。夢にでるぐらいなので、ソリストなのでしょうか。

Q66. どうしても好きになれない楽器があったら教えて下さい、またその理由も教えてください。

ギターが苦手です。特にフォーク系。クラシックギターはまだ聴けます。あとは、単純なビートを刻むベース。

Q67. 右手で3拍子、左手で4拍子、振り分けること出来ますか?

これは大学時代からの課題。三拍四連でリズム取れるようになろうとがんばったけれど、できません。

Q68. あなたの知っている楽器メーカーを挙げてください(国産、外国メーカーなんでもあり)

セルマー、ヤマハ、ヤナギサワ、キング、ジュピター、スプレンダー
(→サクソフォーンメーカー。最近はもっと増えているらしいけれど)

Q69. バッハのBWV1013番の曲で使われている楽器は?

ガーン、知らないので調べました。クラヲタ失格。フルートですか?

音楽家編
Q70. あなたのおすすめの演奏家(含む歌手)を教えてください。

指揮者

  • カルロス・クライバー
  • サー・サイモン・ラトル
  • セルジュ・チェリビダッケ
  • ウルフ・シルマー
  • ペーター・シュナイダー
  • ベルナルト・ハイティンク

歌手

  • ジュゼッペ・ジャコミーニ
  • グンドゥラ・ヤノヴィッツ
  • イレーネ・テオリン

Q71. 世界一のオーケストラは、ずばりどこ?

やっぱりベルリン・フィルじゃないかなあ。だが、シュターツカペレ・ドレスデンもコンセルトヘボウ管もいいですぞ。

Q72. 日本のオーケストラに何か物申すことあります?(一般的にでも、個別のオケに対してでも可)

個別の議論はさておいて、十年以上前に比べたら、相当レベル上がっていると思います。本当はいろいろ聴きに行きたいのですが。岡田暁生氏曰く、やはり音楽はライヴが一番ですので。

Q73. N響の次期音楽監督は誰になってほしいですか?

そうですねえ。ウルフ・シルマーさんはいかがでしょう?

Q74. あの世から一日だけ生き返ってくれる音楽家がいたら、誰に生き返ってほしい?

迷うことなく、カルロス・クライバー。一度でも実演に触れてみたかったです。

Q75. 競演してみたい演奏家を教えてください。

ラトルの指揮に接してみたいです。

Q76. 弟子に入ってみたい音楽家を教えてください。

セルジュ・チェリビダッケというと、相当Mですね

Q77. あなたの知っている音楽家の笑い話を教えてください。また聞きでも可。

笑い話じゃないけれど、チェリとクライバーは犬猿の仲だったのだけれど、日本公演の帰りの飛行機のファーストクラスでばったり同じになってしまって、よくよく話してみるとお互いいい感じじゃない、見たいな雰囲気になった、というのが、個人的に好きなエピソードです。

Q78. あなたの知り合いに音楽を職業にしているプロの方はいますか?(名前はあげなくていいです)

いらっしゃいます。

Q79. 音楽の教科書にのっている音楽家の肖像画に落書きしたことありますか?

記憶にないですが、小学校低学年の頃は教科書という教科書に落書きしていましたので、きっと音楽の教科書にも落書きしていたでしょうから、音楽家の肖像画にも落書きしていたと思います。

Q80. J・S・バッハに何人子供がいたか知ってます?

知らないです。

Q81. ブラインドテストで演奏家の違いを聞き分けることが出来(ると思い)ますか?

たぶん無理。
ラン・ランとバレンボイムの演奏をあてたことはありましたが。
(実は苦手な二人なのです)

いろいろ編
Q82. お宅のオーディオ環境を教えてください。

iPodとクワイエットコンフォート2です。ステレオはないです。ミニコンポならありますが。

Q83. CD以外の音楽メディアとしては何をお持ちですか?

DVDとVTRです。MP3のCD-ROMを買ったこともあります。

Q84. CD・LP、楽譜、楽器以外に集めている音楽関連グッズって何かあります?

いや、ないです。クラヲタ失格?

Q85. ではここで一つ持ち物自慢をどうぞ!(誰それのサインを持ってるとか、幻のレコードを持ってるとか)

特にないです。クラヲタ失格?

Q86. 通勤通学時もクラシック聞いてます?

平日は通勤時間しか聞けないです。

Q87. クラシックのMIDIについてどう思われますか?

あまり聴いたことないですし、自分で作ったこともないです。

Q88. あなたの知っているクラシック替え歌を教えてください。

「あなたも共産党員」、っていうやつ。たしかチャイコフスキーの交響曲第四番でした。

Q89. あなたの印象に残っている音楽マンガ・小説・映画を教えてください。

細かいことは忘れてしまいましたが、七年ほど前に一生懸命読んでいた「失われた時を求めて」で、やけに音楽の描写が凄いなあ、と感動したのを覚えています。また読み始めないと。途中で止まったままですので。

あとは、のだめ。月並みですいません。

Q90. 突然ですが、日本人であるあなたが西洋の伝統音楽であるクラシック音楽を聴くということに、何か疑問を感じたことはありますか?

日本人が聴くことには疑問を持っていませんが、私が音楽を聴いていることに対する疑念は常にあります。本当に聴けているのだろうか、という不安です。

Q91. 学生時代(小中高大)の音楽の授業で印象に残っている出来事を教えてください。

大学で「音楽の歴史」という一般教養課程の授業をとったときのこと。今、作曲家を目指している友人と一緒にとったのですが、授業後に彼と音楽を語り合ったのが印象的。頭の良い男でした。

Q92. では学校時代の音楽の成績、良かったですか?正直にお答えキボンヌ。

良く覚えてないです。良かったような気もするし、そんな言うほどじゃなかった気もするし。ただ、音楽の先生に「君は音楽のセンスがある」と言われたことがあって、そのときは凄く嬉しかったです。

Q93. クラヲタなのにやってしまったこっ恥ずかしいエピソード、あったらここでカミングアウトしてください。

これは特にないですね。

Q94. それではクラヲタでよかったと思った体験はありますか?

お恥ずかしい話ですが、コンサートやオペラで、弦楽器の音を聞くと、きまって涙がでるのですよ。その瞬間です。

Q95. 逆に最もひどかった体験は?

周りには隠しているので、あまりないです。

Q96. 尊敬するクラヲタいたらどんな人か教えてください。

クラシックブログを書いておられる方々です。いつも勉強になります。

Q97. 音楽がなくても生きていけますか、或いはその自信がありますか。

自信ないです。きっとつまらない毎日だと思います。

Q98. 奥様(彼女)/旦那様(彼氏)から「あたしとクラシック音楽と、どっちがだいじなのっ!」と迫られたら、なんと答えますか?

そう言うことをおっしゃる方にはそもそも近付かないようにしています。

Q99. ズバリあなたにとってクラシック音楽とは何ですか?

いつまでたっても答えがみつからないものです。冒険というとすこし気障ですが、好奇心が沸き立ってくるものです。それがなかったら人生は相当つまらないと思います。いつまでも、音楽を聴くことのできる時代が続いて欲しいと思います。

Q100. お疲れさまでした。最後に一言物申してください。

さらにクラヲタの高みを目指して頑張ります。

 

Classical

いつも御世話になっている、ニョッキさんの「クラシックCD好きのホルン吹きニョッキ」、よんちゃんさんの「司馬氏のアイーダ」で「クラヲタへの100の質問」をされていたのに触発され、よせばいいのに(クラヲタに成りきれてないので)、書いてみることにしました。長いので、前編と後編に分けてアップします。

プロフィール編
Q1. まずHN、職業と生息地を述べてください。

HN:Shushi
Project Manager ?/ SE ?
関東地方

Q2. クラヲタ歴何年ですか?
24年だけれど、途中の6年ほどジャズ・フュージョンばかり聞いていた時代もあるし、じっさいは15年ぐらいではないでしょうか? もっともクラオタは目標であり実績ではないです。

Q3. クラヲタになったきっかけは?
10歳ごろに、親父殿がエアチェックしていたチャイコフスキー「悲愴」か「スラヴ行進曲」を聴いてから。

Q4. よく聴くジャンルはどのあたりですか?

変遷ありますが、今はオペラです。なるべくオペラを聴くようにしています。

Q5. クラシック以外にどんな音楽を聴きますか?
ジャズ・フュージョン。故マイケル・ブレッカー氏に傾倒していました。

Q6. クラヲタであることは恥ずかしいですか?友人同僚にカミングアウトしてます?

カミングアウトしてないです。
恥ずかしいというよりいらぬ誤解を受けそうなので。そういう職場ではないのですよ。

Q7. 最近はやりのライトクラシック系(ボチェッリやimage、Jクラ系など)をどう思う?
自分でCDを買って聞いたことないです。Jクラには森麻季さんも入りますか?

Q8. U野コーホー師についてどう思う?(知らない人はパスして下さい)

「メータのブルックナーを聞いて、あまり良くなかったと感想を言っているものがいるが、それは間違っている。ブルックナーを知っている人ならメータのブルックナーなど聞くものではないことを最初から分かっているのだから」
といったようなことを書いておられたのが印象的ですが、そこまで断定できるほど自信があるということはすばらしいことだと思います。

Q9. 携帯の着メロは何ですか?

魔笛の序曲。

Q10. クラシック音楽の雑誌を読んでいますか(有料無料不問)?よく読むものを挙げてください。

最近は読んでいません。高いし場所とりますし……。

Q11. クラシック音楽関連の情報を主にどこから入手しますか?

インターネットです。特に諸先輩のブログが役立っています。

Q12. あなたはCDリスナー派?コンサートゴーアー派?

オペラはゴーアー派。そのほかはiPodリスナー派。今後の目標はネットラジオリスナー派。

曲目編
Q13. 「食わず嫌い選手権~クラシックヴァージョン~」が開催されます。大好きな曲4つと実は苦手な曲1つを教えてください。

好きな曲や嫌いな曲は変遷するものですが、今日(2008/08/17)はこんな感じ

大好きな曲:
リヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」
リヒャルト・シュトラウス「カプリッツィオ」
リヒャルト・シュトラウス「影のない女」
ワーグナー「ヴァルキューレ」

思い起こすと、シュトラウスばっかりなので、「ヴァルキューレ」はあえて入れてみた。本当なら、シュトラウスの「サロメ」か「インテルメッツォ」も入れたかったのだけれど……。

苦手な曲:

シベリウスが苦手でしょうか。早く楽しめるようになるといいのですが。

シベリウスに開眼しました!(2008/12/01)

Q14. お薦めの知られざる名曲ありませんか?

ヘルマン・ゲッツのピアノ五重奏曲。いいですよ。ブラームス的なメランコリー。

Q15. あなたの知っている変なタイトルの曲を教えてください。

思いつかないです。クラヲタ失格。

Q16. 日本が世界に誇る名曲は何?

武満徹「弦楽のためのレクイエム」

Q17. 自分が死んだ時の葬式で流してほしい曲を教えてください。

「ばらの騎士」最後の三重唱 =>リヒャルト・シュトラウスと同じです。移ろい行くときの流れを懐かしみながらも諦念する境地は死ぬときにこそ必要なもの。

Q18. メンデルスゾーン『無言歌集』全48曲の中から3曲選んでください。

ガーン。またクラオタ失格

Q19. クラシックビギナーの彼(彼女)ができました。最初に聞かせたい曲、CDは何?

クライバーの「運命」でしょうか。あまりに素晴しい演奏。

Q20. クラシック音楽が使われて印象的だったTVCMとその曲名を教えてください。

→ アリナミンVのショスタコーヴィチ「レニングラード」です。古いですが。

Q21. 地図にも載らぬ小さな公国から御前演奏の依頼がありました、何の楽器で何の曲を演奏しますか?

ボレロをテナーサックスで吹いてみたい。
ソロイストとしてなら、バッハの無伴奏××をアルトサックスで吹いてみたい。

Q22. 春夏秋冬、あなた的な感覚でそれぞれの季節にふさわしい選曲をお願いします。

春:プフィツィナー:ヴァイオリンソナタ作品27第四楽章 (きれいすぎる)
夏:外山雄三「ラプソディ」 (→夏祭りだぜ!)
秋:ブラームスの弦楽六重奏 (→秋ですねえ)
冬:ブラームス:クラリネット五重奏曲(→雪振る街でこの曲聞きながら窓の外を眺めていたことがあった)

Q23. あなたが朝の目覚めに聴きたいと思うクラシックの曲を教えてください。

そう言えば、昔はメシアンの「主の降誕」が目覚ましだったなあ。

Q24. あなたの知っているオペラの歌詞の一部を書いてください。
" Morgen mittag um Elf !"
「明日の11時ですって!」
リヒャルト・シュトラウス「カプリッツィオ」

Q25. 三行程度でオペラのアリア(歌詞)を作ってみてください。

 作れたら、別の道に行っていたでしょう。

Q26. 自分のリサイタル・コンサートが開けることになりました。プログラムを作ってください。

バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ(サクソフォーン編曲版)
バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ(サクソフォーン編曲版)

Q27. オペラで演じてみたい演目や役柄を教えてください。

シュトラウス「カプリッツィオ」のフラマン

Q28. 最近どうしても耳から離れない曲って、何?

今日時点では、蝶々夫人の第一幕最終部の二重唱

CD編
Q29. さて、CD(LP)何枚持ってますか?

??800枚ぐらい??

Q30. そのなかからお気に入りベスト3を挙げてください。

今日時点です。
シュトラウス「カプリッツィオ」ベーム盤(ヤノヴィッツとディースカウがすばらしくて)
シュトラウス「ばらの騎士」クライバー盤(DVDですが許して下さい)
マーラー交響曲第八番 ショルティ盤(もう二〇年以上大好き)

Q31. 一番沢山の同曲異演盤を持っている曲と、その枚数を教えてください。

なんでしょう?
数えてきました。
ブルックナー交響曲第八番 22枚

Q32. 月に何枚くらいCD買いますか?どんなジャンルが多いですか?

最近は買いません(買えません)

Q33. 買って本当に後悔した糞CDは何ですか?

恐れ多くてかけませんが、某ヴァイオリニスト名義のバロックの協奏曲。

Q34. あなたが持っている名珍盤を教えてください。

うーん、なんでしょう。ブルックナーの交響曲のオルガン編曲盤ですかね。
これはメジャーですので珍盤ではないですね。
→クラオタ失格

Q35. 最近買って当りだったCDは何ですか?

最近はCD買っていないです。

Q36. 懐に優しいメジャー廉価盤・ナクソスのお薦めを挙げてください

ナクソスもあまり買わないですね。

Q37. 日本のレーベルから出して欲しい曲を教えてください。

CD買わないので……。

Q38, CD復刻・再発して欲しい名演奏を挙げてください。

クライバーのばらの騎士、CDでも出してくれないかなあ。
クライバーのボエームなんかもきちんとした音源で聞いてみたい。

Q39. 実在しないけど、こんな演奏者によるこんな曲目のCDあったらなあ、というのを挙げてください。

クライバーのマーラーってあります??
聞いてみたい。

Q40. 人生で初めて買ったクラシックCD、LPは何でした?それって、まだ持ってます?

マーラーの交響曲第八番ショルティ盤です。まだ持ってますよ。

Q41. どこでCDを購入する事が多いですか?行きつけのショップはありますか?

昔は、渋谷のタワレコで買い物症候群的に買いあさっていました。
ストレス解消ですね。
今は、なるべくCDショップには近付かないようにしています。
近付くと福沢諭吉がいなくなるので。市立図書館のCDを制覇しようと企んでいます。

Q42. クラシック売場で、変な人見かけたりしたことありませんか?

私のことですか?

Q43. ヤフーオークションでCD(楽器も可)購入したことあります?

ヤフオクで、バレンボイムのトリスタンとイゾルデのチケット落札したことあります。それから、EWI、つまりElectric Wind Instrument = ウィンドシンセを買いました。

Q44. CD聴きながら何してますか?

いろいろ。ライナー読んでいるのが一番良い状態。ブログ書くときも聞いていますね。

Q45. 図書館などでクラシックCDを借りることはありますか?

借りてますよ。おかげさまでカラヤンのニーベルングの指環を聴くことができました。

Q46. 通販でクラシックCD全集買ったことありますか?

親は買ってましたが、私は買ったことないです。

コンサート編
Q47. 月に何回くらいコンサート(オペラ)に行きますか?場所、ジャンルは?

多くて月に二回、三ヶ月に二回ぐらいのペースでしょうか?
場所で一番多いのは新国立劇場。ジャンルはオペラ。

Q48. お薦めのホールと座席を教えてください。

録音場所で言えば、ドレスデンのルカ教会が好きです。残響が長いほうが好きです。

Q49. オーケストラの定期会員になってますか?または定期的に聴きに行くオケはありますか?どこのオケか、どれくらいの期間聴いているのか教えてください。

オケの定期会員にはなってないですね。いつかも書いたかもしれませんが、小さい頃は、東京に住んだら絶対にN響の定期会員になるのだ! と思っていましたが、実現していません。新国立劇場の友の会の会員にはなってまして、2008年/2009年シーズンの年間チケット買いました(→高すぎて卒倒寸前でしたが)。とうとう3年連続買っています(2010年1月15日追記)

Q50. 忘れられないコンサート(オペラ)ってありますか?あれば一つ二つ挙げてください。

ジュゼッペ・ジャコミーニがピンカートンをやった2007年の新国立劇場での「蝶々夫人」。
カミッラ・ニールントの元帥夫人、エレナ・ツィトコーワのオクタヴィアンできいた2007年の新国立劇場での「ばらの騎士」
→ 年とると涙腺が緩むそうですが、両公演ではなにも悲しい場面などではないのに、演奏中、ずっと涙が止まりませんでした。あんな経験は初めてでした。

イレーネ・テオリンがイゾルデを歌った「トリスタンとイゾルデ」@新国立劇場 2010年 →これは凄かった。辻邦生のいわゆる原初体験をした模様。

アンドレ・プレヴィン&フェリシティ・ロットの「カプリッチョ」最終部をN響で聴いたとき(2009年)→これも涙が止まらなかったです。家庭交響曲も凄かった!

Miscellaneous,Roma2008

昨年の、フィレンツェ、ヴェネツィア旅行では、パスタを何度か食べて、まあそれなりに美味しかったのですが、日本で食べるパスタと余り違いはないな、と思ったりもしました。思い上がりすぎでしょうか。

ところが、ローマで食事を摂った4軒のレストランのうち、2軒はものすごく美味いパスタを出してくれました。ゆで具合も味付けも段違い。うーむ、負けてはいられないと言うことで、自宅でローマのパスタを再現しようと作ってみました。作るのはペペロンチーノですが、私は納豆を入れるのが好きですので(これが絶妙に美味い)、納豆ペペロンチーノが練習台になります。

 

まずは、オリーブオイルを超弱火で暖めながら、スライスしたニンニクを投入。パスタをゆではじめる直前に、唐辛子と納豆を投入。

パスタゆではじめ。煮立った水に塩をいれるのだが、ここで塩をけちると美味しくないので、思いっきり入れてみる(とはいえ、いつも結局少なくて後悔するのですが)。パスタの袋には「7分でアルデンテ」の記載があったけれど、タイマーは5分にセット。5分経ったら、パスタを少しあげて硬さを見る。歯ごたえあるなあ、と思うぐらいで上げてみる。

一番大好きな乳化の瞬間。フライパンを強火にしてオリーブオイルが強く泡立ちはじめたら、パスタのゆで汁を少しずつ注ぐ。すると、油とゆで汁がいい具合に絡まり合う。すかさずパスタを投入。強火でパスタの表皮を柔らかくし、オーリブオイルや塩味をパスタにしみこませる。

できあがり。お皿に盛ってみる。もう少し色合いがあるといいのだけれど。

食後の感想としては、パスタはもう30秒ほどゆでた方が良かったかもしれない。でも、食べられない硬さじゃないのでOK。かなり美味い。いけてます。でも、ローマのパスタの美味さには到底及ばないなあ。まだまだ修業は続く。

今週末は久々にゆっくりと過ごせる休み。今週は仕事が忙しいこともあって、ちょっと疲れているなあ。本当なら辻邦生さんの文学紹介と行きたかったのですが、ちょっと無理かな。色々とやりたいことはあるのですが、なかなか手がつけられませんが、午後は、ちょっと頑張って見ようと思います。

午前中は、ドン・ジョヴァンニを聞いたり、ばらの騎士を聞いたり、ワルキューレを聞いたり。少々散漫な聴き方ですが、たまにはこういうのもいいでしょう。