Warner Bros. (1990/10/25)
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ああ、懐かしいなあ。ジョージ・ベンソンとアール・クルーのコラボレーション。高校生の時に、この曲聴きながら通学していて、しんみりした気分になったのでした。
人間には何といろいろな啓示が用意されているのだろう。地上では雲も語り、樹々も語る。大地は、人間に語りかける大きな書物なのだ。…… 辻邦生

ああ、懐かしいなあ。ジョージ・ベンソンとアール・クルーのコラボレーション。高校生の時に、この曲聴きながら通学していて、しんみりした気分になったのでした。
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マグネティック ステップス・アヘッド (2007/07/25) ワーナーミュージック・ジャパン |
出ました、あの幻のステップス・アヘッドのアルバム「マグネティック」。この15年間、CDショップには絶対置いていなかったですし、中古CDショップでも一度も見たことがなかった。それが再リリースです。ワーナーとタワレコの共同企画「フュージョンで行こう!」という企画で復活したのですね。これはすばらしい。30タイルも復刻ですよ! 先週、3ヶ月ぶりにタワーレコードに行ったのですが、これも即買いでした。それで、今日やっと時間ができましたので聴いているところです。最も電化が進んだステップス・アヘッドのアルバムといわれています。いいですねー、マイケル・ブレッカー! そしてマイク・マイニエリ! 期間限定の発売ですから、その向きにおかれましては、この機会に是非ご入手を。
一曲目「Train」は、ステップス・ア・ヘッドの東京ライブで見聴いていましたが、原曲はこんな感じだったんだ、と感動。マイケル・ブレッカーはEWIを駆使し、サックスにピッチベンダーかけているのか、あるいはオーバーミキシングで音を作っている。楽しそう。この音聴いて思ったのですが、おそらくは本田雅人(スクウェアでサックスを吹いておられた方)に影響与えてますね、間違いなく。ギターはハイラム・ブロックなんだー。いいですね。 二曲目「Beirut」は、東京ライブでは一曲目に収録されていましたね。マイケルのEWIソロ、いいですね。ソロのII/V進行が気持ちいいです。この曲の最後のキメは本当に難しそう。しかし、こういうキメの練習を大学三年から社会人二年目ぐらいまでひたすらやっていたなあ。インドアな生活だったなあ〜。四曲目は、EWIを使った「In a Sentimental Mood」です。マイケル・ブレッカー、歌い上げてます。
全体の印象。電化が進んでいるということは、1986年当時のテクノロジーに大きく依存しているということ。現在のシンセサイザーのレベルとは全く違うから、音作りも現在とは違う。厳しい人は「時代遅れ」と言うかも知れません。私はそう受け取らず、当時先進だったんだろなあ、と思いながら聴くのと、サックスのソロもEWIのソロもすばらしいマイケル・ブレッカーのプレイに拍手をおくるだけ、なのですが。
そういえば、このアルバムの曲の多くを映像で見ることができる、東京ライブの映像を、サークルの合宿の時にみんなで見ようと思ったら、シンセが時代遅れだと皆に指摘されてへこんだ記憶がありますね……。
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Live in Tokyo 1986 Steps Ahead (1994/02/04) Nagel-Heyer |
しかし、この「マグネティック」がなければ、マイケル・ブレッカーの初ソロアルバム「マイケル・ブレッカー」もなかったと思うのですよ。あのOriginal Rayという名曲は決して生まれなかったでしょう。
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Michael Brecker Michael Brecker (1996/09/24) Impulse! この商品の詳細を見る |
今日は、さすがに疲れていたらしく8時頃まで眠ってしまいました。朝食をとってからいつものカフェで仕事。12時過ぎに帰宅して、また仕事のようなこと。夕方までノートPCに向かい合って仕事をしていた感じです。今日も暑い日でしたが、先週の後半のような暑さではない気がしています。蝉の声も変わってきた感じがあります。夕方になるてそよぎ始めた風もどこか涼しい感じ。今年始めて秋の気配を感じた気がしています。明日からまた仕事ですね。通勤電車も少しずつ人が増えてくると思います。暑いですがまた一週間頑張ろうと思います。
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Some Skunk Funk Randy Brecker、Michael Brecker 他 (2007/04/24) |
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サム・スカンク・ファンク ランディ・ブレッカー・ウィズ・マイケル・ブレッカー (2007/06/13) ビクターエンタテインメント |
いやあ、今日タワーレコードに行ったら、マイケル・ブレッカーのDVDが発売されているのを知って感涙。即大人買いですよ、これは。
グラミーをとったドイツのビックバンドとのブレッカー兄弟のライブ映像ですからね。5月に発売されていたらしいのですが、CD屋になるべく近づかないようにしていたので気づかなかったというわけです。
早速帰宅してDVDを見てみる。最初の何曲かはマイケルが登場していないので、とばしてマイケルが登場するStrap – Hangin’から聴いてみる。マイケルの姿をみて鳥肌が立ちましたよ、マジで。最後のアルバムPirgrimageよりも元気が良いし体調も良さそう。そして、マイケルのフレージングがとても良い。相変わらず歌いあげているなあ、健在だなあ、と。この歳でこのフレージングかあ、若いよなあ、と。もう亡くなってしまったなんて信じられないです。
映像見て改めて思ったんですが、ウィル・リーとか、ジム・ベアード(ライナー表記はビアードになっているけれど)、アースキンもみんな歳とっていますね。ランディも髭が真っ白だし少し太り気味。でも、ウィル・リーは歳取っても本当にかっこいいなあー。ああいう風に歳をとれたら良いんですが。ジム・ベアードのソロもいいですねー。彼、足下にかなりチャンネル数のあるミキサー置いている。すごいなあ、プロは……。
もちろん、音源としてはCDで既に発売されていましたので、聴いていたのですが、やっぱり映像付きは良いです。
でも、このマイケル・ブレッカーのソロ聴いたら、もう僕自身もうサックス吹けないですよ。吹けっこないですもん、こんなの。聴く方に徹しますです、と言う感じに追い込まれてしまいますね。
やはり、ビックバンドとやっていますので、6人編成のブレッカー・ブラザーズバンドよりも数段ダイナミズムが上がっている。アレンジもいいです。
それで、このビッグバンドなんですが、WDR Big Band Kölnと書いてある。それで、WDRって、昔、West Deutschland Rundfunkの略称かな、ということで「西ドイツ放送協会」みたいな紹介をブログでしてしまった記憶がある。でも、ロゴの右上には、ARDのマークが入っている。あ、WDRって、ARDのことなんだっけ、と一瞬青くなる。たしかに、去年ドレスデンに行ったとき、ARDのテレビでしきりにWDRっていうロゴが出ていたから、もしかして、ARDってWDRに発展的解消したんじゃないか、とおもっていたのです。
でも、Wikipediaによれば、WDRは「西ドイツ放送協会」でいいみたい。よかったですよ。
それで、ARDの略称は、"Arbeitsgemeinschaft der öffentlich-rechtlichen Rundfunkanstalten der Bundesrepublik Deutschland"というらしく、日本語で言うと、ドイツ公共放送連盟というらしい。ARDの配下に、WDR(西ドイツ放送協会)とかBR(バイエルン放送協会)とかSWR(南西ドイツ放送協会)っていうのがあるかんじ。ARD本体は1チャンネルでDas Ersteというチャンネルを持っているけれど、配下の地方公共放送曲も独自のチャンネルを持っているらしい。NHKが1チャンネルなんだが、NHKの各地の放送局も独自にチャンネルを持っているというイメージでしょうか。そういうARDとWDRの関係を知らなかったんですね。不勉強でした。
家に帰り着いたのは5時半頃でしょうか。それからまた仕事をして食事それで、ブログの更新。なかなか充実した土曜日でした。明日も充実の予感。暑そうですけれど。あさからまたいつものカフェに行く予定です。
今日も読んで頂いてありがとうございました。
天気が良い一日でした。8時頃に家をでて、午前中は小川町のカフェで仕事。お昼に神保町まで歩いて鍼灸院で鍼を打ってもらいました。僕の場合、肩こりが激しくて、仕事をするのが辛いと言うこともありますので、鍼を試してみようかと思った次第。結果はというと、打った直後はすっきりした感覚がありました。効いたと思います。打ってもらっているときはとても気持ちがよいのですよ。ですが、あとで書きますように、少々オーバーワーク気味だったので、また痛みが出てきてしまったような感じです。次回は7月7日に行きますので、効果が楽しみですね。
鍼を打ったあとは、神保町のスターバックスでしばらく休憩。15時頃に後輩の結婚式場に移動しました。会場は竹芝でしたので、神保町から都営三田線で御成門まで。そこからタクシーで竹芝のホテル入り。初乗り料金で行けました。
機材の搬入が16時からでしたので、時間ぴったりに会場に着きました。ちょうど披露宴が終わったところで、新婦である後輩とすれ違い。機材セッティングとはいえ、僕はサックスなので楽器を組み立てて、マイクとエフェクターの準備をしました。マイクはサックスに取り付ける専用マイクで、大学生の時にバイト代をはたいて買いました。3万円ぐらいだったと記憶しています。なかなか使ってあげる機会がなかったので、今日使おうと思った次第。エフェクターは、デジタルリバーヴです。バンドリーダのMさん(大先輩で私の音楽と人生の師です)にメタメタに怒られましたが(なんでエフェクター使うんだよ!と…)、今回の目標は、自分もたのしむこと、だったので、申し訳ないですが使わせてもらいました。
演奏したのは以下の曲です。
Mさんから「時間が余るかも知れないから、ソロを長く取るように」という指令が出ていたので、普段は2コーラスぐらいしか吹かないソロを3.4コーラス取ったりして、結構疲弊気味。なかなかうまくいかない。イパネマは、Bメロで激しく難しい調に転調するのですが、コーラスを重ねるごとに持ち駒が減っていって大変でした。すいません。
5曲目のビートルズの曲のあたりからアンブシェアのキープが難しくなってきました。筋肉の疲労が激しく、ロングトーンが吹けなくなって、高音域も徐々に厳しくなり始めました。練習してないですからね……。ある程度予想はしていたのですが、なんとか最後まで吹ききりました。Mistyは、本来なら激しく吹きたかったのですが、短いフレーズをつないで休み休みソロを取っている感じ。終わったときにはほっとしました。時間もぴったりで終わりましたし。なにもかもバンマスのMさんのおかげです。ありがとうございました。
結婚式といっても披露宴ではなく、二次会だったのですが、ゲストは255名もいました。こんな大人数の前で吹いたのは初めてではないでしょうか。
それにしても、二人の知己が255名にもなるのはすごい、と感心しました。もちろん、つきあうレベルの差異はあるでしょうけれど、そこまでの人数の知人がいることも驚きますし、逆にそこまでの人数を呼ぶことができるということにも驚きました。
でも、学生時代の先輩、後輩にたくさん会えて嬉しかったですね。いつの間にか、OB、OGの中でも年齢の高いほうのグループに入っていて、少しブルー。
会の後半には、偉大なる先輩達のバンドが登場。プロになっている方々を中心としたバンドでした。いやあ、すばらしかったです。リハーサルあまりしないで、その場であわせたみたい。それなのに、キメキメのポップナンバーを演奏できるのがすごい。僕らの演奏はスタンダード中心でしたから、ある程度は何とかなるんですが、そうじゃないですからね。しかも皆さんとてつもなく巧い。生演奏であの方々のプレーを聴く機会なんてそう滅多にないですからね。本当に嬉しかったです。ドラムのAさんは、学生時代にとてもお世話になった方。あのころもとても巧かったのですが、いまはもっともっと巧くなっている。流麗なスティックさばきに圧倒されました。スネアの音とか本当に良いんですよね。この方と昔演奏していたなんて、本当に贅沢な学生時代だったなあ、と思いました。
やはり、会場内の方々も、このバンドがただものではないということを察知したらしく、すごい盛り上がり方でしたよ。僕も、ここまでの演奏があることをすっかり忘れていたのですが、久々にバンドの音楽に感動しました。また生きていて良かったなあ、と心の底から思いました。
本当に充実した一日になりました。誘ってくれた後輩のYさん(結婚してSさんになりましたが)、誘って頂いてありがとうございました。
帰りの電車、フラフラしながら、音楽を聴きました。それがカラヤンのシュトラウスです。申し訳ありませんが、それは明日の話題にします。
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引き続き10位内に入っています。どうもありがとうございます! ちょっと遅刻気味ですが、毎日更新しています。
マイケル・ブレッカーの遺作となるアルバムPilgrimageを聴いたのですが、一回聴いただけで悲しみを覚えてしまいます。全盛期のマイケル・ブレッカーならこうじゃないはず、という気分になってしまうのです。体調が悪い中の録音だったと言うことだそうですが、やはり元気がないなあと思ってしまう。フレーズもあと一歩吹ききれていないような。別に批判をしているわけではありません。吹ききれていなかったとしても、アルバムとしては問題なく聴くことが出来ますし、フレージングのすばらしさは相変わらず。だからおすすめなのですが、往時のマイケル・ブレッカーを知っている者としては、寂しさを感じずには居られないのです。
僕は80年代後半から90年代前半のマイケル・ブレッカーが好きなのですが、そのころのイメージが強いのかもしれません。さすがにそのころと比べるとなにか足りないものを感じてしまいます。体調が悪いからかもしれません。あるいは、年齢がそうさせたのかもしれません。いずれにしても、それは悲しみ以外のなにをも喚起することはありません。死を目前にしていたマイケル・ブレッカーは何を思っていたのか……。聴けば聴くほど、あまりに悲しすぎるアルバムなのです。
パット・メセニーやハービー・ハンコックも参加。ハンコックのバッキングやコード感、ものすごいなあ、と思います。
実は、お恥ずかしながら、発売からもう大分立っているというのに、今日始めて聴きました。iPodに入れるのが遅くなってしまったと言うこともあるのですが、こういう感想を持つような気がして、あえて逃げていたのかもしれません。悲しすぎるなあ……。もっと歳をとってもバリバリと元気に吹いて欲しかったです。やはりマイケルも生き急いだ偉人と言うことなのでしょうか……。グスタフ・マーラーやジュゼッペ・シノポリのことを思い出してしまいます。
金曜日と今日の二日間、久々にプレゼンの機会がありました。同じグループに属している別ユニットのリーダーの方々に、うちのユニットのシステム改善案をお示しして、なんとかご協力を願うというもの。もっともプレゼンをしたのは、ウチのユニットのリーダーなので、僕は資料をつくって横から合いの手をいれたり、いささか感情的になった他ユニットのリーダーさんと対決したり、なだめたり、という役柄。久々で疲れるかな、と思いましたが、思ったより楽しめました。やはりたまには人を相手にしてお話ししたり、説得したりする機会がないとだめですね。PCを叩いているだけでは駄目だなあ、と。もっと人と話したりしないと行けないですね……、などと、すこし若者めいた感想を持った一日でした。
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昨日アップできなかったにもかかわらず、皆様のおかげで、まだ10位以内に入っております。ありがとうございます! 日次更新を目指して引き続き頑張ります。
今日はリハをしてきました。二時間ほど新宿のスタジオにて。スタジオでサックスを吹くのは2年ぶりでした。サックスは音が大きいので、最近の練習(文化センターなどでの)では、無意識のうちにセーブして吹いていたようで、最初の一時間は、音が全然出てくれません。か細い、ボソボソした音が出るだけで、高音域はしおれた草のような音だし、ピッチも安定しない。曲が進んでいくに従って、気分は落ち込んでいきました。
五分ほど休憩して、Mistyという曲を吹いたのですが、そのときマイケル・ブレッカーがMistyを演奏した音が思い浮かんで、それに触発されてやっと楽器に音を吹き込むことができました。今日のリハでなんとか音的には復活の手がかりをつかんだ感じ。あとは、インプロヴァイズの質的向上ですね。まだイメージにフィンガリングがついて行かないのです。こればっかりは、練習しないと治らないです。できるだけサックスに触れて練習していくことと、できれば毎日EWIでインプロヴァイズの練習をする必要がありそうです。
ちなみに演奏する曲一覧。
Girl From Ipanema
Misty
That’s all
When you wish upon a Star
My One and Only Love
The Days of Wine and Roses
どれも難しいですが、頑張ります。

お昼休みは、なぜか11時30分から12時30分までです。普通の会社だと12時からだと思うのですが、部署毎に昼休みの時間をずらして食堂や売店の混雑を防ごうという目的のようです。と言うわけで、11時30分のチャイムがなるとすぐさま外に出ます。僕の会社は山奥にありますので、ビルからでるとそこはもう木々の生い茂る林だったりします。最近は体重を落とすために林の中を15分ほど歩くことにしています。歩き始めたのは3月の半ばぐらいから。おかげさまで体重にして4キログラム程度痩せてきました。目標は12キロ減量したが、もう3割も達成しているのですね。ありがたいことです。これまでは昼休みはオフィスにいたまま食事をしてネットを眺めたり本を読んだりしているぐらいでしたから、それに比べるととても健康的なのではないかと思っています。
林の中を歩いた後は、オフィスに戻って弁当を食べながら音楽を聴くのですが、今日はマーク・アントワン(ギター)のアルバム「クルージン」を聴きいたのです。これがもう大ヒットでした。マーク・アントアワンのことは五年ぐらい前から知っていましたが、ここまで身を入れて聴くことはなかったのです。ところが、これが思った以上に素晴らしいのでした。ここで格言。「名曲は家のCD棚あるいはiTuneの中にある」。その通りでした。
清涼感とともによくビートが聞いているので、サウンドは豊かな響きを持っています。特に、Sierra Bellaは名曲です。サビのメロディーが美しくて、EWIでフレーズを吹きたくなりますね。帰りの電車の中でこの曲ばかり繰り返して聴いてしまいました。思い浮かぶのは暮れ行く空の向こうに見えるエッフェル塔のイメージ。昔パリに行ったときに、ルーブルの窓から夕暮れのエッフェル塔を眺めたのです。そのときのことが頭によぎります。マーク・アントンはロマの血筋をひいたフランス人というこ ともあって、曲の作り方が洒脱で、なおかつ情熱的です。アメリカのフュージョンを東西に分けることができると仮定したとしても、そのどちらにも当てはまらないですね。
Indian Summerは、すこし湿っぽいかな。でもこの湿っぽさもヨーロッパ的なんだろうな。石畳に雨降る町並みを思い浮かべてしまう。 Caribbean Morningは明るい曲。Fuegoは、フラメンコ音階が聞こえてくる。やはりヨーロッパです。アントワンはスペイン音楽にも影響を受けているようですので、あながち間違いでもなさそうです。
フュージョン(という音楽ジャンルの定義自体難しいのですが)のなかでも、マーク・アントワンのようなスムースジャズ的音楽を聴き始めたのは高校に入ってからですから、もう20年弱も聴き続けていることになります。当初は日本の某バンドから入ったのですが、一年後には、リッピントンズなんかを聞き始めていました。
それでそのころから、日本のバンドと欧米のバンドの音作りに明らかな差違があることに気付きはじめていました。何なんだろう? と常々不思議に思っています。大学の先輩は、それは日本人のバンドには技巧的に劣る面があるからなのだ、と言います。たしかに、それはあるかもしれません。でもそれだけでは説明できないものがある気がしています。
やはりそれが民族性なのではないか、と思うのです。演歌や民謡を体内に備えている我々と、クラシックやジャズを体内に備えている欧米の彼らとの間には説明できない違いがあると思うのです。それが、たとえば日本人にはきこえないオーケストラの音を欧米人は聞いている、とか、対位法の響きをドイツ人は日本人とは違うやり方で聞き取っている、とか、そういう点に現れているのです。
日本人のバンドの中でもアメリカのバンドに一瞬近づいたアルバムを一枚知っています。そのことについてはまた今度書いてみたいと思います。
昨夜は、会社帰りで少し疲れていたのですが、日曜日に行った近所の文化センターでまたサックスの練習をしました。前回はコード進行をPC上のDAWソフトで動かして練習していましたが、PCが重くて仕方がない(いわゆる重さが重いのです)ので、MIDIファイルをAACに変換して、iPodに載せて持って行きました。iTuneは、MIDIをAACに変換することができるのですね。感動です。
それにしてもスタンダードナンバーの難しさといったら、という感じです。サックスを初めてもう15年で、そのうち5年ほどは吹いていませんので、実質10年ぐらいのキャリアだったりするのですが。まあ、プロになるわけでもないので、致し方ありません。余り自分を責めるのは疲れるのでやめました。ゆっくりつきあっていくことにしようと思います。