2014/2015シーズン,Giuseppe Verdi,Miscellaneous,NNTT:新国立劇場

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先日の新国立劇場《椿姫》について。書きたいことがタスク台帳に残っていましたので、忘れないうちに書かないと。。

ヴェルディらしい楽しさがありましたが、やはり、台本はかなり無理をして刈り込んでいるのですね。第二幕の最初のところ、ヴィオレッタが宝飾品を売り払っている、ということに気づいたアルフレードは、張り裂けるように自分の未熟さを恥じ入り、パリへと向かいます。

この部分の劇の長さがバランスがおかしいほどに短いのです。

特に今回の新国立劇場の演出だと、あれあれあれ、という間にアルフレードが激昂して去っていき、そのあと、ヴィオレッタがすかさず登場、という感じで、なんだか紙芝居のような展開の早さでした。

オペラ化するにあたっては、台本を大きく省略することは多いですので、まあ、当たり前といえば当たり前なのです。

あとは、今回の演出ですと、ジェルモンの登場もかなりスピード感がありました。

それにしても、最近の新国立劇場の歌手の皆さんは安定しています。昔は、なんだかこのあとはずさないか、と心配になってしまうようなこともあったのですが、この数年は、そうした不安のようなものもなく、自然体で集中して見ることができるように思います。本当にすばらしい劇場になってきたんだなあ、と思います。

開場して17年。私が初めて観に行ったのが2002年ですので、あれから13年がたちますが、どんどん成熟しているような気がしてなりません。

今週末の《ばらの騎士》も期待ばかり、です。

では、とりいそぎおやすみなさい。グーテナハトです。

Miscellaneous

写真 1 - 2015-05-27

Apple Watchを使い始めたのが4月29日でしたので、ちょうど4週間になります。音楽にも本にも全く関係ありませんが、感想などを。

総評

総評ですが、いくつか。

これは、iPhoneと密接な関係にあるデバイスです。iPhoneが母艦で、母艦の偵察機的な役割を果たすのがWatchである、といえます。 4週間つかいましたが、Appleは、うまくバランス撮ってってきたなあ、と思います。

背景が黒なのは、バックライトをなるべく使わず、バッテリーの消耗を防ぐためでしょうし、ウェブ閲覧ができないのは、Watchの画面でウェブをみても意味がないから割り切ったのでしょう。

また、時計の種類も抑えていますし、まだ、サードパーティの時計をリリースさせていません。粗悪なサードパーティアプリが出てくると、過度にバッテリーを消費する、などの影響があるかもしれず、そうしたことを懸念しているためではないか、とも思っています。

それから、デジタル時計ではなんと秒読みがありません。これはスペックを抑制することで実用性を確保した結果といえそうです。。

日本のメーカーなら、多機能勝負するところを、ドライにバランスを取っているというわけで、さすが、と思います。

逆にいえば、こうした割り切りに不満を持つ向きもあるはずですけれど。たしかに、操作がもたつ場面も多々あります。Siriがうまく立ち上がらなかったり、アプリケーションを開くのに時間がかかったり、ということです。特にグランスに入っていないアプリを立ち上げようとするとかなり時間をとります。そうしたパフォーマンス面は、今後のチューンナップなどで改善していけばいいなあ、と思っています。

私の思うメリット

ですが、それにもまして余りあるものがあります。この辺りは個人の価値観の差かもしれませんが、iPhoneをかばんやポケットにしまって、観られないような環境にあっても、Watchがあれば、常に外界とのコンタクトがとれているという安心感です。

さらに、音ではなく振動で通知を知らせてくれますので、うるさいところで聞こえないのではないか、とか、マナーモードにしていて聞こえないのではないか、などの杞憂に悩まされることはないのです。

手首に振動が来れば、さすがに気づくことができます。ですので、安心して仕事に集中することができます。

たとえば、子育てをしている方とか、介護をしている方など、緊急の連絡を常に受けたいような方にとっては、いつなるか分からない電話を過度に気にすることなく仕事に集中できるはずです。

そうでなかったとしても、たとえば、30分と決めて仕事に集中しよう、という時などは、タイマーが振動で30分という時間を教えてくれますので、仕事場のメンバーに気兼ねせずタイマー設定を行えます。

もしかすると、仕事をする上で、直接的ではないにせよ、間接的に大きなアドバンテージをもたらすデバイスなのかも、と思っています。

(Watchの振動ですが、そうそう強いものではありませんので、眠っている時には気づくことはないとおもいます)

取り急ぎグーテナハトです。まだ続くかも。。

Miscellaneous

半年ほど前に、仕事場で講師をやりました。トラブル発生時の心構えのような講習だったのですが、「こういう時はまず最初に腹くくってください!」と言ったシーンを思い出して、はて、そういう自分はどれぐらい腹くくったかな、と思いました。

腹くくって、腹がへこむといいのですが。

あるいは、そろそろ大きく腹をくくってみてもいいのかもね、などともおもいつつ。

今日は、帰宅に際して、大音量でハイティンクが降る《アルプス交響曲》を。

R.シュトラウス:アルプス交響曲
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指揮者も、指揮台に上がる時には腹をくくるのでしょう。ハイティンクも腹をくくっているのでしょうか。

かつて見たテレビ番組で、とある指揮者が、楽屋で「緊張するなあ!」と大声をあげたのが印象に残っています。あんなに自信たっぷりににこやかにやっているのに、あれは演じているのですね、という感じ。

演じるのはどこの世界でも同じです。腹をくくれないと演じることなんてできませんから。

ということは、ずいぶん私も腹をくくっているかも。でも、もっとらくくらないと。

ではグーテナハトです。

Miscellaneous

紀尾井ホールは、四ツ谷から赤坂方面へ、上智大学横の土手を歩いたところにあります。 辻邦生は赤坂界隈に住んでいたことがあり、その頃の遊び場が、紀尾井坂から外堀をわたる喰違見附界隈だったはずなのですが、出典が見つけていないので、しばらくお待ちを。 都内中央とは思えない風景です。紀尾井坂と同じく木々が育ったなあ、という印象です。 かつて、ここで岩倉具視が襲われたとか。土地にそういう史実が残るのも東京の楽しみですね。     ではおやすみなさい。

Miscellaneous

  
色づき始めたアジサイ。季節ですね。

とある原稿を脱稿しました。今回は楽しく書けました。

また明日から、《椿姫》とフォーレを再開します。

取り急ぎおやすみなさい。

Miscellaneous

  
才能というものは、やはりあって、それは、どうしても超えることのできないものなのでしょう。努力しても超える事は出来ません。

おそらく、人生とは、自分の才能探しなのでしょう。どこに生きる場所を見つけるのか。見つけられる人は確かにいます。ですが、見つけられる人ばかりではない。がゆえに、人生は面白いわけです。

辻邦生は「才能の存在を信じない」と言っています。そこには好きか嫌いかがあるだけだ、といいます。

ですが、好きなものを好きなだけやれるのも、才能があるべき場所に落ち着くことができた状態なのでしょう。

もちろん、そのあと、その才能がどれほど花開くか、というプロセスが次に来るのです。そこで、初めて好きを続ける、ということができます。

反対に、才能があるべきところにあるということほど難しいことはありません。

もっとも、気づかないうちに、才能があるべきところにあることもあるのでしょう。まずは、周りを見回してみることが大事です。

では、グーテナハトです。おやすみなさい。

Miscellaneous

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あーあ、来てしまいました。

ですが、なかなか冷静に使っています。というか、本当に抑制された美しさと機能なのです。みなさんにお勧めするということはできないかもしれませんが、楽しんでいます。

というわけで今日はこちらを聞いていますが、時間切れなので、また明日。GWは充実した毎日を過ごしたいものです。

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ではお休みなさい。

Miscellaneous

iPod classic. It's a legacy audio player.

iPod Classic 160GBです。長年私の音楽の友として、苦楽を共にしてきました。

ですが、荷物軽量化を図るためとか、いい音で聴きたいという欲求もあり、iPhone に音楽ライブラリを写して、しばらくお蔵入りしていました。

iPhoneで音楽を聴くのもいいのですが、やはり128GBでは容量がたりず、というところなのです。

全部入りの安心感のようなものをもう一度味わってみたい。そう思って再び現役復帰させることにしました。

いうなれば、モスボールされていた戦艦を再就役させるようなものですかね。

ただ、音はイマイチなんですよね。。取り込み方の問題という説もありますけれど。

もっとも、音質というものは、主観的なもので、相対的なものですので、追求しても、意味はあるのですが、理論や真実がない世界ですので、そこには脚を踏み入れるべきではないと思っています。

さて、なかなか同期が終わりません。明日の朝には終わっているといいのですけれど。

今日もフォーレ。フランス語の素養がないので、フランス音楽にはあまり明るくなく、まだ語るほど成熟して聞けていないのかも。。日々勉強ですね。

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では、おやすみなさい。

Miscellaneous,Richard Strauss

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かなりご無沙汰になってしまいました。

先日所用でとおりがかった立教大学です。辻邦生は、1966年から1972年まで立教大学一般教育部助教授として勤めていました。ここもゆかりの場所というところになります。半世紀も前のことになるわけですね。なんともかんとも。

身体を使いすぎると、復旧に時間がかかります。これは昔も今も変わりません。復旧しきらないと、ダメージが広がりますので、気をつけないと。

先日も書きましたが睡眠をとって、よく食べるのが大事です。

今日はこちら。

シュトラウスの標題交響曲ですが、初期の交響詩に比べると円熟味が増している、と書くと、なんだか雰囲気で書いているような気がします。ですが、これは本当で、というのも、この曲は 《ばらの騎士》や《ナクソス島のアリアドネ》を作曲したのちに書かれたものだからです。

《サロメ》、《エレクトラ》でシュトラウスなりの「前衛」を極め、その後、人間味あふれる《ばらの騎士》や 、洒脱な《ナクソス島のアリアドネ》(この後ろに《町人貴族》があることもお忘れなく)を通り抜けたあとのこの《アルプス交響曲》となると、聞く方も、なるほど、と思います。

さすがにアルプスの山登りを書いただけとまではいきません。いや、アルプスの山登りの情景をここまで的確に描くということは常人にできることではなく、それはまるで黙劇たるオペラを見ているような気にもなるわけです。

ですが、裏テーマも充実していて、ニーチェやマーラーの影響を見て取ることもできるというものです。

http://www.asahi-net.or.jp/~wg6m-mykw/Library_RStrauss_AlpineSym.htm

ブロムシュテットの指揮は、マゼールとは違う重みがあります。重心の位置が違います。確かに重いのですが、なにか爽やかなに逃げ去るような洒脱さがありますね。

ちょっと仕事場の人に聴いてみてもらおうかな、と思っています。

R.シュトラウス:アルプス交響曲 交響詩 ドン・ファン
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それにしても、最近の音楽の関心が徐々にフランス系音楽に行っているのはどういうことなんでしょう、と。思わずフォーレのピアノ曲集を聞いてしまうとか、オルガン曲を聞いてしまう、とか。

なりわいも仕事も盛りだくさん。身体に気をつけてモリモリ食べて頑張ります。

ではおやすみなさい。

Miscellaneous

先だって体験した連続57時間仕事のことを。なかなかない体験でした

とある金曜日の朝から働き始めました。そのまま土曜日に向けて徹夜開始です。いつもの徹夜仕事のように土曜の明け方に、辛い時期が訪れました。ですが、ここはいつものように難なくクリアしました。

土曜日の午後になると徐々にテンションが上がり始めます。ですが、今から思えば記憶が薄れています。

土曜日の夕方、いよいよ佳境となります。連続30時間を過ぎたあたりで、妙なハイテンションになります。とにかく仕事が進むのです。いろいろなことがひらめいてきて、窮地を脱したのでした、ですが、同時にろれつが回らなくなってきます。言いたいことが口をついてきません。頭の回転に唇や舌の動きが付いてこなくなるのです。

日曜日の明け方、さすがに辛くて、二時間ほど仮眠をしました。起き上がって全く仕事ができないので栄養ドリンクを三本ほど立て続けに飲みました。その後、おかげでテンションがあがり、最後の重要な仕事をなんとかクリア。

次の仕事をやり始めたのがどうも日曜日の朝方なのですが、そこから記憶がありません。確かに起きていました。作業もしているのです。結果も残っています。ですが記憶が断片的です、最後は記憶がなくなります。確かに何かをやっていたのですが、明確な記憶とか脈絡がないのです。

この状態ですが、アルコールを飲んだ時の症状と全く合致しているのですね。ハイテンションになり、ろれつが回らなくなり、記憶を失う。まさに酔っ払いの症状です。

よく言われることですが、寝不足はアルコールによっているのと同じであるから車の運転をしてはならない、という話をよく聞きますが、それがよくわかりました。

自慢にも何にもならず、自分を大切にすることなく行動してしまい反省することしきりです。

実は、その二日後にも、再び徹夜仕事をしましたが、その時は、全く使い物になりませんでした。私という人間の能力の限界を感じたというところです。

このまま睡眠をしないと、おそらくその先には、神を見るのではないか、と思います。千日回峰行などは断眠の行がありますし。もっとも常人だとそこまで行く前に眠ってしまうのでしょうけれど。

それではおやすみなさい。グーテナハトです。