Opera

ワーグナー:さまよえるオランダ人 ワーグナー:さまよえるオランダ人
バレンボイム(ダニエル)、シュトルックマン(ファルク) 他 (2002/11/20)
ワーナーミュージック・ジャパン

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さて、今週末、新国立劇場で「さまよえるオランダ人」を観るということで、予習をしています。だんだんと旋律を覚えてきました。前にも書きましたが、シュトラウスに慣れてしまった耳にとっては、少々物足りなさを感じてしまうのでした。まだワーグナーの語法に慣れていないと言うことだと思います。せっせと聞かなければなりません。
(しかし、聞いているバレンボイム盤の「マリー」役の方、ピッチが厳しいのですが……)
新国立劇場のウェブサイトでは、動画も観られるのですね。
http://www.nntt.jac.go.jp/season/updata/10000055.html

Opera

ワーグナー:さまよえるオランダ人 ワーグナー:さまよえるオランダ人
バレンボイム(ダニエル)、シュトルックマン(ファルク) 他 (2002/11/20)
ワーナーミュージック・ジャパン

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今日は「さまよえるオランダ人」の予習をしました。再来週の日曜日(3月4日)の新国での公演に向けた予習です。私の部屋にはもうCDを収める場所がなくなっています。仕方がないので買うのは断念し、図書館で借りてきました。必死に聞いています。バレンボイムが振ったベルリン・シュターツカペレの演奏。迫力満点ですが、初期ワーグナーだけあって語法が古いなあ、とおもいました。ベルディ以前のイタリアオペラに親しんでいる向きには、入りやすいのではないでしょうか? ただ、日頃シュトラウスに耳が慣れてしまっていると、少しものたりなさを感じるかもしれません。

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R.シュトラウス:ばらの騎士 R.シュトラウス:ばらの騎士
トモワ=シントウ(アンナ)、ウィーン国立歌劇場合唱団 他 (1997/04/09)
ユニバーサルクラシック

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 今年、シュトラウスの「ばらの騎士」を二度見ることが出来そうです。俄に意識の上にあがってきた「ばらの騎士」。少しずつ予習をし始めました。これまで大好きだったのが、「ばらの献呈」の場面。オクタヴィアンとゾフィーの二重唱に感涙していたのでした。
 
 ところが、今回聴き直したところ、新たな発見を得たのです。終幕の三重唱を聴いたのですが、こんなに良い曲だったっけ? という新鮮な驚き。昔はここまで感動できなかったのです。オペラを本格的に聞き始めて四年目にして、ようやくシュトラウスの語法にも慣れてきたというところでしょうか? 
 三人のソプラノが歌うこれ以上ないほど研ぎ澄まされた美しさ。失うものへの静かな愛惜、新たに得たものを睦む静かな沈思。喜劇とも悲劇とも結論づけられないもの。これが人生という甘くて苦い杯。シュトラウスの遺志により、この三重唱はシュトラウス自信の葬儀において演奏されたという挿話が、この三重唱にさらに味わいを添えるのでした。
 音楽を理解するというのは、さまざまな局面や段階があると思いますが、僕のような一般リスナーにとっては、「良し」と思える瞬間が訪れたことこそが、理解へと進んだマイルストーンである、と言うことができるでしょう。そういう意味でいうと、「ばらの騎士」を少しずつ理解でき始めているのだ、と思えるのでした。

Opera

昨日は、ダフネを見に行きました。一幕形式で所要時間は1時間45分でしたが、あっという間に終わってしまった感じがします。本当に楽しめました。
くわしくはこちらも。二期会のページです。
http://www.nikikai-opera.or.jp/richard_s.html
ダフネ役の釜洞さんは、序盤では少々調子が悪かったようですが、終盤にかけてだんだんと声が熟してきた感じでした。本当に巧い方です。数年前の「インテルメッツォ」もすばらしかったのですが、今回も本当に力が入っていらしたと思います。
アポロ役の福井さんもすばらしかった。倍音が豊かな声は、欧米人のそれのようです。本当に安心して聴くことができました。
オケも良かったと思います。時に、弦と金管のバランスが崩れそうになる場面もありましたが、豊かにうねる弦や、金管の力強いファンファーレなど、うまくまとめていたと思います。
今回は、指揮者の若杉さんの指揮がよく見える席だったので、音楽を聴きながら振り方をじっと見ていました。ダフネは、四拍子と三拍子が混交し、時にテンポ取りが倍になるなど、とても複雑な拍子を取っているのだなあ、ということがわかりました。スコアをみるともっと興味深いのではないかと思いました。
今回の舞台ではダンサーが5人加わっていたのですが、すばらしかったと思います。一緒に行った家人に言わせれば「振り付けはありがちだと思うけれどね」ということでしたが、あまりバレエや舞踏を見ない僕にとっては斬新で興味深いものに思えました。
客席も9割方埋まっていて、盛況でした。おかげで終幕後のクロークの混乱には閉口しましたが……(というより、意見を言おうかな、とおもって、喉まで言葉が出かかったのですが、クレーマーになるのはいやだったのでやめておきました。一年前の僕ならきっとなにかしら言っていただろうな……)。そもそも東京文化会館のクロークの設置位置が悪いという問題もありますので、仕方がないとは思いますがね。それにしても、いい身なりの紳士淑女が列に割り込み、涼しい顔をしているのをみると、暗澹たる気持ちになりますね。そうした人間模様を観察できるのも「オペラならでは」なのですけれどね。


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Strauss;Four Last Songs Strauss;Four Last Songs
Richard Strauss、 他 (1997/07/01)
Deutsche Grammophon/Special Im
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Richard Strauss: Daphne Richard Strauss: Daphne
Georg Monthy、 他 ()
Preiser

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R. Strauss: Der Rosenkavalier/Four Symphonic Interludes/Introduction And Moonlight Music/Salomes Tanz R. Strauss: Der Rosenkavalier/Four Symphonic Interludes/Introduction And Moonlight Music/Salomes Tanz
Richard Strauss、 他 (1994/02/15)
Deutsche Grammophon
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Wagner: Tristan und Isolde Wagner: Tristan und Isolde
Kurt Moll、 他 (1990/10/25)
Deutsche Grammophon
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週末は、カラヤンがシントウと組んで録音したシュトラウスの「四つの最後の歌」を聴いたり、べームが1944年に振った「ダフネ」の古い録音を聴いたり、プレヴィンがウィーンフィルを振ったシュトラウスオペラ管弦楽曲集を聴いたり、クライバーの「トリスタンとイゾルデ」抜粋を聴いたり、と盛りだくさんな週末でした。久々にゆっくりとした休日を過ごした気がします。
プレヴィンのCDには、「ばらの騎士組曲」「インテルメッツォ」の管弦楽のための間奏曲集、この半年ほど執心している「カプリッチョ」の月光の音楽、「サロメの7つのベールの踊り」が納められています。シュトラウスのオペラのおいしい部分を取り出した感じです。管弦楽曲のみを集めているだけですけれど。やはり「カプリッチョ」の月光の音楽はいいですね。プレヴィンの指揮は意外ともたらせ気味です。ニュアンスがよくでていました。
カラヤンのCDで歌っているシントウさんですが、個人的には少し苦手なタイプの声質だったりします。カラヤンの指揮は切子細工のような繊細な美しさ、溢れるようなストリングスのうねり。たまりませんね。
「トリスタンとイゾルデ」は全曲盤も持っていますが、疲れ気味なので抜粋で楽しむことにしました。ルネ・コロさんのトリスタンにはいつも感銘を受けます。ディースカウさんもいい味出していますし。ほかの指揮者での演奏も聴いてみたいのですが、置き場所がないです。お金のほうは気合いを入れれば何とかなることもありますが(昼食を抜くといった手段……)、置き場所だけは気合いを入れてもどうしようもありません。仕方がないので、また図書館で借りてこようかな、という感じです。
「ダフネ」はだいぶ旋律を覚えてきました。あと一週間で本番です。私は見に行くだけですが、出演される方々は今頃大変なんだろうな、と思います。こちらは、引き続き予習をする予定です。

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Richard Strauss: Daphne Richard Strauss: Daphne
Hans Braun、 他 ()
Deutsche Grammophon
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2月10日から12日までの三日間、東京文化会館にて、リヒャルト・シュトラウスのオペラ「ダフネ」の日本初演があります。シュトラウス好きな僕としては、ぜひ行きたいなあ、と思い、チケットを手に入れ、予習をしているところです。ギリシア神話でのあらすじですが、一言で言えば、ダフネに恋をしたアポロンが、ストーカー的にダフネを追いかけるのですが、アポロンを嫌ったダフネが、自分の父親である河の神によって、月桂樹に姿を変えてもらい、難を免れた、というお話。なんともなんとも……。オペラのでは少し変わっているようですね。くわしくは、二期会のウェブサイトにて。
http://www.nikikai-opera.or.jp/richard_s.html
ともかく、聴いていると、アルカディックな音楽に心が鎮まっていくのを感じます。クロード・ジュレやプッサンの風景画を思い出すのでした。一度でもいいからギリシアに行ってみたいものです……。
しかし、このオペラを日本で上演するなんて、本当にすごいことだと思いますね。ギリシア神話的な素地が根付いていない国で、日本人だけで演奏するなんて、まるで、古事記を題材にした歌舞伎(そういうのは実際にはないと思うのですが……。あくまで「たとえ」です)をヨーロッパ人が演じるのと同じぐらい大変なことだと思います。そういう意味では、スノビズムだとか、高踏趣味だとかどんなに言われようとも、日本人は本当に果敢だなあ、すごいなあ、と思うのでした。

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Wagner: Siegfried Wagner: Siegfried
Richard Wagner、 他 (1997/10/14)
London

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昨日から、今日にかけて「ジークフリート」の復習をしています。と言っても、ブリュンヒルデとジークフリートの出会いの場面だけですが……。最終部で、ジークフリート牧歌の旋律が現れるところが美しすぎて卒倒しそうです。この長い「ジークフリート」は最後にこんなに扇情的な音楽を持っているとは、全く油断がなりません。
しかし、「ニーベルングの指環」は一筋縄ではいかないですね。プッチーニやシュトラウスのほうがまだ取っつきやすいかなあ、と。まだきき込みが足らないと言うことだと思いますが……。
もっと頑張ってききまくりましょう!
(その前に、「ダフネ」の予習をしないと……。日本初演、もう再来週の土曜日になってしまった……)

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ニーベルングの指環〈上〉序夜・ラインの黄金、第一夜・ワルキューレ ニーベルングの指環〈上〉序夜・ラインの黄金、第一夜・ワルキューレ
里中 満智子 (2006/10)
中央公論新社

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ニーベルングの指環〈下〉第二夜・ジークフリート、第三夜・神々の黄昏 ニーベルングの指環〈下〉第二夜・ジークフリート、第三夜・神々の黄昏
里中 満智子 (2006/10)
中央公論新社

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最近つとに進まない「ニーベルングの指環」観賞ですが、「神々の黄昏」を見る前に、マンガであらすじを再確認。わかりやすいです。
ともかく、サヴァリッシュ盤DVDを見る前に、ショルティ盤CDで予習を積んで、音楽的な理解を深めていこうと思います。

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Capriccio Capriccio
Richard Strauss、 他 (2005/09/13)
Deutsche Grammophon

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シュトラウス・ヒロイン シュトラウス・ヒロイン
フレミング(ルネ)、グラハム(スーザン) 他 (2006/05/24)
ユニバーサルクラシック

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Richard Strauss: Capriccio / Sawallisch, Philharmonia Orchestra Richard Strauss: Capriccio / Sawallisch, Philharmonia Orchestra
Richard Strauss、 他 (2000/08/15)
Angel
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R.シュトラウス/4つの最後の歌 R.シュトラウス/4つの最後の歌
トモワ=シントウ(アンナ) (1998/06/10)
ユニバーサルクラシック
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今日も聴いてしまった「カプリッチョ」。この場では何度も取り上げたので、少々執心が過ぎるのではないかとも思いましたが、今日もこの曲を聴きたい気分なのでした。
今のところ月光の音楽→伯爵夫人のモノローグの部分を、サヴァリッシュ盤(伯爵夫人:シュヴァルツコップ)、ベーム盤(伯爵夫人:ヤノヴィッツ)、エッシェンバッハ盤(伯爵夫人:フレミング)、カラヤン盤(伯爵夫人:トモワ=シントウ)の4バージョンで聴いていますが、いまのところ一番好きなのはベーム盤でしょうかね。
クラウス盤は、現在注文中。楽しみです。

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ワーグナー「ニーベルングの指輪」(全曲) ワーグナー「ニーベルングの指輪」(全曲)
サヴァリッシュ(ヴォルフガング)、ヘイル(ロバート) 他 (2005/09/14)
東芝EMI

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先日の「ワルキューレ」に続き、「ジークフリート」を三日かけてやっと見終わりました。正直疲れましたが、ブリュンヒルデの覚醒シーンには感動しました。ブリュンヒルデが「ジークフリート牧歌」のフレーズを歌うあたり、最高でした。
ルネ・コロ氏を楽しみにしていたのですが、衣装と髪型が今ひとつで残念。ジークフリートとしてつけられた演技も少し無理があるかなあと。まるで「知性のかけらもない乱暴な男の子」的な演技がつけられていて、すこし疲れます。ただし、男の子と言うには無理のある年格好なのですが……。コロ氏が悪いわけではないのですけれど。しかし目を閉じて聴いているだけにしておけば良かったです。
演出ですが、「ワルキューレ」の時もそうでしたが、未来宇宙都市と神話的舞台が混交していて、残念ながらちぐはぐな感じが否めません。スペースコロニーと見まがう背景を前に、革の切れ端を重ね合わせて作ったようなジークフリートの衣装を見るのは、解釈するのに少々疲れました。そのちぐはぐさに意味を見いだす必要があるのかもしれませんが、今の僕にはそれをなす力が足りないようです。
僕が大好きなクルト・モル氏が少ししか出てこなくて残念。あの美声はやはりばらの騎士で味わうしかありません。
次作「神々の黄昏」も引き続き見てみたいと思います。楽しみですね。