Miscellaneous

 いつもブログをチューニングすると、コメントできない事象が発生してしまいます。単に私の設定ミスなのですが。今回もやはりそういう事象に陥っていたみたいで、いつも指摘くださるrudolf2006様に申し訳なくてなりません。本当にすいませんでした。

一応テストはしていたのですが、いつも使っているPCからですと私のID情報がCockieとして残っていまして、コメントできてしまうのですが、一般の方がコメントするとはじかれるような設定になっていました。スパムコメントがひどくて設定変えたのですが、誤ったみたいです。Movable Typeは高機能ですが、ちょっと設定を誤るとこうなりますので、油断がなりません。これからも気をつけていかねば……。

今日はテイトの振るモーツァルトを何度も何度も聞いた一日。テイトのモーツァルトはとてもわかりやすいですが、聴きすぎるのは体によくないです。休みということで、ずっと家にいたのですが、なんだかあっという間に一日が終わった感じ。

ベルク年報のことを書こうと思ったのですが、今日はちょっとかけそうにありません。

明日はどんな音楽が聴けるでしょうか?寒くなってきたからシベリウスに挑戦してみようかな?

Alban Berg,Classical

歳をかさねると判断力とか注意力が落ちてきますね。ただでさえ記憶力も落ちているのに。別のところで力を出したいと思うのですが。ようは仕事がうまくいっていないのですね。まあ、どうにかなるものなのですが。

落ち込んだときにベルクを聴くなんてどうかしていますね。それでもなおムターが弾くヴァイオリン協奏曲を聴いてしまい、一緒に暗鬱な穴の中に落ちていく感じ。 しかし、この演奏の退廃美はすさまじい。甘くもあるけれど、その奥には牙を向いた野獣がこちらをにらんでいるのがよくわかります。第二楽章の最後でほんの少し救済の余地が残っているけれど、それも最近の株式市場よりもずっと不確かで、はかないもの。

ムターは高音域の微細な音程のコントロールまでかなり健闘していて(少し不安はあるけれど)、勇気ある演奏家なんだなあ、ということを改めて認識。ある意味演奏家は勇者でなければならないでしょうから。

まあ、落ち込んだときに聴くベルクもいいかな、というのが結論。そういうときは、派手で陽気な曲を聴いても仕方がなくて、陰鬱な茂みの中で休むような曲を聴いてもよいものだ、と思います。

帰宅時もやっぱりベルク。オッターさまの歌う「初期の七つの歌(オケ版)」と演奏会用アリア「酒」を聴いてうっとり。帰りの電車で読んだ「アルバンベルク年報も面白かったですよ。こちらは明日にでも書いてみようと思います。

Classical

忙しいですねえ。納期が来週に迫っていますので、おのずと追い込まれてくる。10月の納期分にはインシデントがあったけれど、今度は大丈夫なはず。強気前向で生きたいものです。とはいえ、今日になってプログラムに手を入れることになったりと少々波乱含みですが。

疲れたときに慰めてほしい曲というものがあって、僕にとってそれは次の曲たちなのです。

  • シュトラウス「カプリッチョ」から「月光の音楽から終幕部へ」
  • プッチーニ「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」
  • プッチーニ「蝶々夫人」第一幕終幕部への二重唱
  • イリアーヌ・イリアスの「ドリーマーズ」(ジャズです)

どれもiPodに入っていますので、いつでも聴けますね。今日はその中から「カプリッチョ」をクレメンス・クラウスとシュヴァルツコップの組み合わせで。シュヴァルツコップさんの歌は一言一言を丁寧に歌っている感じがします。モノラル録音なのが残念です。

帰宅時にはベートーヴェンの弦楽四重奏曲を珍しく聴きました。第15番をアルバン・ベルク弦楽四重奏団にて。けちらもすばらしい演奏。ふくよかな香りの漂う弦の音にうっとり、です。そういう意味では、この曲もいやしてくれる曲かもしれません。ベートーヴェンの弦楽四重奏ですが、ABQの全曲盤を1万5千円ぐらいで買いましたが、その後廉価版が出たようですね。残念。

帰りの電車では、ムターが弾くベルクのヴァイオリン協奏曲も聴いたのですが、こちらもすばらしい演奏。ムター、巧すぎ。柔らかさと強靱さを併せ持っている。こんな方だとは今まで知りませんでした。以前外してしまったことがあったので。ちょっとこれから注目して聴いていきたいと思います。

Opera

ご存じの方々にとっては、いまさら感もあると思いますが、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の公演を映画館で上映する「METライブビューイング2008-09」という催しがあるのですね。先日、新国立劇場でもらったパンフレットではじめて知りました(情けない情報収集能力……)

公式ウェブはこちら→ http://www.shochiku.co.jp/met/

これ、METの公演を全世界700カ所の映画館で上映する試みの一環らしく、欧米では同時配信なんだそうです。日本での公演は以下の通りです。ちょっとまとめてみます。

 

sq 題目 日程 注目
1 シュトラウス「サロメ」

11月1日~7日
京都のみ11月22日~11月28日

 
2 アダムス「ドクター・アトミック」

11月29日~12月5日

 
3 ベルリオーズ「ファウストの劫罰」 12月13日~12月19日  
4 マスネ「タイス」 1月10日~1月16日
京都のみ1月24日~1月30日
R・フレミング
5 プッチーニ「つばめ」 1月31日~2月6日

ゲオルギュー
アラーニャ

6 グルック「オルフェオとエウリディーチェ」 2月14日~2月20日  
7 ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」 2月28日~3月6日  ネトレプコ
8 プッチーニ「蝶々夫人」 3月28日~4月3日  
9 ベルニーニ「夢遊病の女」 4月11日~4月17日  デセイ
10 ロッシーニ「ラ・チェネレントラ」 5月30日~6月5日  ガランチャ

うーむ、なかなか壮観。

ちなみに、お値段は一回3500円。普通の映画よりも残念ながら高い。けれども、6チャンネルの音声で聴けるのだそうで、大画面で良い音声で聴けるのなら行ってみても良いかな、などと思います。

さすがMETで、私でも知っている有名歌手を配しています。「つばめ」のゲオルギューとアラーニャの組み合わせはEMIからもCDで出ていますが、それを見ることができるのなら、ほぼ行くのは決定です。ガランチャの「チェネレントラ」も見逃せない。ガランチャはたしか2004年の新国立劇場「ホフマン物語」で二クラウスを歌われた方。あの豊かな倍音を持った声が忘れられないのです。デセイの「夢遊病の女」も凄そうだし。

ちなみに、映画館の会場は以下の通りです。

  • 札幌:札幌シネマフロンティア
  • 埼玉:MOVIXさいたま
  • 千葉:MOVIX柏の葉
  • 東京:東劇
  • 東京:新宿ピカデリー
  • 神奈川:109シネマズ川崎
  • 愛知:ミッドランドスクエアシネマ
  • 京都:MOVIX京都
  • 大阪:なんばパークスシネマ
  • 福岡:福岡中洲大洋

映画館でみるオペラもなかなか面白そうです。しかもMETともなればなおさら。おそらく「つばめ」は行くのが確実ですので、また行ってきましたらレポートします。

しかし、今週やっている「サロメ」に行けないのは悔しいなあ……。

Opera

 気が早いですが、もう次のシーズン、つまり2009年~2010年のシーズンのラインナップの一部が発表されています。

  • ヴェルディ:オテロ(2009年9月)
  • ベルク:ヴォツェック(2009年11月)
  • ワーグナー:ジークフリート(2010年2月)
  • ワーグナー:神々の黄昏(2010年3月)

一番の楽しみは「ヴォツェック」ですね。2005年の「ルル」は物議を醸しましたが、今回は何事もなく無事に公演を迎えてほしいですね。もちろん「指環」も今シーズンに引き続き楽しみ。予習しないと。

それにしても、私はまたシーズンチケットを買ってしまうのだろうか……。うーむ、悩む。

Giuseppe Verdi,Opera

 

新国立劇場2008/2009シーズン第二弾「リゴレット」にいって参りました。連休の最終日ということもあって、少々疲れ気味でしたが、何とかいくことができました。よかったですよ。

リゴレット役のバリトン、ラード・アタネッリさんと、ジルダ役のソプラノ、アニック・マッシスさんがすばらしかったです。アッタネッリさんの声は、艶のある光を帯びた豊かな声で、聴いたとたんに心を奪われました。マッシスさんも、安定したピッチコントロールを見せてくれた技巧的な声です。ハイトーンはかなりの迫力。このお二方の歌については終始安心して聴いていることができました。

マントヴァ侯爵はといえば、初っぱなでオケとピッチが全くあっていなくて、気持ちの悪い思いをしましたが、そのその後修正してきました。ただ、マントヴァ侯爵といえば、私が予習で聴いていたパヴァロッティの完成された歌の印象が強すぎて、少々物足りなさを感じてしまいます。

オケの方はといえば、先月聴いた「トゥーランドット」の強烈な印象に比べて、少々おとなしい印象。指揮のダニエレ・カッレガーリさんは、部分的には若干粘っこい感じもだしていましたが、全体的には割と淡泊な感じにまとめていた印象です。

演出の方は台本に忠実なオーソドックスな演出で、奇を衒うようなことは全くなし。それはそれでいいのですが、すこし野心的な演出もみてみたかったなあ、と、少々身勝手な感想。思えばオペラ公演に出向いたのも今日で51回目となります。そろそろ演出的なおもしろさを理解できる準備ができてきたというところでしょうか。

しかし、この作品、救いがないですね。ジルダの脳天気ともいえる人の良さって、いったい何? などと考えてしまいます。マントヴァ侯爵に辱めを受け、裏切られたというのに、それでも愛情を持ち続け、身代わりになって自分の命までも差し出すだなんて、なかなかできることではありません。ジルダはほとんどキリスト的存在と言っても過言ではない。人間の猥雑な欲望や野心などとは全く無縁でただただキリストの教えのみに接していたから、キリスト教的自己犠牲を体現できたのでしょう。なにはともあれ、おそらくはリゴレットの命で教会に行く以外は家に引きこもっていたというのも原因の一つ。自業自得の感もあります。かわいい子には旅をさせよ、というところでしょうか。

ともかく、陰惨な救済のない人間劇で、ただただ絶望するのみ。この後もきっとリゴレットは復讐の鬼となってしまうのでしょう。ジルダがリゴレットを諫める場面がありましたが、あるべき姿は憎悪の連鎖を断ち切るということ。そうでないと復讐が復讐を呼ぶ無限地獄へと堕ちてしまいますから。

さて、新国立劇場も、初めて訪れた6年前とくらべていろいろと変化があります。「オペラパレス」という愛称を前面に押し出すようになったのはこの2,3年のことでしょう。 

 

 

 

次回は12月のドン・ジョヴァンニ。その前に11月23日にオペラトークを聞きに行きます。 また一ヶ月後が楽しみです。

Roma2008

送信者 Roma2008

どうしてローマに来たかったのか? と問われれば、ラファエロを見たかったと答えるしかない。ヴァチカン美術館にはラファエロの後期の作品群が納められている。それからシスティナ礼拝堂にも行かなければならない。ローマに来て、システィナ礼拝堂に行かなかったとなれば、長野に来て蕎麦を食べずに帰るのと同じ。

ところが、ヴァチカン美術館は入場に大変な時間がかかるらしい、とどのガイドブックにも書いてある。日差しのきつい7月のローマで行列に並ぶのは気が滅入る。それに、我々には時間がないのだ。限られた時間でいろいろ回らねばならぬ。そこで、昨年のウフィツィ美術館のように予約ができないものか、といろいろネットで当たってみると、以下のサイトに行き着く。

http://en.roma.waf.it/ 

ヴァチカン美術館は公には個人の予約を受け付けていない。だが、団体客は予約を受け付けている。どんなに個人客が長蛇の列を作っていたとしても、団体客としてなら、行列をパスして入場できるのだ。そこで、このサイトでは、申込者達をひとくくりに団体扱いとしてくれて、入場までさせてくれる。あとは、特にガイドがつくこともなく普通の個人客として自由に見て回ることができるというわけ。ガイド付きの日本語ツアーもあったけれど、制約が多そうなのでやめておいた。

ともかく、指定された集合場所に向かうと、サングラスをかけた太った青年が目印を掲げている。名前を告げて、予約客が集まるのをまつ。集合場所はヴァチカン美術館の正面入り口の向側だったのだが、よく見てみると、あれれ、行列はできていなくて、個人客もスムーズに入場しているではないか……。実はこの予約料金は結構値が張っていて、時間をお金で買うようなイメージだったのだが、なんだか損をした気分。しかし、待たずに着実に入れる、という安心感を買ったと思えばいいか、と考えてみる。

ともかく予定通り14時30分に入場。だが、炎天下のローマを歩き回り、サンピエトロ大聖堂のクーポラにも登ったということもあって少々疲れ気味だが、ここまできてへばっているわけにもいかない。果敢に歩き始める。まずはローマ彫刻だ。

送信者 Roma2008

 

ローマ初代皇帝アウグストゥスの像。世界史の教科書どおり。帝政ローマの礎を築いたアウグストゥスの偉大さは、言うに及ばず。

 

送信者 Roma2008

 ジュリアス・シーザーの像。なるほど、禿げ上がっているという噂は本当だった。

こうして、ローマのことを思い出すと、塩野七生氏の「ローマ人の物語」に読みふけった幸福感を思い出す。実務的で総体的な国力でローマ世界を構築していった偉大な人々。読むたびに勇気づけられて、凛然として生きようという気にさせられたものだ。その偉人達の像を見るにつけて、再び勇気づけられる感じだ。こうして思い出すだけでも、小さなことにこだわらずに、大きなことをなせ、と言われている気がする。

 

 

Japanese Literature,Literature,Tsuji Kunio

今朝は5時半過ぎに起床。最近は通勤ラッシュがいやなので、早めに会社に行っています。6時15分頃に家を出て会社に着くのが7時40分ごろ。まだ誰もきていませんし、始業時間は8時ですので、20分間はネットで新聞を読んだりします。朝の電車ではほぼ確実に座ることができますので、楽なのですが、睡魔に勝てず寝てしまうことも。ですが、今日は大丈夫でした。

今朝読んだのは辻邦生師の「光の大地」です。これは毎日新聞に連載された新聞小説です。昨日の帰りの電車であったいい事というのは、この小説を読めたということでした。

この作品は辻作品の中でもいろいろな意味で際立っています。たとえば、同性愛的要素が取り入れられていること。主人公のあぐりと、日本とフランスの混血の美貌の持ち主ジュゼは友情を超えた絆を持つことになります。このあたりが、この作品に対する評価に影を落としている向きもあるようですが、私にしてみれば、多少違和感は感じるにしても、受容できるのです。これは辻邦生師の女性賛美の結晶だと思うのです。

思い返せば、こうした女性同士の友情あるいは友情を超えた絆は、「廻廊にて」、「夏の砦」、「雲の宴」でも描かれていて、私は「光の大地」のあぐりとジュゼの関係もその延長線上にあると捉えています。

一方で、辻邦生師は、男女の愛もちゃんと描いています。たとえば「ある生涯の七つの場所」では、主人公とエマニュエルの深い結びつきを、今にも壊れそうなガラス細工のような美しさで描ききっていますし、同じ新聞小説の「時の扉」もやはり男女の愛を描いています。

ちょっと変わっているのは、年上の女性への追慕のような関係も見て取ることができて、これは「背教者ユリアヌス」で見られるユリアヌスとエウセビアの関係とか、「春の戴冠」で見られるサンドロ(ボッティチェルリ)がカッターオネの奥方に抱く憧憬の念などがそれにあたります。

それにしても、「光の大地」ではちりばめられたイデアールな言葉にある種の面映さも感じます。ですが、その先にあるものを汲み取ってこそ辻邦生師の良い読者であらんすとするのに必要なものです。「生命よりも大切なものがある」 「生活に黄金の時間を取り戻す」 といった記述は、それ自体でなにかくすぐったい気分になりますが、正面から向き合うと難しい問題で、日ごろのわれわれがそこから逃げ回っているのだ、ということを改めて痛感するのです。

仮に私が小説家だとしたら、辻邦生師のように書くことはできないでしょう。その理由は二つあります。ひとつは、新たに書くものが辻邦生師の焼き直しであってはならないから、という理由に過ぎないのですが、もうひとつは、私にはまだそこまで語ることができるほど世の中に向かっていないから、という理由です。願わくば後者の理由は克服していきたいと思うのですが。

それにしても描かれるタヒチの美しさといったら言葉がありません。実際に辻邦生師はタヒチへ旅行されていますので、そのときの体験が生かされているはずです。私もいつかは行ってみたいと思いますが、まだ当分は先のことになりそうです。

Classical,Tsuji Kunio

チェリビダッケ指揮でバーバーの「弦楽のためのアダージョ」を二回聞いてから、パユのフルートでバッハのブランデンブルク協奏曲第5番を聞いています。バーバーのほうは、昂ぶる気持ちをやわらげてくれますし、バッハのほうは、やわらいだ気持ちに鍬を入れて耕してくれているようなイメージ。不毛な土地に何かが生まれる予感、だといいのですけれど。

今日、久方ぶりに辻邦生師の「パリの手記」を手に取ったのですが、中に入っていけないという悲しみを覚えました。それはそうです。この三ヶ月間、文学からは少々遠ざかり気味でした。確かに読んだ本の数だけでいえば30冊以上は読んだと思いますが、すべて実践的な内容のものばかりでした。それはそれで生きるために有用な知識を得ることができましたので、プラスにはなったのですが。 「パリの手記」のような評論を読む量が絶対的に少ない。それに小説を読んだ数だって絶対的に少なすぎる。今年ベースで言えば、前半に塩野七生さんの「ローマ人の物語」をかなり読破しましたが(「ローマ人の物語」を小説に数えれば、の話ですが)、この三ヶ月は目も当てられないです。

クラシックを能動的に聞けなかったという意味でもこの三ヶ月は悔いが残ります。あるいは年始に目標に掲げた「プルーストの再開」も果たせていません。 読みたい本は山ほどあるのですが、読む時間も体力も足りていないという感じ。まあ、少々厳しい感じの目標ではあったのですが。 とはいえ、まだ残り二ヶ月ありますから、がんばるのですが。

ところがです。帰りの電車で良いことが待っていました。

続きはあした。

 

Classical,Giuseppe Verdi,Opera

忙しくて疲れていると、ついつい音楽を流して聴いてしまう感じがします。それから、聴く音楽も少々ビートのきついジャズなどに傾き始める感じも。とはいえ、徐々に落ち着いてきましたので、今週に入ってから少しずつアクティブにクラシックを聴けるようになってきました。

11月3日は新国立劇場でヴェルディの「リゴレット」を聴きます。数ヶ月前にパヴァロッティがマントヴァ公爵を歌う盤を聞いていたく感動しまして、はじめてヴェルディに入っていけた! という感動を覚えました。その後カラヤン盤の「アイーダ」を聞き込んで、さらに「アイーダ」の世界にも入っていけまして、ヴェルディへの苦手意識が徐々に解けていったのがうれしかったのでした。 それで、いよいよリゴレットまで日が迫ってきたということで、(昨日まで聞いていた「神々の黄昏」を途中でやめて)リゴレットを再び聴いています。

キャストですが、リゴレットがシェリル・ミルンスさん、マントヴァ公爵がルチアーノ・パヴァロッティ氏、ジルダがジョーン・サザーランドさん。指揮はリチャード・ボニング氏。

やはりパヴァロッティはすごいです。張りがあって劇的な迫力に満ち溢れた声に心が動かされないわけはありません。会社の昼休みに聴いていたのですが、しばしわれを忘れて感動しておりました。

ミルンスさんのリゴレットの性格表現が激しく的確ですばらしいです。ボニングさんの指揮もいいですよ。劇的なヴェルディ世界をたっぷりと堪能させてくれます。

本当は、家にあるDVDを見ようと思っていたのですが、土曜日に見る時間をとることができるかどうか……。今週末は幸い連休なのですが、いろいろあって少々忙しいのです。なんとか見る時間を見つけることにいたしましょう。