Miscellaneous

最近、悲しいことがありました。もしかすると、何かしらのことがあれば、回避できたのかもしれない、という、悲しい出来事でした。それも、なにか勝手な想像なのかも知れず、詳しい事情もわからず、わかっているのはただ結果だけなのですが。また、なにかしらのことがあれば避けられた、というのも勝手な想像で、あるいは自己満足とでも言える解釈なのかもしれない、とも思います。ただ、振り返ってみたときな、やれることがあったのでは、という思いが残っているだけで、その可能性も、実際にはできなかったのだから、結局は不可能だったということに過ぎないということも分かっているのですけれど。

世界は、無限の偶然から成り立っていて、まるで一キロ先の針の穴に糸を通すとか、砂浜から一粒の小石を見つけるような偶然が、あたかも運命であるかのような必然性を帯びて見えてしまう、という状況なのだと思います。J.P.ホーガンの「プロテウス・オペレーション」を30年ほど前に読みました。あれはパラレルワールドを描いたものでしたが、「原子が一つ動くか動かないかだけで、世界は分岐し、パラレルワールドが生じる」という内容が書かれていたと記憶しています。パラレルワールドがあるかないかはともかく、原子が一つ動く動かないというレベルの積み重ねが世界を作っている、ということになるのでしょう。

プロテウス・オペレーション (ハヤカワ文庫SF)
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なので、悲しい出来事も、うれしい出来事も、そこに因果があるかなように見えますが、本当にわずかな偶然が重なったもの、と思いました。繰り返しになりますが、それを偶然と見るかあるいは必然と見るかは、我々にはコントロールできないという意味において、偶然とも言えるし、必然とも言える、ということになるのだと思います。

今日はこちら。エルガーのチェロ協奏曲。

Elgar: Cello Concerto/Dvorak/Respighi
Sol Gabetta
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Miscellaneous

今日は風の強い一日。冬の風情がますます強くなりました。仕事場の窓から運河が見えるのですが、いつもは波もなく、まるで湖のように静かです。でも、今日は波立っていたように思います。ちょうど引き潮の頃で、岸辺の浅瀬に波が打ち寄せているのが見えました。それは風波だったのかもしれませんが、何か、幼い頃夏の浜辺で見た波の打ち寄せるように見えました。なかなか砂浜に行く機会などないのですが、しばし、昔のことを思い出しました。仕事をしているさなかの一瞬ですが、何か意識が遠くへ飛んで行って、また戻ってきたような感覚でした。

今日はこちら。今日は、何かエルガーを聴きたい気分。やはり交響曲第2番は素敵です。

Symphonies No 1 & 2
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London Symphony Orchestra
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それではみなさま、おやすみなさい。

Miscellaneous

monet_-_impression_sunrise

今日の夕方、窓の外を見ると、西の空はモーヴ色、あるいはバラ色に染まっていて、なんだか心を奪われてしまいました。僅かに霞がかかる向こう側に、淡い影のレインボーブリッジが見えていて、太陽が西の空を赤く灼いていました。東京の日の入りははすでに四時半に近づいていて、めぐる季節の早さには目がくらむ思いです。

その時思ったのは、モネの絵。あの印象派始まりとされる「印象・日の出」のこと。画面上部の赤とピンク、あるいは灰色がかった温かみのある淡い影は、今日の夕方に見た空の色と同じでした。時代も場所も時間も違うのに何か通底する感興があり、しばらく、遠くへと心が動きました。遠くとは、おそらくは、時間的にも空間的にも、あるいは意味的にも論理的にも、なのだと思います。日常で大切にされている意味や、日常で実践的に使われる論理とは離れた、遠くだったのだと思います。日々の生業の中では、失われたり、流れてしまったり、見向きもされないものたちこそ、実は最も原初的で根本的なのではないか、という問題です。

AppleWatchによれば、明日の日の出は6時18分です。ひところ4時半に日が昇っていたことを思うと何か別の場所にいるような気がします。もちろんこの感想は、私と同じ地域に住んでいる人だけのもの。北海道には北海道の思いがあり、九州には九州の思いがあるはずです。私にとっては、太陽は活力を与えてくれるものですが、それは私にとってだけではなく、あらゆる地球の上に住むものたちにとって、活力を与えてくれるものであるわけで、日の出と日の入りは、太陽を思う者にとっては、何か特別な意味を持つ者のように思います。

仕事場で、傾き差し込む太陽の光を「まぶしい」と嫌がる方が多いのですが、正直言って私は太陽の光を狂ったように浴びたいたちなので、差し込む光がさすがに迷惑かとブラインドを下ろすときも、1秒でも長く日差し浴びていたいと、ゆっくりと惜しむようにブラインドを下ろすのでした。いつか、日差しを狂ったようにいつまでも浴びながら仕事ができる日々を夢想しています。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Richard Strauss

この一年間ほどはこの先に向けて、力を入れる分野を絞り込んでいますが、さすがにこれからプロの音楽家になることもできませんので、演奏の方は休止しており、オペラやコンサートもしばらくはお預け状態。もっぱらの楽しみは、AppleMusic なんですが、やっぱり実際にオペラやコンサートに行きたい気分は満載です。まあ、仕方がありません。

で、いろいろ思い出しながらこちら。ショルティの《エレクトラ》。

Elektra

Elektra

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昔、新国立劇場でウルフ・シルマーが指揮をした《エレクトラ》を観ました。鋭利で重い演奏で、あーこれがシュトラウス最先鋭のサウンドかー、と思った記憶があります。

ショルティの演奏も勢いとか激しさはシルマーと何か通じるところがあるような。シルマーにある、うねりのようなものはショルティにはなく、ショルティの演奏がさっぱりしたもののように思います。

《エレクトラ》は、ベームの演奏する映画版?DVDを観たのも懐かしいです。おどろどろしい映像の数々でしたが、前半のクリュソテミスが歌うところが印象的でした。激昂する姉に対して、常識的市民的な幸せを歌い上げるクリュソテミスが、何か芸術家が、芸術と市民生活のあいだで引き裂かれているということを感じさせたりしたのでした。

Bohm conducts Strauss Elektra [DVD] [2005] by Catarina Ligendza

Miscellaneous

なんだか本当に御無沙汰になってしまっています。

生活リズムがこの1ヶ月強ぐらい変わっていまして、なかなかものごとに取りかかれない状況下が続いておりました。というか、今後も続きそうですが、昔読んだ本には「時間の使い方、住む場所、付き合う人を変えないと、人は変わらない」だそうで、まずは、できることからということで、時間の使い方を変えて見ないと、と思い、まずは時間を変えて見ないと、と。

にしても、今でもかなりギリギリやっているので、さらに工夫をしたいと。先日聞いた、一代で飲食メーカーを上場させた型の講演では、やはり工夫をずいぶんして、不可能と思われた価格改定をやりきったらしく、まあ、無理と思う前にまだまだ余地はあるのでは、と思うのも良いかなあ、と思います。失敗もあるけど、やって見ないと成功しないので、いろいろやって見ないと。

今日は、フォーレを聴きながら、風邪の熱に浮かされております。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Miscellaneous

写真 1 - 2016-10-30

かなり久々にEWIを吹いてみました。なんだかそちらへ意識を向けることができていませんでしたが、昔の懐かしい写真を見たので、ついつい。EWIだと少しは吹けますが、SAXとなるとまた話は別で、SAX吹いたのはちょうど1年前だったかなあ、などと。

(あれ、うーむ、何かタイミング的に偶然とは思えない何かが。。)

あすからまたウィークデー。また前に向かって進んでいかないと。

今日は短いですが、この辺りで。みなさま、おやすみなさい。

Robert Schumann,Symphony

Photo

今日は本当に素晴らしい秋晴れ。秋はこうでないと。でもまた明日から雨ですか。。

最近、音楽に関するワクワク感がないなあ、などと思いながら、Apple Musicでジャズボーカルを聴き漁ったりしましたが、どうもしっくりきません。

そういえば、ブラ2な日々は楽しかったなあ、などと追憶に浸ったり。。

https://museum.projectmnh.com/2016/09/02073537.php

まだ、ブラ2もたくさん聴くものがあるんですが、1ヶ月ぐらい聞いていたので、別の曲にしないと、と思い、ブラームスとくればシューマン、みたいな感覚で、シューマンの交響曲を聴いてみました。

まずは、こちら。レヴァインのシューマン。うーむ、なかなか難しい。リファレンス的な正当な演奏のように聞こえます。

で、次に聞いたのがこちら。シノポリのシューマン。

シューマン:交響曲全集

シューマン:交響曲全集

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シノーポリ(ジュゼッペ)
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いやあ、これはすごい! 音量とかテンポとか、いちいち(?)面白くて、次はどうくるのか、みたいなワクワク感があります。この感覚、シノポリの「マノン・レスコー」を聴いた時も思ったこと。やはりシノポリは面白いんですね。

もっとも、この残響感たっぷりでありながら、引き締まった演奏というドレスデンの音も、この音源を魅力的にしている要因の一つでしょう。きっとルカ教会なんだろうなあ。

交響曲第1番「春」も清冽で素晴らしかったし、交響曲第3番「ライン」も見事すぎます。なんだか昔抱いたドイツへの憧れのようなものを思い起こしました。あの頃は、まだ今ほど世界は悪くなかった気がします。

シューマン。一時期ずいぶん聴きこんだ時期がありました。その時の感覚が戻ってきた感じです。しばらくはシューマンを聴き込む日が続きそう。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Miscellaneous

つれづれエントリー。

光陰矢の如し。

というか、もうこれ前にないぐらい時間に追われる感じで、昔なら夜更かししてでも時間を作っていましたが、それをやると翌日のパフォーマンスがガタ落ちで、あるいは長い目で見て疾病罹患リスクが上がるということで、夜更かしを封印、となると、本当に時間は少ない、という感じ。

うーむ。もっと精神鍛錬をしなければ。。もっとミニマリズムを追求するのだ、という感じか。色々修正していかないと。

読書の方も実用本を読まざるを得ず、本来の読書はなかなかできません。秋の夜長はいいとして、自由な夜が始まるのが遅いので、あまりメリットには与れてません。八方塞がり。あるいは何かを抜本的にガチャ、と変えないといけないです。そうしないとその先に進めない、という。

そんなつれづれエントリーですが、ひとまず。皆様もどうかお体にお気をつけてお休みください。おやすみなさい。グーテナハトです。

 

 

 

Miscellaneous

今日は午前中はなかなか良い天気でした。というわけで、近所をサイクリングして、良さげなところをいくつか見つけました。

今日は累計で15キロほど走ったようで、随分とヘトヘト。早く寝て疲れを癒さないと。寝ないと疲れは絶対に撮れません。ウナギを食べてもビタミン剤を飲んでもダメだそうですね。当たり前のことですが、当たり前すぎてなかなかできません。

それではみなさまおやすみなさい。

 

Apple Music

誤マッチング

久々にiCloudミュージックライブラリの件です。

ティーレマンのパルジファルをCD音源で持っているのですが、iCloudミュージックライブラリにとマッチングさせました。結果は、アップロードではなく、AppleMusicの音源を使うというものです。

で、なぜかクレメンス・クラウスが1953年にバイロイトで振った音源とマッチしているようです。

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持っていない音源とマッチしているので、まあ得しているのかもしれませんが、ティーレマンのパルジファルを聴けないというのは、問題です。というか、誤マッチングなので、そもそも問題です。

それからもう一つ

もうひとつ悩んでいるのは、クライバーの「トリスタンとイゾルデ」がおかしいことかも。このCDは4枚組なのですが、2枚目の音源がなぜか1枚目の音源とマッチしていて、AppleMusicで2枚目を再生すると、なぜか1枚目の音源が再生されてしまいます。これも如何ともしがたい問題。

Wagner: Tristan Und Isolde

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強制的にiCloudミュージックライブラリに音源をアップロードできればいいのですが、やり方はまだ見つけられません。

まあ、以下のようなディスカッションもあるようで、解決策らしきものも書いてありますが、抜本的なものではなさそうですね。

全く違う曲が流れます

今後の見通し

こうした問題に対処するために、私はiPodClassicの再就役させていたりします。荷物は重くなりますけれど。

また、iTune Matchでは、マッチング技術が違うらしく、「はるかに正確なオーディオフィンガープリント技術」を使って、マッチングをしているとのこと。つまりメタデータではなく、音声自体をマッチさせる音紋解析を使っているようです。

Apple Musicの最大の問題の一つが解決へ

Apple Musicでもこの音紋解析への移行を進めているということで、切り替えが終わるとiCloudのステータスカラムが「Matched」に変わるそうです。そうすると今後は解消していくかもしれません。

終わりに

AppleMusicで随分と音楽環境が向上しました。もちろん、完璧なソリューションなんてあるわけありませんから、いくばくかの不具合は仕方がはありません。それでもなお、音紋解析という手法に進もうとしていることなど、先に向けての動きがあることが今回分かってよかったです。

さしあたり寒い毎日。なんだか夏が恋しいです。早く来年にならないものか。。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。