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なにごとも陽気に明るく、心配事なんて忘れて、生きていこう。ひと時ひと時の幸福を味わうことこそが、生きていく上で大切なんだから

Richard Strauss


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ローマ紀行2008 その3 ローマの空は明るかった

レオナルド・ダ・ヴィンチ空港へは、ルフトハンザのエアバス320で90分ほどのフライト。食事をとって、本を読もうとしたら睡魔に襲われいつの間にやら寝込んでしまう。日本ではもう夜中の1時ごろですから。

気がつくと、最終アプローチで、主翼からフラップが引き出されて着陸態勢かと思うとあっという間に着陸。

空港はフィウミチーノというところにあるため、ダ・ヴィンチ空港よりもフィウミチーノ空港と呼ばれることが多いようだ。ちなみに空港をあらわすスリーレターはFCO。羽田は HND、成田はNRTなので、FCOがフィウミチーノ由来であることは間違いなさそう。

ボーディングブリッジをわたって、バゲージクレームへ。ところが、なかなか荷物が出てこない。20分ぐらい足ってようやく荷物がそろい、イタリア鉄道の駅へ向かう。クレジットカードが使える券売機がガイドブックに写真入で載っていたのだが、当の券売機は壊れていて使えず。かわりに、新型のカラー液晶画面を備えた券売機ではクレジットカードで乗車券の購入ができる。

フィウミチーノ空港からローマ中心部のテルミニ駅までは、全席一等車のレオナルド・エクスプレスが走っている。一等車というからどんなものだろう、と思ってみるのだが、そうそうきれいな車両でもないし、座席がすばらしいというわけでもない。ただ、空港からテルミニ駅までがノンストップである、ということぐらい。しかし、疲れている身にとっては早くホテルに着きたいので、ありがたいことこの上ない。

車窓は畑風景から郊外住宅へと変わっていく。マンションがいくつもたっているのだが、決まって窓には遮光シートが張ってある。もう夕方も遅い時間だというのに西日が厳しく赤い光が客席にも差し込んでくる。

テルミニ駅の24番線に到着した列車を降りると緊張感に包まれる。テルミニ駅の治安の悪さは十年前からうわさに聞いていたし、ガイドブックにもそれなりの注意喚起がされているから。だが、夏の盛りのテルミニ駅はまだまだ日差しの下にあって、光があふれている。行き交う人々も、ビジネスマンや若い旅行者達ばかりで、怪しげな雰囲気を持つ男や女を見つけることができないぐらい。少々拍子抜けしながらも、周囲に目配りをしながらあらかじめ地図に穴が開くほど確認したホテルへと急ぐ。

ホテルはテルミニ駅近く、ちょうど北東方面にある共和国広場の近くにあるHotel Giorgiという小さなホテル。中に入ると子供をあやす女と、黒いシャツにネクタイを締めた若い男がにっこり笑う。年配でもう髪の毛が真っ白になっている小太りの男が独り言を言いながら宿帳をめくってくれるのだが、われわれの名前がないようで、別の中国人旅客と間違えたりする。予約が入っていないのか、と少々詰め寄るのだが、子供をあやす女が、「問題ないのよNo problem! 」と言ってくれる。どうやら、予約が入っていなくても泊まれるだけの空き室があったようだ。 黒いシャツの男は、子供をあやす女と夫婦のようなのだが、明るいイタリア人である反面、心のそこでは何を思っているのか分からないようなひんやりとした空気もあわせ持つ男で、われわれを部屋まで案内してくれる。

ロビー階から3階(日本で言えば4階)まで外見が古びたエレベータで昇っていくのだが、実際に動いている機械はあたらしいもののようだ。こうした丸階段の中央部にしつらえられたエレベータはドアを自分達で開け閉めしなければならないのだ。欧州のホテルにはこういった丸階段に設えられたエレベータを良く見かけるが、日本ではついぞ見かけることはない。というのも、欧州の建物は石造であるから、そうそうすぐに立て直されることはなく、内装工事などで建物の快適さを向上させていく。日本の場合は、どんどん建物ごと立て替えていくから、古いエレベータなどぶっ壊されてしまうというところだろう。

3階の客室階に入ると、なにやら新築住宅に入ったときのような甘い匂いが立ち込めている。ボンドの匂いや新しい木材の匂いが入り交ざった匂い。連れが男に「リフォームしたばかり?」とたずねると、男は陽気に首を縦に振る。 二つの部屋を選ばせてくれたのだが、ベッドが少し奥まったところに置かれている316号室をリクエスト。作ったばかりの新しい部屋だ。ベッドも広く快適さはこの上ない。これで机がもう少し広ければいいのだけれど。

気づくと靴を脱いでベッドに転がり込んでいた。これからおおよそ11時間ほど眠りについて旅の疲れを癒すことになる。

つづく

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