ドン・ジョヴァンニ、聴き終わりました!

カラヤン盤、ドンジョバンニ、ライナーノートの対訳を読みながら全曲聴き終わりました。通勤時間にライナーを見ながらiPodで聴いていたのですが、4営業日ぐらいかかってようやく、というところ。楽しかったです。

(ネタバレありですので、ご注意下さい)

それにしても、このオペラって、ジョバンニ、レポレロ、エルヴィラが大変ですね。むしろ、レポレロ、エルヴィラの二人の出来不出来がこのオペラの成否を握っているのではないでしょうか? もちろん欲を言えば、アンナ、ツェルリーナ、オッターヴィオも巧い方に歌って欲しいですが。

今回聴いた中で、気に入ったアリアはエルヴィラのアリア、第一幕第三場「ああ! だれが私に告げてくれるでしょう」と、第二幕第21場の「あの人でなしは私をあざむき」でしょうか。アグネス・バルツァさんが細やかなレース織のような美しさを披露して下さいます。

エルヴィラは本当に不思議な女性です。ドン・ジョヴァンニに棄てられて怒っていると思いきや、まだあきらめきれずにいて、ドン・ジョヴァンニを改心させようとまでする。真面目一徹な女性。それでいて美しいとなると、得難い女性だと思うのですが、ドン・ジョヴァンニは質ではなく数な男なのですね。エルヴィラはドン・ジョヴァンニへの憎しみと愛情の板挟みで苦しみ続けます。ドン・ジョヴァンニが地獄落ちとなってからのエルヴィラの心情の動きはリブレットからは読み取れませんが、これから後も、相反する感情にしばらくは苦しむことになるのではないか、と思います。

しかし、騎士長が冒頭に殺されてしまい、どうなるかと思ったのですが、あんな形で復活するとは驚きました。最終幕部のドン・ジョヴァンニの振る舞いは尊敬に値しますね。あそこまで勇気を持ち潔いとあれば、騎士の名も廃ることはありません。

そもそもこのオペラを聴こうと思ったのは、新国立劇場で12月に公演があるからです。新国立劇場のアンサンブルは、ツェルリーナ、マゼット、騎士長は日本人で、そのほかは外国勢。別に日本の方の歌を否定するわけではありませんが、欧州のほうが裾野広く歴史も深いわけですので、当たる確率は高くなりますので。

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