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仕事でとあることについて突っ込んだ調査をしなければならなくなりました。大学で言えば卒業論文のようなものでしょうか。参考文献をそろえて、本を片っ端から読んで、カードを作って、文章を書いていくというイメージです。

大学生のころは、本を読んでルーズリーフの片面だけに本からの抜書きを書いたり、考えたことを書いたりしていたのですが、どうもその方法でうまく論文がかけたとは言いがたかった記憶があります。当時は今ほどPCも進化していませんでしたので、PCにデータを入れて論文を書くという発想があまりなかったですね。まだ学生でしたので、一番安いメディアである紙(ルーズリーフ)に頼らざるを得なかったということもあります。

ルーズリーフだと、手軽に書き込んでいけるのですが、あのこと何処に書いたかな、という風に、以前書いた内容を見つけ出すのが難しかったり、(私は文字が汚いので)何を書いているのか分らなくなってしまう殴り書きのメモに困ってしまったりしていました。おかげでせっかくルーズリーフに書いた情報を有効に生かすことができなかったのです。

今なら、読んだ本の気になる部分をPCに入力して、データを有機的に活用して文章に落としていくことができるはずなのですが、何年も色々試しているのですが、これといった気に入った方法はありませんでした。テーマ毎にテキストファイルを幾つも作る、という方法も考えたのですが、ファイルが幾つもできて整理しにくいですし、HTMLサイト的なものをローカルディスクに作って情報をまとめていったこともありましたが、HTMLのタグうちが意外と面倒で、入力速度が鈍ってしまい実用には耐え得ない状態でした。

こうしたつきぬ悩みを持ち続けて十年ぐらい経とうとしていました。ですが、とうとう決定的なソフトを見つけることができたかも知れません。先日もご紹介しましたが、そのソフトは昨年購入したMirosoft Onenote 2007です。

このソフトは、簡単に言えば「ノート→セクション→文書」という単位で文書を管理することができるソフトです。これはルーズリーフのメタファーになっていると考えるとわかりやすいです。

実世界で「音楽」というルーズリーフファイルを作ったとします。色の違う中仕切りを買って来て、それぞれタグに「作曲家」、「歌手」、「オケ」、「指揮者」と書き込みます。中仕切りの間にルーズリーフを挟んでいきます。「作曲家」であれば、バッハのページがあり、モーツァルトのページがあり、ベートーヴェンのページがあり……という具合で、「歌手」ならパヴァロッティ、カレーラス、ドミンゴ、シュヴァルツコップ……といた具合です。

これをPC上で実現するのがOnenote2007です。私は実際に「Music」というノートを作りました。Windows上では、「ノート」が一つのファイルとなります。このファイルの中に、「セクション」を作っていきます。さっきと同じように、「Singer」、「Orchestra」、「Conductor」という具合です。

セクションの中には個別のページを作ることができます。ルーズリーフの一枚一枚を作っていくのと同じです。 こうして、PC上に幾つもルーズリーフファイルを作成できます。

ルーズリーフには何でも書き込んでいってOKです。Unicodeですので、ウムラウトもOK。英単語のスペルチェックもありますし、簡単な表も書くことができます。タブレットPCだと手書きもできるらしいですね。ウェブページを取り込むこともできます。Internet Explorerを使っている方は、ボタンひとつでウェブページをOnenote2007にインポートできるのです。

そして、なにより優れているのが、MicrosoftのDOS以来の呪縛であるSave(保存)という作業から解放されているということ。つまり、保存操作をしなくても、Onenoteが勝手に一定時間毎にファイル更新をしてくれのです。ですので、保存をし忘れて文書を失うといったリスクがほとんどないのです。

そういえば、あのことを何処に書いておいたかな、という時には全文検索も可能です。ただ、デフォルトでは検索速度がとても遅くてイライラするのですが、Windows デスクトップサーチを導入すると、記事がインデクス化されて、全文検索の速度は実用的な速度になります。このWindowsデスクトップサーチの導入で検索速度が向上したのが、Onenote2007を使って仕事をしていこう、という決定打になりました。

実際、これまで1年間ほどOnenoteを使っていまして、このブログの下書きする際ににも使うことが多いのです。このソフトを使えば、最近頻繁に起こっていた「書いた文章を消しちゃった」事件からも解放されます(先日の事故は、別のツールを使っていて発生したものです)※。 また、実際に、音楽関連の情報収集にも使っています。日記的なものもこちらに入れるようにしています。

※ 余談ですが、「保存からの解放」はGoogleドキュメントやGoogleノートでも実装されはじめていますね。いずれも一定時間に定期的に自動保存されますので。

ちろん、Onenote2007に対する不満もあります。完璧なソフトなどあるわけないので。たとえば、以下のような感じです。

 テキスト関連

  • テキストの一括置換をできるようにしてほしい。
  • 「形式を選択して貼り付け」が必要。

 表示関連

  • ノートやセクション、ページの色指定は、任意の色を選べるようにしてほしい。今はリストに入っている色を選ぶことができるだけ。

 マクロ・スクリプト

  • VBAベースのスクリプトを搭載してほしい(少し要求高いですが) }

連携

  • オブジェクト貼り付けができるようにしてほしい。ノートの中にワードやエクセルオブジェクトを埋め込めるようにしてほしい。
  • ○ FirefoxからOnenote2007への取り込みをサポートして欲しい(これはMicrosoftに期待しても無理。どなたかがFirefoxのプラグインを作って下さると良いのですが……)

 Onenote2007についてはまだまだ書き足りないところです。このブログは音楽、文学ブログですが(本当に?(笑))、音楽や文学の情報収集にOnenote2007は結構使えるよ、ということでこの話は一旦はおしまいです。また機会があれば書いてみたいと思います。

前置きが長くなってしまいました。今日はベルクの「抒情組曲」をひたすら聴いていました。かつて偉大な音楽愛好家の方がウェブで書いておられたのを覚えているのですが、ウェーベルンやベルクの作品は繰り返し繰り返し聞くことで徐々にその良さが肉化し、「分って」来るのだ、といった主旨のことを書いておられました。私もそれには賛成です。音楽は今や複製芸術ですので、何度でも繰り返し聞いて、そのなかで理解を深めることができるようになったのですから。 というわけで、繰り返し聞いています。

抒情組曲を聴きながら思ったことがあるのですが、それは明日。今日は長くなりました。

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