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遅まきながら、2008年の私的クラシックニュースをまとめることにしました。本当でしたら2008年中に書いておけばよかったのですが。ともかく、まとめて位置づけることが大事かなあ、と思いましてエントリします。

☆ツィンマーマン「軍人たち」

2008年最大の衝撃は新国立劇場でみたツィンマーマンの「軍人たちSoldaten」。もう語ることができないほどの圧倒的な舞台でした。以下のエントリに書き尽くしたでしょうか。おそらくこれから新たに見られる可能性は低そう。あの印象だけはいつまでも大事にしたいです。 

☆ベルク集中漬け

2008年の後半はベルク漬けといってもよいでしょう。ヴォツェック、ルル、ヴァイオリン協奏曲、叙情組曲などを聴き倒していました。 特に印象的な盤は

  • アバド:ルル組曲
  • ムター:ヴァイオリン協奏曲
  • ABQ:叙情組曲
  • アバド歌劇「ヴォツェック」
  • アンドリュース、シェーファー:歌劇「ルル」(DVD)

といったところでしょうか。ベルクの本もいろいろ読みました。謎は深まるばかりです。

☆ニーベルングの指環に開眼

第二四半期は指環ばかり聴いていました。グンドゥラ・ヤノヴィッツさんのジークリンデに感動しつつ、サヴァリッシュ盤の指環をDVD観了しました。ショルティ盤、カラヤン盤、レヴァイン盤、サヴァリッシュ盤(DVD)などを縦横に聴きましたが、やはり今のところはカラヤン盤がもっともしっくりくる演奏だと思いました。傷が少ないうえにカラヤン流の美学で磨き抜かれている印象です。「ヴァルキューレ」のヤノヴィッツさんを起用しているところがもっとも大きな理由だったりするのですが。今年は2月に「ラインの黄金」、3月に「ヴァルキューレ」を観に行く予定です。また指環につかりますか。

☆私的ウェブラジオ元年

2008年末に、ウェブラジオを聴き始めました。最初に聴いた、ロイヤル・アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団のクリスマスマチネで、エリーナ・ガランチャさんの歌に5年ぶりに再会して大きな感動を覚えました。ウェブラジオでのクラシックについてはこれからも折に触れて書いていきたいと思います。

☆新国立劇場/プッチーニ「トゥーランドット」

新国立劇場のトゥーランドットは、演出のヘニング・ブロックハウス氏の周到に考え抜かれた舞台に裏打ちされた見事な演目だったと思います。この公演に関して言えば、オペラトークにも出かけまして、ブロックハウス氏の生の声で演出の狙いなどを聴くことができて本当に刺激的な体験をしました。

☆ヴェルディ「アイーダ」

年はローマに旅行に行きました。金融恐慌の前で、ユーロがとても高い時期。ローマ紀行を書いていますがなかなか進みませんね。ローマでは体力的に厳しいなかでなんとかカラカラ浴場跡で催された野外オペラ「アイーダ」を聴きました。ヴェルディのオペラには苦手意識があり、今でもぬぐいきれないのですが、「アイーダ」はもっとも人気のある演目の一つであることもあり、だいぶ理解が進んだ思います。

☆魅力的な歌手との出会い

オペラ好きですが、まだ数年しか聴いていない状態でして、いろいろと勉強をしなければならない感じ。そんな中で昨年は以下の歌い手の方から感銘を受けました。

  • グンドゥラ・ヤノヴィッツ
    カラヤンの「ヴァルキューレ」でジークリンデを歌っているのに感嘆。クライバー盤「真段の射手」や、ベーム盤「ナクソス島のアリアドネ」、エッシェンバッハ盤「ばらの騎士」、そしてベーム盤「カプリッチョ」で感銘を受けました。また今年もいい盤に巡り会いたいです。
  • アグネス・バルツァ
    カラヤン盤「ドン・ジョヴァンニ」でドンナ・エルヴィーラを歌っているのを聴いてクラリときました。透徹、清冽な歌声。今までも聴いたことがあったはずなのですが、ここまでとは思いませんでした。
  • ニーナ・シュティンメ
    シュティンメさんの実演には、2007年のチューリヒ歌劇場のばらの騎士で接しているはずでしたが、シュティンメさんのCDで感激を新たにしました。この方は、マルシャリンというより、サロメやブリュンヒルデが似合う方なのではないかと思います。ドミンゴとの「トリスタンとイゾルデ」も聴きましたが、イゾルデもなかなかよかったです。ルルとか「ヴォツェック」のマリーを聴いてみたいです。
  • エリーナ・ガランチャ
    2008年の最後にこの方との再会があろうとは思いもよりませんでした。我田引水的かもしれませんが、2003年の新国立劇場「ホフマン物語」で、ニクラウス/ミューズ役で出演されたときから注目していたのですよ。深く味わい深い豊かな歌声は変わらず。すばらしい方です。是非オクタヴィアンを聴いてみたいです。

2008年も実りの多い一年でした。今年は、「ニーベルングの指環」の実演に触れられますし、「ヴォツェック」の実演にも行けそうな予感。昨年よりは実演に触れる機会を増やしていきたいと思っていますが、どうでしょうか。またウェブラジオの魅力にも開眼しましたので、これからいろいろ聴いていくことができると思います。

クラシックを取り巻く環境もやはり厳しくなっていますし、経済情勢は多かれ少なかれ全市民に影響してくるはずです。とはいえ今年もめげずに果敢に聴いていきたいです。

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