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Sun
12
07
2009
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想像力が追いつかない
稀に見る壮大な話
SFならでは
宇宙論と恒星間飛行にまじめに取り組んだ作品。船内クルー達の生き様もまじめに描く
これこそがハードSF辻邦生師が好きとはいえ、あまりに他の本を読んでいないなあ、ということで、なんやかんやと手のつけられていない「夏の海の色」を傍らにおいて、ポール・アンダースンの「タウ・ゼロ」というSFを読みました。
SFは昔から好きだったのですが、ファウンデーションシリーズを読んだり、谷甲州さんの「航空宇宙軍史」を読んだりしましたねえ。他にもココには書きづらい読書歴もありますが。
「タウ・ゼロ」は、恒星間ラム・ジェットが、永遠に加速を続けたらどうなるか、という怖ろしい話でして、語られていることは非常に抽象的な宇宙論に基づくのですが、それを取り巻く人間模様などが綿密に織り込まれていて非常に面白かったです。50人の男女が恒星間探査を行うべくおとめ座に向かうのですが、事故で減速装置が壊れてしまうというアクシデントがもたらすものは、という話でして、恒星間植民の論点や、ウラシマ効果とか、ビック・バンとか、まあそれは壮大な話です。
これが書かれたのは1960年代でして、当時は実に斬新だったと思います。宇宙論は文系の私にはかなり厳しいわけですが、人間模様の機微は味わい深いです。
あとがきに怖いことが書いてありました。 「この本を試験前に読んではならない。そうした些細なことで人間は人生を踏み外すものである」 さもありなむ。人生を踏み外した私には良くわかるのであります。
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