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なにごとも陽気に明るく、心配事なんて忘れて、生きていこう。ひと時ひと時の幸福を味わうことこそが、生きていく上で大切なんだから
Richard Strauss
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アイザック・アシモフ「はだかの太陽」スター
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現代に生きる風刺
見る、眺める、ロボット三原則がキーワード
完成されたSFミステリ。
人に会わない(会えない。)星の殺人。
名コンビの復活!相変わらず仕事が忙しいです。人に意志を伝えるのは難しいですねえ。憤怒の表情さえ見せずに、ぐさりと言葉の剣を刺してしまう私もやっぱり大人気ないですかね。「ゴッドファーザ」の登場人物たちは巧くやっていたのですが、私には難しいでしょうか。もっと練習しないと。だまっていても、そうだと相手に思わせ、自らうなずかせる、というドン・コルレオーネの技を持って要ればいいのですが。
それはさておいて、アイザック・アシモフ「はだかの太陽」読了しました。
イライジャ・ベイリと、ダニール・オリヴァーの名コンビは健在で、惑星ソラリスで起こるはずのない殺人事件を解決しに赴きます。惑星ソラリスは高度にロボット化された社会で、一人当たり一万台のロボットがいる社会です。人間は他人と通信回線で交流し、互いに「眺める」だけで、実際に「会う」ということをしません。そんな社会で殺人事件など起こるわけがないのです。殺されたのは惑星のエリート。殺害時にそばにいた妻が容疑者の第一人者として上がってきますが、それを疑うベイリ。そのうちに、ソラリスの安全保障担当官の毒殺未遂事件や、ベイリに放たれた矢に毒が塗ってあるなど、事件が続くわけです。ロボット三原則の限界をついたロボット操作が、人間を死に追いやることを確信したベイリは、容疑者達を一同に集め(実際にはテレビ会議)、種を明かし、容疑者を名指します。その後地球に帰還したベイリは不思議な報告を上官にするのでした。
ソラリスのような少数の人間とロボットだけで構成される社会を、スパルタの社会体制に比べる見方が出てきました。少数の市民の元に多数の奴隷がいたスパルタの体制ですが、奴隷をロボットに置き換えれば、スパルタと同じである、と。でもそれはスパルタだけではないです。現代日本においても、どんどん階層化が進行するでしょうから、一握りの人々が支配する体制になってもおかしくないです。それから、ロボットを奴隷に喩えているあたりが面白くて、これは手塚治虫のロボット観とよく似ています。アトムは、人種差別が裏テーマですし。
意外と前作「鋼鉄都市」の時に感じた刺激がないような。これはおそらく、「鋼鉄都市」を読んだあとに純粋なミステリ、すなわち「ゴッドファーザー」を読んだからでしょう。「ゴッドファーザー」の刺激はあまりに強すぎました。
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