「老人と海」、そして「ある生涯の七つの場所」

「老人と海」。高校三年の読書感想文の課題でした。あの時は、半世紀前の翻訳が家にあったので、そちらを読んだのですが、ずいぶん苦労したおぼえがあります。

で、こちら。先月、Kindle版の半額セールをやっていたので買っていたのでした。

老人と海 (光文社古典新訳文庫)
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読み始めると、これがもうなんだか本当に面白いのですね。

まだ半分ほどしか読んでいませんが、本当に巨大な小説だということがわかりました。

辻邦生の「ある生涯の七つの場所」で、主人公の私とその恋人のエマニュエルの会話が実に素敵なんですが、たしかそれはヘミングウェイの影響だということを読んだことがあります。「老人と海」でも、冒頭で、老人と少年の掛け合いがありますが、これも本当に素敵です。

それから、こればっかりは、書くと陳腐になってしまうのですが、自然と人間の関係というものがあらゆる意味ですごくよくわかります。おそらく、この「感じ」を表すためには、読み手も一つ小説を書かなければならない、とすら思いました。

また、今のところ、ですが、この「老人と海」すら辻邦生の「ある生涯の七つの場所」の一つの短編であるかのような気がします。

そうか。

「ある生涯の七つの場所」はスペイン戦争が一つのモチーフですが、あれはヘミングウェイへのオマージュだったということなんだなあ、と。

当たり前すぎて、今まで書くことすらなかったことかもしれないです。あるいは、今初めて気がついたのか。記憶はうつろいゆくものですから、どっちなのかはわかりません。

「仕事」の合間の隙間時間で、iPhoneを開いてKindleで読んでいますが、こういう読書習慣はこの数年のものなんだろうなあ、と思いました。

それでは、みなさまおやすみなさい。グーテナハトです。

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