もちろん私はレニングラードに行ったことはありません。ましてやサンクトペテルブルクにも。ですが、つい最近写真を出したように、それらしき町の上を飛行機で通りかかったことはあります。そうではない可能性もあります。凍った海に砕氷船が作った航路がくっくり見えたりしていますね。
今日のNHK-FMのブラヴォー・オーケストラは、井上道義指揮大阪フィルハーモニーオーケストラでショスタコーヴィチの交響曲第7番《レニングラード》でした。
この曲、中学三年の時に結構はまってました。当時、目覚まし代わりにカセットテープを鳴らしていたのですが、この曲もずいぶんと使いました。今から思うと、早朝、暗いうちにこの曲が響き渡るというのも、ずいぶんとシュールなもので、今ならげんなりとして起きることになるでしょう。ああ、今日も労働か、みたいな。
当時聴いていたのは、こちらの盤でした。マリスヤンソンス指揮。当時のマリス・ヤンソンスは若手注目の指揮者ということで売り出し中でした。音源はこちらだと思います。クレジットがまだ「レニングラードフィルハーモニー管弦楽団」となっているのも時代を感じさせます。
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《レニングラード》のあの偏執的な繰り返しは、きっと何かへの当てつけだったりするのではないか、と思うのは私だけでしょうか。ショスタコヴィチは権力へと笑みを浮かべながら振り返ってしっかり舌を出すような男だったと思うのです。二重の意味が隠されているに違いない、と思うってしまうのです。あるいは、そうれがそうでなかったとしても、そう思うのは作品が世に出ている以上聞き手のイニシアティブのもと行われざるをえないことです。意味があろうとなかろうと。
また明日からウィークデーが始まります。頑張らないと。
ではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。