イタリア紀行2007 その33 ヴァポレットでの騒擾 その2

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船上では若者達のグループが、船員達と話をしている。若者グループの一人で、サングラスをかけた金髪の男が、船員に手を合わせて懇願している。どうやら、警察を呼ばないで欲しいと頼んでいるらしい。僕らは浮き桟橋で船上の様子を見守る。浮き桟橋には、ヴァポレットが停泊したままなので、後続のヴァポレットが浮き桟橋に接岸できないでいて、カナルに停泊しているのだが、状況を理解したらしく、通り過ぎていってしまう。通り過ぎたヴァポレットに載るつもりだった老婦人がなにやら船員に文句を言っている。

そうこうしているうちにモーターボートが近づいてくる。青い船体にはPOLIZIAの文字が。とうとう警官が来てしまったのだ。警察のボートはヴァポレットの右舷に乗り付けて、警官がヴァポレットに乗り込んでくる。若者達は必死に懇願しているのだが、一番ヤバそうで、ラリっている若者、その若者は手から血を流しているのだが、その彼を三人がかりヴァポレットから引きずりおろして、怒声と共に壁に押しつけて拘束しようとしている。若者は必死に抵抗している。乗客達が一斉にヴァポレットに乗り込む。僕たちも一緒に。

満員のヴァポレットは運河を進んでゆく。それでも騒いでいる若者達。ヴァポレットは30分遅れで、僕らの目的地、ザッテッレに到着。ヴェネツィア到着早々のトラブルで疲れてしまった。

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Posted by Shushi