昨日は会議だらけの一日でしたが、思ったより早く終わる会議もありまして、自分の仕事のはかどりも悪くはなく、助かりました。今日も夕方に大きい会議がありますね。会議に出るたびに、ああ、アレッサンドロ六世や、ジュリオ二世、レオーネ十世のような外交力があればなあ、と思っていた次第。
今週は週末が来るのが早いです。あと一日闘えば「軍人たち」が待っています。ところが、予習用に頼んだCDがまだ来ません。前にも書いたと思いますが、本来なら4月の上旬には手に入っているはず。ところが、発売日が4月30日に延期になり、やきもきしていたわけです。発売日を一週間過ぎた今になっても届かず……。困りましたね。
塩野七生さんの「神の代理人」を読了。最終章で紹介されたレオーネ十世は、ロレンツォ・イル・マニフィカートの息子です。ロレンツォと言えば、辻邦生先生の「春の戴冠」で活躍するあのロレンツォですよね、ということで、早速次の本を読みはじめました。
辻邦生さんのご夫人でいらっしゃる辻佐保子さんが書かれた「「たえず書く人」辻邦生と暮らして」が発売になりまして、早速と読み始めました。というより、全集の月報に連載されていたものが単行本化されたものですので、全集を買ってしまった私にしてみれば、月報を読めばいいじゃないか、という向きもあると思いますが、注釈が付記されていたりしているので、まんざら無意味というわけでもなく、単行本のほうが読みやすいということもあり、購入=コミットする、という意味合いもありますので、買って良かったと思っています。
辻先生の作品にまつわる思い出が書かれている訳ですが、創作の舞台裏を見るようでとても興味深いです。「背教者ユリアヌス」の冒頭部分に実に印象的なコンスタンティノープルの場面がありますよね。霧が徐々に晴れていって、霧の中から城砦が立ち現れてくるという場面だったと思うのですが、あの場面は、辻先生が乗っておられた飛行機が故障のため霧のイスタンブール空港に着陸したところから着想を得ている、というエピソードが印象的です。
昨日半分読み終わったところですので、今日は残り半分を読み終える予定。辻作品の舞台裏を垣間見ることが出来ますので、辻さんのファンにとってはたまらない一冊だと思います。全集をお持ちで月報を持っていらっしゃる方も記念にいかがでしょうか。
音楽で言えば、ブルックナーの9番をジュリーニの指揮で聴いていました。これについてはまた別の機会に書きたいと思います。