新たなる闘いへ……──塩野七生「神の代理人」
東京地方、昨日からようやく天気が回復したのですが、今日はもう夏かと思う日差しにくらくらしました。関東地方ではGW後半の3日~5日はあまり天気に恵まれませんでしたが、昨日からようやく天気が良くなってきました。初夏といった風情でしょうか。仕事は今日から始まりましたが、明後日はもう金曜日ですから、またお休みが来るなあ、という感じです。まだGWは終わっていない、と思って、あと二日乗り切りましょう。闘いは今日から再開です。
さて、今日の行き帰りでは、塩野七生さんの「神の代理人」を14年ぶりに再読です。ピオ二世、アレンサンドロ六世、ジュリオ二世、レオーネ十世の教皇としての「事業」が描かれているのですが、老獪で権謀術数を巡らす教皇達の政治力といったらすさまじく、聖俗を超越した教皇達の強さに目を見張ります。特にジュリオ二世の意志力といったら。年老いてもなお旺盛な意志の力でイタリア問題に奔走する姿には本当に感服。ドイツ、フランス、スペイン、ヴェネツィアを向こうに外交戦、や実戦を交えるあたり、本当にすごい。たとえそれが高邁な理想に向けてのものだとしても、あるいは単なる権力欲や野心であったとしても、この気力には敬意を表しなければなりませんね。
仕事に闘う気力がわいてきました。そういう意味でもいい本です。偉大なペルソナに感服できるのも読書だからこそ。音楽も好きですが、やっぱり本も好きなんですね。
ディスカッション
よんちゃんさん、コメントありがとうございます。
「神の代理人」、すっかり内容を忘れていて(笑)、とても新鮮に読めました。教皇に息子がいるという時点で当時は驚いたものでした。当時の出来事については昔に比べて知識が増えているらしく、前回読んだときより楽しんで読めています。「チェーザレ……」も10年ほど前に読んだきりですので、「神の代理人」のつぎは「チェーザレ……」かな、と思っています。
こんにちは。
「神の代理人」は5~10年ぐらい前に読みました。「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」と同じ頃に読んだと思います。その当時のイタリアやローマ法王の内幕が描かれていて、驚きをもって読んだことを覚えています。