ハプニング!──新国立劇場「フィガロの結婚」その2
昨日の公演ですごいハプニングを目撃しました。冷や汗。。
ケルビーノがバルコニーから庭に飛び降りて逃げるシーン。
ケルビーノのポケットには、軍隊の辞令が入っていて、飛び降りた先の庭で落としてしまい、庭師に拾われてしまうという設定なのですが、なんと、飛び降りる直前に、舞台に辞令と思われる冊子を落としてしまったのです!
あっ、と思っていたら、スザンナを歌ったエレナ・ゴルシュノヴァがさっと拾って、そのままタンスの中に隠れたんですね。
ところが、あとではしごを伝って登ってくる庭師は、ケルビーノの辞令をなぜかちゃんと持っていて、伯爵に差し出していました。あれは予備ですね。
3月の「神々の黄昏」でも、指環がなくなってしまうハプニングがあったそうですが、あのときも舞台裏では大騒ぎで、なんとか予備の指環で凌いだのだそうです。
今回も、舞台の方は肝を冷やしたと思います。でも、これぞ生の舞台のよさなのでしょう。
あすは、指揮について。あえて時間をおいてます。
ディスカッション
コメントありがとうございます。出張ゆえ、返答が大変遅くなりました。ツィトコーワのエピソード、ちょっとどきどきしますね。私もプレミエの公演を見ていますが、ツィトコーワがエラく巧すぎで、頭一つ以上ぬきんでているような印象でした。あれ以来、ツィトコーワ待望論者になりました。来年の「トリスタンとイゾルデ」でどんなブランゲーネを聴かせてくれるか、楽しみです。
おはようございます、「オペラの夜」です。
このプロダクション、初演の際のケルビーノはエレナ・ツィトコーワで
彼女の新国立初登場でした。二幕で女装する場面、ケルビーノの衣装の背中が
随分と開いていて、何だか艶っぽい衣装だなぁ、と思って見ていたら三幕になって
二幕では舞台上で着替えた為に、背中のボタンを全部留めていなかった事が判明しました。
歌のどうだったとかは忘れましたが、あれだけは今も鮮やかに思い出せます。