コジの制作の舞台裏── 「コジ・ファン・トゥテ」の舞台美術 その4──
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引き続き、5月28日(土)に、東京初台の新国立劇場地下2階リハーサル室Bで催された「「コジ・ファン・トゥッテ」の舞台美術~イタリアの工房から~」の模様を。長くなってしまいました。。
後半は舞台美術コーディネータの白石さんによる今回のプロダクションの舞台裏のお話でした。
見積もり依頼と取材
最初に。パオロ・ファンティン氏から白石さんに見積もり依頼が昨年の冬にあったのだそうです。そこで、舞台を作る上での材料と技法を考えるのだそうです。そのためには取材研究が必要になります。舞台の標高、どこの国の設定なのか、季節はいつか、など。それから資料写真もたくさん撮ったり入手したりするそうです。木々の樹皮の感じ、コケの月具合、池の水の色、などなど。そこまで取材するのですか、という驚き。
舞台の作成
舞台の作成はモデナで行われたそうです。リナルド・リナルディ社という会社にフリーランスの舞台美術家の方々が結集して作成を始めたのだとか。
今回のコジの舞台は、凹凸のある舞台ですが、そうした起伏は発泡スチロールで作られるそうです。とはいえ、重量を抑えたり、輸送を考慮するなかで、木枠で型を作ったしながら、作るのだそうです。
実際の写真などを見せていただきながら説明していただき本当に興味深かったです。
今回の舞台は、新国立劇場の回り舞台を一回り大きくしたものなのだそうです。新国の回り舞台の大きさでは足らないというパオロ・ファンティン氏の意見があり、予算の関係などで色々調整が大変だったのだそうですが、なんとか大きくできたとのこと。現実と理想の闘いはどの世界にもあります。
もう少し続きます。
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