Book

昨日は、フーコー関連の本について書いていながら何なのですが、今日は以下のウェブの記事を読んで、その通り! と思った次第。

フィクションを読むと幸せになる9つの理由

フィクションを読むと以下のような良いことがある、とのことでした。

  • 共感力が身につく
  • ストレス解消
  • よく読む人はよく眠れる
  • 人間関係が改善する
  • 高齢になった時に認知能力が低下するのを防ぐ
  • 寛容になる
  • 語彙が増える
  • 創造性を育てる

私としては、それに加えて、フィクションこそ、物事を得心させる力がある、と思っています。

フィクションは読者に、なにがしかの体験を与えますが、その体験というものは得てして何かしらの学びをも生じるものだと思っています。

確かに、フィクションであるところの辻邦生「嵯峨野明月記」で、どれほどの人生勉強をしたか、本当に枚挙にいとまがありません。

権力の栄枯盛衰といった、現実世界を笑い飛ばすという豪放な生き方の術というものは、この本なくしては覚えられなかったと思います。あの、俵屋宗達の磊落な口調で、「笑うほかないのだ」と語られると、本当にその通り、と思うのです。

これは、おそらくは評論で得心するよりも、随分と生々しく、仮想とはいえ実体験で学べるから、どいうことだと思います。

で、今日はこちらを読んでみました。

双生児(上) (ハヤカワ文庫FT)
クリストファー・プリースト
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最初の部分だけで、映画を見ているようで、かっこよくて脱帽でした。謎の出し方なども自然に思えますし、というところ。

主人公がスーパーマンでないというのも、なにか好印です象。ジャック・ライアンシリーズなどは、スーパーマンすぎて、なんだかねえ、と思いましたし

また読み終わったら、書いてみようと思いますが、本日はここまで。

それではまた。お休みなさい。

Book

今日からまた新しい一週間です。

最近、仕事場での勤務時間を減らし気味でしたが、今日はついつい少し残業しました。

で、なんか変な安心感を得てしまい、まったく、と自分に呆れております。

なんですかね、これは。

学校の勉強より、結果がすぐでるアジャイルというか、リーン・スタートアップというか、そういうスタイルは、スピード感持って仕事ができるので、良いのでしょう。

先日、母親が、小学生の頃の私の口癖を教えてくれました。曰く、「思いついたらすぐ実行!」だったそうです。

生きるということは、限られた時間を大切に使うことですが、その時間はもちろん有限で、思いのほか少ないと感じるときはあるようです。

やれることは限られていますから、スピードを持って、かつ、ピヴォット(リーン・スタートアップ用語だそうです。 )しながら、進んでいかないと、と思いました。

勝負はスピードと量です。質は後からついてきますので。

今日は、ヘッドホン忘れて音楽聴けませんでしたので、今日の一枚はありません。

が、今日の一言、を。

たくさんの本を読め 、できるだけたくさんの映画を見よ 、せいいっぱい音楽を聴け 、たくさんの人に会え 、多くの経験を積め 、そして空想の羽ばたきに身をゆだねよ !自由を楽しめ !

フーコーの解説書である「知の教科書 フーコー」の最後で、著者の桜井哲夫さんが書いている呼びかけです。

知の教科書 フーコー (講談社選書メチエ)
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前にも書いたかもしれませんが、学生時代は、フランス現代思想を忌避している感覚がありました。もっと原理的な哲学に関心があったのです。ですが、この歳になると、世界は原理だけではなく、現実でも動いているように思うわけです。

フーコーは、監獄の考察など、現実の考察から、世界を暴こうとしているように思えます。帰納法的なアプローチなのかもしれません。ですが、そうした方法の方が、なにか「うまくいく」ことが多いのです。「うまくいく」のは、すべてではありません。「ほとんどうまくいく」と言った感じです。ですが、世界はこの「ほとんど」でいいのではないか、とも思うのです。

世界は均一ではなく、全体主義でもなく、ですから。

ですので、まずは、現実をもっともっと知るべし、なのではないか、ということなんでしょう。

もちろん、現実をすべて知ることはできません、ほとんど知るべし、なのです。ほとんど、と言えるためには、量から質の転換が生じる瞬間まで頑張らなければなりません。

がゆえに、そこまでいくには、本を読み、映画を見て、音楽を聴いて、人に会う。そういうことなんだろうなあ、と、思います

もちろん、知りすぎもよくありません。よく生きるために必要なだけ、知れば良いのですとも思います。

でも、この言葉、若い人には本当に、まるで砂漠で飲む水のような効果があるんだろうなあ、と思います。もっとも、若いという言葉は相対的な概念に過ぎませんけれど。

いろいろ書きすぎましたが、また明日。

お休みなさい。グーテナハトです。

Miscellaneous

Photo

うーん、本当に難しく大変な1日でしたが、とりあえずは責務は果たせたのかもしれません。本当に果たせたかどうかはわかりません。慣れないことはするもんではありませんが、慣れるまで頑張れ、ということなのかも。

明日からまたハードな毎日が始まりそうです。頑張らないと。デューティがこなせない毎日で、少々焦り気味ではありますが。

今日はこちらで、落ち着いた気分になりました。

Various: L'orgue Francais
Various: L’orgue Francais

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では、今日は取り急ぎお休みなさい。

Miscellaneous,Music

Photo

夕方、仕事場の若い方が参加しているオケの演奏会に行ってきました。それも普通の演奏会ではなく、なんと、レーピンがショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲を弾いたのです。

お恥ずかしながら、初めてミューザ川崎に行きました。コンパクトで、いいホールですね。残響がかなりあるなあ、という印象でした。通常のホールとは違う作りだなあ、とも。1F席がほとんどない、というのが少し驚きでした。

オケは、アマオケの皆さんでしたが、何とも素晴らしい演奏でした。フルタイムのオケとの違いもあるのですが、そうはいっても、じわりとくる感動を随分ともらいました。

アマオケを聴く機会はあまりないのですが、その中でもレベルは高いなあと(僭越ながらも)思いました。特に、木管とかパーカスとか、かなりの実力者ぞろいだなあ、と思いました。オーボエの方、巧かったなあ。

曲のほうですが、ショスタコーヴィチの持つ、ロシア的な大地の匂いとか、戦争や圧政に苦しみ悩む人々の思いとか、圧政の中でそれを笑い飛ばしてやろうという人間の力とか、そういうショスタコーヴィチの持つ精神性のようなものが随分と伝わってくる演奏でした。

レーピンが練習で色々とアドバイスしたとのことでした。プログラムの他の曲と、このヴァイオリン協奏曲では明らかに音が違うように思ったのも気のせいではないでしょう。

それにしても、アマオケをやっている方が羨ましいです。私はジャズをえらびましたので、こんなにクラシックのことばかり書いているにもかかわらず、いつも門外漢の気分でいます。おそらく、楽器ができてオケで吹いている、ということが、一つのステータスであり、あるいはフリーメーソんの入会の儀式のような、秘儀的な意味を持っているのではないかとすら思えてしまうことがあります。

もっとも、ジャズの方にもそういう何かしらの連帯感のようなものがあって、インプロヴァイズができるということが、あたかも隠された教徒の証、のように思えるときもあります。

今は、明日、急遽、演奏することになった曲を予習中。いつも好きで吹いている「酒とバラの日々」などスタンダード曲中心です。

明日も大変な1日になりそうです。

ではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Jazz

いや、しかし、やっと今週も終わり、家にたどり着きました。

今日は短いエントリーで。

When you wish upon a starを聞こうと色々とApple Musicで調べていたら、この音源にたどり着きました。私、これ初めて聴いたのです。お恥ずかしい。

Piano ; Bill Evans

Bass ; Percy Heath

Drums ; Philly Joe Jones

Guitar ; Jim Hall

Trumpet ; Freddie Hubbard

最初にこのトラックを再生した時、あれ、違う曲かけた? と思いました。

フレディのトランペットのフレーズが、メロディアスで、これがテーマ?、と思いきや、バッキングと思っていたジム・ホールのギターが、テーマを取っている、という、だまし絵のような演奏でした。騙されたんですが、なんか清々しく騙されたという感じでした。

で、このエッシャーの、鳥が魚になるあの絵を思い出しました。パースペクティブが変わると意味がガラリと変わる、という面白さです。

ちなみに、二回以上聞いても、そういう驚きは得られません。

やっぱり、面白い音はもうやり尽くされているんだよなあ、と思いました。

週末も幾つか山あり。今日は早く寝て備えます。

ではお休みなさい。グーテナハトです。

Miscellaneous

Photo

公園の鶏。この子たちは、別にゲージに入っているわけでもないのに、いつもここにいます。人間も、結局はこういうものなのかもしれないですね。

さて、先日、PCのOSをアップグレードしました。OSはEl Capitinになりました。

で、感動的だったのは、日本語変換です。これ、変換ボタンを押さなくても、どんどんと変換をしてくれるのですね。このブログでは、専門用語とか、文学的表現をあまり使わないので、この自動変換で随分助かっています。

私は高校時代にキーボードでブラインドタッチができるようになったと記憶していますが、そのうちに、別の日本語入力機構が出てくるはずで、それに対応できるかどうか、不安を覚えていたとも記憶しています。高校時代から未来の新しい未知のテクノロジを恐れていた感があったのだと思います。

実際には、そうした文字入力のテクノロジは、20年ほど前のポケベルへの文字送信であったり、ガラケーの文字入力であったり、あるいはiPhoneのフリック入力だったりするわけです。そういった文字入力に、ある程度は同調し、今でもフリック入力は随分と使っています。ですが、やっぱり一番早いのは、キーボードで入力するブラインドタッチです。

これ、私にとっては当たり前の帰結なのですが、もしかすると、年代が変われば、そうとも言えなくなるのかも、とも思っています。フリック入力のほうがキーボード入力より早いという若者はたくさんいるのではないでしょうか、などと思ったり。

また、キーボード入力も、QWERTYではなく、親指シフトの方が早い、という話もありますし。

いずれにせよ、同じ場所に安住することなく、次の新しいテクノロジを咀嚼し取り入れないと、と考えています。鵜呑みはいけませんが、味見はしないと、という感じ。

お金はかかるかもしれませんが、抑えるところは抑えて、でも今後生きていく上で必要なものにはきちんと投資しないと。これはもう設備投資と一緒の世界です。企業も個人も同じですね。

今日は短くこの辺りで。おやすみなさい。グーテナハトです。

Miscellaneous

今日は、午前中からとある講演会の司会。しゃべりは少ないですが、かなり気を遣いました。講演の内容は、内容は書けませんが、とても素晴らしく、未来が見えた気がします。聴いていた方々もみなさんよかった、と言ってましたし。

今年に入って、このような司会などやることが多いのですが、なんか快感になってきました。なんなんですかね…。多分、学生時代にサックスでフロントとっていたからだと思います。このライブ感覚の、ドキドキする緊張が快感につながっているのだと思います。ドキドキというより、ワクワク感なんだと思います。

これまではそんな仕事やってませんでしたが、今年から組織の何でも屋みたいなところに来たもので、途端にそんな仕事が増えたのでした。

ただ、さすがに気はつかいます。相手がいることですし、それが相手への礼儀とも思いますので。

レベルは違うと思いますが、お笑い芸人さんたちは、本番前にかなり神経質になるみたいですが、その気分が少しわかります。

また、レベルは違いますが、指揮者の広上さんが、本番前に極度に緊張しておられるのをテレビで見たことがあります。それに近いものがあるのかも。

ライブならではの緊張の感覚を少し共感できているような気がします。

ちなみに、今日は想定外のことがたくさんあり、少々準備ができないまま始まったりして、ドキドキとかワクワクというより、スリリングなものだった気がします。スリルを味わうのも悪くはありませんでした。

今日はこちら。エラ・フィッツジェラルドが歌うYou’ve got a friend. 最後のとこらは、なかなか盛り上がります。キャロル・キングとは違う色合いで、面白いです。より、濃厚なYou’ve got a friendです。

Ella in London
Ella in London

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Ella Fitzgerald
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たぶん、歌手の方々も同じなのかも、などと想像してしまいます。。ライブが快感なのも、緊張するのも。レベルは違うにせよ。

それでは、また。おやすみなさい。グーテナハトです。

Music,Photo

Photo

昔、広葉樹の写真ばかり撮る写真家になりたい、という夢というか妄想がありました。デジタルカメラを持って、日本各地、あるいは世界各地を回って、空に広がる広葉樹の写真を撮る人生っていいなあ、みたいな。

この時代になると、iPhoneを持っていれば、それに似たことができるようになってしまったということみたいです。

今日は文化の日ということで、晴れの特異日だそうです。ですがニュースによると、この20年は晴れている日は大体半分ぐらいだそうです。時代によって変わりゆく気候。いや、変わらないものなどないので、大騒ぎするのもおかしいですね。

写真のように今日は快晴で、近所の公園に行ってきました。

今日はこちら。

Tapestry
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Carole King
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急遽、このアルバムに含まれるとある曲の演奏に少しだけ参加することになりました。予習中。

1971年に発表され、グラミー賞4部門受賞の快挙を成し遂げた名作。最優秀アルバム賞、最優秀女性ポップ・ヴォーカル、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、だそうです。

こういう曲を再認識できるのも、Apple Musicのおかげです。

明日は早出なので、これで寝ることにします。おやすみなさい。

Classical

今週末、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲を聞く機会がありそうです。なかなかない機会なのですが。
そこで予習をしています。

やはり、こういう時、Apple Musicがあるとよいですね。いろいろなバージョンを聞けますので。

オイストラフ、サラ・チャン、レーピンを聴きました。最後に聴いたレーピン盤が、理解もすすんだためか、一番しっくりきます。

Violin Concertos
Violin Concertos

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Erato (1995-09-18)
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この曲、Wikiによると、1948年に作曲されたとのことです。交響曲第9番と交響曲第10番にはさまれており、交響曲第10番との類似性も指摘されるものです。

私は、今回初めて聴き込んでいますが、かなりの曲だと思います。Wikiにあるように、交響曲第10番のような、緊迫、諦念、憤怒といった厳しい情念に満ちた曲です。音楽的にもバルトークのように緊密で複雑です。

それでいて、ロシア音楽的なおなじみの民族的フレーズが登場したりとショスタコーヴィチ的な良さも感じます。どこかで聞いたことのあるフレーズが出てくるのは、おそらくはいつものショスタコーヴィチの引用癖なのでは、と思ったり。

それにしても今回聴いているレーピン盤のカデンツァの重厚さは相当なものです。ヴァイオリンの表現能力の大きさを改めて実感します。

あまりに豊かで分厚い和音の音は、楽器の素晴らしさもあるでしょうし、レーピンのテクニックの素晴らしさということもあるのでしょう。

このヴァイオリンの音をきく楽しみというものを、レーピン盤では十全に愉しむことができます。

明日は文化の日です。真剣に身体をやすめないと、と思っています。

それではまた。おやすみなさい。グーテナハトです。

Apple Music

Apple Musicを使い始めてから気になっているモバイルデータ通信量ですが、10月は7GBを大きく下回る4.6GBで終えることができました。

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Apple Musicの容量が追加されるミュージックアプリの使用容量は、1.6GBでした。これは、平日の往復通勤時間を使用した結果です。

今月の私の営業日は20日でしたので、1日80MB程度消費したようです。往復通勤時間はだいたい3時間ですので、1時間27MBぐらいということになります。1時間あたりだいたい30MBとみておけばよいでしょうか。かなりの概算ですが、私にとっての目安にはなりそうです。

すべての写真-2966

さて、今日から11月ということで、体調整えつつ、時間配分を変えて、進めていきたいところです。もう残り時間を意識しなければならない時期になりましたので。

最近、画期的なツールを見つけてしまい、もしかしたら、これでもっと時間配分がうまくいくかも、などと夢想しています。

今日はこちら。このアルバムも、Apple Musicで聴けます。そうか、カデンツァに、DSCHのフレーズが出てくるんですね。熱い演奏です。

ショスタコーヴィチ&プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲
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それではまた。おやすみなさい。