Jazz

Photo

先日も似たようなことを書きました。思うのですが、これって秋の風景であって、冬の風景ではないですよね、なんて。

温暖化で季節がずれているのか、なんてことを思ったり。

今日は、何かと気配りな必要な場面が多い一日でした。思うように時間も使えず。ただ、電車の中で映画を見たりはしましたけれど。

今日の一枚。

Cultural Survival
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David Sanchez
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先日、とある方に教えていただいたデイビッド・サンチェスのアルバムを何枚か聞いてみたのですが、そのうちの一枚。プエルト・リコ出身のサクソフォーン奏者で、もともとはディジー・ガレスピーのバンドに入っていた方です。グラミー賞もとっている実力派です。激しい感じかと勝手に想像していましたが、何か、内省的なかっこよさを感じました。

Apple Musicだとライナーが読めないので、アルバムの情報が今ひとつ把握できていませんが、こういう新しい方がいるのだなあ、と改めて安心しました。と言いながら、デビューは20年前だったりして、私が知らなかっただけ、という状態ではあります。

大学の先輩も、ジャムセッションでご一緒するみなさんも、たまたまかもしれませんが、新しい最近のジャズよりもそれ以前のジャズをよく聞いていて、うまく最近のジャズに周波数を合わせられない感覚です。

明日から、完了直前のプロジェクトに急遽放り込まれます。困りました。

ではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Movie

今日はこちら。

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まるで、ストラヴィンスキーの《プルチネッラ》のような作品だと思います。つまり、非常にシンプルなストーリーの映画なんですが、何かバランスが悪いところがあって、引っかかりを覚えるのですが、それでもなお、その引っかかりさえも許すことができるぐらいに、面白い、というものです。

引っかかりというのは、ひとつは、主人公たちのエキセントリックな振る舞いに代表されるような、ストーリーの中で意図したと思われる味付けでしょう。さすがに躁鬱病患者の振る舞いは、さすがに、ある種の感情を呼び起こします。

もう一つの引っかかりは、ストーリーの中にある幾つかの恣意的とも思える展開です。ですが、いくら恣意的であろうとも、全体のバランスの中では、一つの味付けとして楽しめるわけで、むしろ、そうした恣意的な要素ですら、包括して、いい映画だ、と思えるものなのです。

おそらくは、ストーリーというのは、よく言われるように旧約聖書で出尽くしたと言われていますので、それ以降は、それでもなお、芸術であるためにはどうすべきか、というのを考えたのが、物語芸術だったと思いますが、この映画を見て思ったのは、まるでストラヴィンスキーが新古典主義においてやった、古い音楽に不協和音をつけて解釈したのと同じように、使い古されたストーリーに様々な不協和音を載せることで新たな解釈を提示した作品だったなあ、ということです。

アカデミー賞にノミネートされまくっていて、その中で主演女優賞をジェリファー・ローレンスが撮っています。それほど、映画界で受け入れられた作品のようですが、私は、なんだか、ストラヴィンスキーを思い出しながら見ていました。

もちろん、最後まで目を離せないことは言うまでもないですし、これもまた定石とも言える終幕部に置いて、俳優の方々の素晴らしい演技、これはまるで《プルチネッラ》を素晴らしく演奏をする演奏者のようだとも言えるのですが、そうした演技も含めて、とてもいい映画だったなあ、というのが私の印象です。

ちなみに、最後のシーンは、素晴らしかったので、4回ほど繰り返し見てしまいました。何度見ても心が打たれます。

今日の一枚。

この映画の最後、Mistyが流れるんですが、古いアレンジでとても良かったのです。Apple Musicで探しましたが、見つからず、雰囲気の似ているシナトラを聞いていました。

しかし、シナトラにも弱点あり、というのを見つけ、驚きましたが、それを超えて余りあるエンタティナーぶりに脱帽しました。

Seduction: Sinatra Sings of Love (Dlx)
Frank Sinatra
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それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Tsuji Kunio

Photo

またウィークデーが始まりました。

それにしても、小説を読んでいると、自分の中で、小説の舞台を創り上げていくことになるわけでして、私の場合だと、本当に行ったことはなくとも、サラマンカなんかは、辻邦生の「サラマンカにて」を何度も何度も読みましたので、勝手にサラマンカの風景のようなものが軽背されてしまっています。

それは、どうも脂っこい揚げ物の匂いが立ち込める狭い路地があるような街で、あの、主人公二人が泊まったホテルが、白熱灯に照らされて、静かに佇んでいるような感じ、に思えます。夕食どきなのに人がいない閑散とした街並み。でも、街は、煌々と白熱灯の琥珀色の光に照らされていて、あのホテル<エル・アルコ>のレストランは、アイロンのかかった白いテーブルクロスがかけられたテーブルがいくつも並んでいる。天井にはシーリングファンがゆったりと回っている。そんな感じです。

これはもう、本当のサラマンカでもなく、辻作品の中に出てくるサラマンカでもなく、勝手に私が作り上げた「サラマンカ」であるに過ぎず、そうした「サラマンカ」が、きっと読み手の数だけあるに違いない、と思うわけです。小説は、そこに生じる形あるものはないだけに、読者側の努力のようなものも必要とされます。そういう交感の芸術であるということは、まあ言うまでもありません。多分、これは、音楽と近いものがあるのかもしれませんが、音楽の方がより演奏者からのベクトルは強いので、単純に同じとも言えそうになく…、なんてことを考えるには少し夜遅くなっているようですのでこの辺りでやめます。

で、この実在する町の名前なんだけれども全く違うイメージというのは、これもみなさまにも経験があるかもしれませんが、夢の中では、実在の街が、全く違う街になって現れることが私の場合よくあります。池袋、高田馬場、あるいは、中学生の頃住んでいた高槻などという街が、まったく違う街となって、夢に現れるのですが、それは夢の中では正しく、池袋であり、高田馬場であり、高槻である、という具合です。

私が数年前に見た池袋は、屋外に巨大なエスカレータを要する大きなデパートのような商業施設がある、実に洒落た街になってました。実在の池袋も面白い街ですが、それとは全く違うものでしたから。

それもこれも、こちらの小説から生まれたのかも。このリンク先の新潮文庫は私は持ってないですね。。と思って本棚に行ったら、いやいや、持っていました。1992年の春に大阪駅近くの古本屋で購入したはず。たくさん付箋が付いていましたので、ずいぶん読み込んだようです。これも夢か?

サラマンカの手帖から (新潮文庫)
辻 邦生
新潮社
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ではみなさま、よい夢を。おやすみなさい。グーテナハトです。

Concerto

IMG 1338

この街。どこなのか、私にはわかりません。昔、ドイツ旅行に行った時に、飛行機の窓から撮りました。シベリアを横断して、ようやく北海に出るその瞬間に眼下に広がった巨大な都市でした。当時は、場所的にペテルスブルクではないか、と思っていたのですが、その後地図と見比べて、違うのでは、という結論に至ったと記憶しています。今見直してみても、どうもよくわかりません。

ヨーロッパに向かう航空機は、最初、日本列島を北上します。そうすると、新潟のように、訪れたことのある町の上空では、あのあたりの海岸で泳いだなあ、などと具体的な思い出が溢れてくるわけですが、さらに北上して、北海道の海岸に面した小さな漁港などを見ると、日本にもまだまだ知らないところがたくさんあるのだ、という驚きを覚えます。

ところが、まだまだ世界は広いわけです。さらに西へとシベリアを横断中は、小さな町がたくさんあり、薄暗い森の中に街の強い光源がポツリポツリと見えたりすると、こんなにも広漠とした土地に人が住んでいるという驚きと、こんなにも世界は広いのか、と腹の底から驚いた記憶があります。

私も今この写真を見直して、その驚きを新たにしました。それにしても、東京地方で1時間仕事場に通っているなんて、全くちっぽけなもんです。

で、こちら。

Poeme De L'Extase / Piano Concerto / Promethee
Chicago Symphony Orchestra
Deutsche Grammophon (1999-07-20)
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今日もNHK-FMばかり聴いて過ごしましたが、きらクラでオンエアされたスクリャービンのピアノ協奏曲。特に第二楽章。20代後半の作品ということで、何か若々しい叙情性のようなものがあって、甘酸っぱさまで感じる曲です。

この曲、何度か聞いたことがあるはずで、記憶には残っているのですが、第二楽章だけは記憶から抜けていて、ラジオで聴いた時は、何かの映画音楽か、と思ってしまったぐらいです。それぐらい、親しみやすい曲。何か、チャイコフスキーが進化した美しさというか、ラフマニノフの兄弟のような共通性をも感じる曲です。これがロシアっぽい、ということなのかなあ、などと思ったり。第三楽章も、ラフマニノフに通じる雄大さの典雅さが素晴らしいです。

今日は、ブーレーズとウゴルスキのコンビによる演奏。アシュケナージ盤もApple Music聴けるので、こちらは次の楽しみ。

それではまた、おやすみなさい。グーテナハトです。

Tsuji Kunio

Photo

虚空にそびえる大木。幹が白く、白樺?と安易に思ってしまいましたが、きっと違うのでしょう。日没間際の太陽の光に照らされて黄金色に輝いていて、ちょっと我を忘れました。

それにしても、紅葉が美しい季節です。ところが、実際にはもう12月に入っていて、冬になってしまっています。冬なんですが、晩秋の風情を楽しめている感じです。仕事場近くの並木も太陽に輝いて、最後の黄葉が街並みを飾っていたりしていて、幸せな気分になります。

今日は、本当にオフな1日でした。仕事場で勤務しているメンバーもいて、少々心苦しさは残りますが、来週に備えて、ということで。

今日もこちらを少しずつ読んでいます。

西行花伝 (新潮文庫)
西行花伝 (新潮文庫)

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辻 邦生
新潮社
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辻邦生の書く女性はみんながみんな魅力的ですね。なんというか、ゲーテのファウストで語られる「永遠の女性なるもの」のような、イデーアールなものに昇華された女性像になっているように思います。

「西行花伝」の冒頭に登場する西行の母親であるみゆき御前(と書けばいいのでしょうか)の人物造形も実に魅力的で、「ある生涯の7つの場所」のエマニュエルや、あるいは「嵯峨野明月記」に登場する、本阿弥光悦の妻のような、屈託のない魅力のようなものを感じます。

「西行花伝」はKindleでの発売はまだですので、紙の本を風呂場に持ち込んで、湯船に浸かりながら読むことにしています。なかなかゆっくりと湯船につかる暇がないので、「西行花伝」の方もなかなか進みません。。Kindleでの発売を待ち望みます。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Music

しかし、つれづれな日々です。仕事場の大きめなイベントも徐々にはけ初めて、気を使わなければならない対外的な仕事が終わっていっています。あとは、中でやる慣れた地道な仕事中心になる見込み。

それにしても、いろいろな方と話をしたおかげで、いろんな飲み屋を知ることができたりして、東京ライフが少し楽しくなりました。特に築地近辺のお店で日本酒を飲んだのはなかなか楽しい経験でした。

今日もAmazonプライムビデオで映画を見たり。落ち着いた時間が取れないなか多く勉強している感じ。

今日はこちら。

https://itun.es/jp/DfCfO?i=672514808

ジ・エレクトリック・レイディ(初回限定バリュー・プライス盤)
ジャネール・モネイ
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先日取り上げたエスペランサがフューチャーされているというDorothy Dandridge Eyesが、Apple Musicのエスペランサの関連プレイリストに加えられていたので知ったアルバムです。

特に、そのくだんのDorothy Dandridge Eyesは、最高でして、いやあ、こういう転調を繰り返すと、曲に奥行きが出ますよね。2013年のなのですが、90年代テイストが満載で、懐かしいサウンドです。うーん、本当にUSは奥深い。

週末は天気が良いようです。溜まっていた仕事をはかさないと。。

それではまた。おやすみなさい。グーテナハトです。

Movie

シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~[初回版] [Blu-ray]
エイベックス・ピクチャーズ (2013-08-02)
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9月末から始まったAmazonプライムビデオですが、今回初めて利用しましたが、これはなかなか便利です。データ通信に影響が出ないように、あらかじめWi-Fi環境でダウンロードしておけば、外出中にもビデオを見ることができます。2時間の映画であれば、私の場合、仕事場への行き帰りで見れてしまいます。もっとも、他にもやるべきことがたくさんありますので、映画だけというわけにもいかないところなのですが。

それで、とりあえず、面白そうな映画を、ということで《シェフ》という映画を見ました。なんだか、昔映画館に通っていた時期を思い出すような、あるいは、飛行機の中で映画を見るような、懐かしい気分になりながら楽しんだ感じです。

それにしても、ストーリの面白さが詰まった映画でした。確かに、途中何かしらの難しい箇所もあったにはせよ、最初から最後まで、スムーズなストーリー運びで、爽快でした。理想と現実のギャップあり、傭われ人の悲哀あり、男女のギャップがあり、恋愛模様があり、成功譚であり、という感じです。

いい映画だと、登場人物が、あたかも実在する人物であるように感じることがありますが、この映画の登場人物は、本当に輪郭を持った実在として感じることができたと思います。今朝、仕事場近くの駅に到着したところで丁度映画を見終わったのですが、今日1日、なにか主人公のアレクサンドルとジャッキーは今頃パリで何をしているだろう、なんてことを考えたりしました。それぐらい現実感あふれる映画でした。

よくある話で、芸術作品は、経済活動の添え物に過ぎない、ということが言われたりすると思います。ですが、実際には、逆なんじゃないか、とも思いました。もし、経済活動が不要なら、人間は芸術しかしないんじゃないか、と思ったり。それぐらい、この映画を見て、幸せな気分になリ、芸術の力のようなものに、畏れを抱いたような感じです。

それではまた。みなさまおやすみなさい。グーテナハトです。

Jazz

昨日に続き、今日も交通機関のトラブルで、長い間電車に乗っていました。おかげで仕事場に遅刻しました。。

ですが、その分、音楽も聞けたりして。

前々から、エスペランサ・スポルディング、のことを耳にしていましたが、聞く機会を持てずにいました。

今朝、Apple MusicのFor Youを見てみると、「初めてのエスペランサ」というプレイリストがサジェスチョンされていましたので、聞いてみたのですが、あー、この方はすごいですね。

JUNJO
JUNJO

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ESPERANZA SPALDING
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ウィキペディアを読んだ後ということもあり、バイアスがかかっているきらいもありますが、いや、本当に新しくスリリングなジャズだと思いました。

数ヶ月前まで、新しい音楽って、あるんだろうか、みたいなことを思っていた時期もあったのですが、まだまだ面白い音楽はあるんだなあ、と思います。

それにしても、やっぱり、このジャケット写真はかっこいいですねえ。他にも何枚かアルバムが出ているようですので、しばらく楽しめそうです。

Apple Musicは、こういう偶然の出会いのようなものがあるので、いいです。

明日は明日でまた一区切りです。引き続き頑張らないと。

では、おやすみなさい。

Apple Music

先月に引き続き、モバイルデータ通信量とApple Musicのデータ量を。

すべての写真-3275

先月のモバイルデータ通信は4.6GBでしたが、今月は3.5GBとかなり減りました。これは、月中に夏休みがあったからと思います。仕事場へ向かう電車の中でのネット接続が少ないということです。

すべての写真-3273

一方、Apple Musicの方は、先月の1.6GB に対して、1.2GB。こちらも、夏休みの影響で400MBほど減少しています。

1日80MB消費、というのが先月の測定でした。今月の夏休みは5営業日ですので、ぴったり営業日分だけ消費という全く絵に描いたような結果となりました。まあ、夏休み中もすこしはApple Musicを使っていたので、ここまで如実な結果になるとは予想できませんでした。

しかし、このデータ量を意識しながら使うという束縛感は半端がないです。まあ、お金を出せば、なんとでもなるわけですけれど。仕方ないですね。。

今日はこちら。たまにはこういうものも。1995年のジョージ・デュークのアルバム。

イリュージョンズ

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ジョージ・デューク
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90年代中盤の雰囲気が濃厚。シンセサイザーもずいぶん進歩して、80年代よりも音圧が高いイメージです。ジョージ・デュークって、本当にエキセントリックです。結構、変なことをカッコよくやってますね。

今日は、通勤時間中に、交通機関のトラブルに巻き込まれて、辛い思いをして仕事場へ。帰宅も、なんだか電車が混んでいて、またまた辛い感じ。めげずに、泳いで帰宅したところ。昨夜も6時間半ほど寝ましたので、ずいぶんスッキリしました。今日も早く寝ないと。

では皆様、おやすみなさい。グーテナハトです。