http://www.salzburgerfestspiele.at/oper2010/
JTBのパンフレットを見ていたら、見つけました。ルル、歌うんですね。ラジオで録音を流してもらえると良いのですが。
Marc Albrecht, Conductor
Vera Nemirova, Stage Director
Performers: *Patricia Petibon* , Tanja Ariane Baumgartner, Cora Burggraaf, Pavol Breslik, Michael Volle, Thomas Piffka, Franz Grundheber, Thomas J. Mayer, Heinz Zednik, Andreas Conrad, Martin Tzonev, Emilie Pictet, Cornelia Wulkopf, Astrid Hofer, Simon Schnorr
Vienna Philharmonic
【短信】プティボン、ザルツブルクでルルを歌う。
幼き日々の読書の思い出二つ──ニールセン「不滅」
リンドグレーンの「やかまし村」
いつか書いたように、私の小学生時代はリンドグレーンの影響下にありました。しかし、全部渉猟したわけではありません。お気に入りだったのは「やかまし村」シリーズの3巻。これ、私の宝物でした。今はどこにあるのかしら? 実家の親が本好きの又従兄弟に譲ったのかしら……。
告白しますと、前にも書いたと思いますが、親に就寝を命じられながらも、豆電球でこっそり本を毎晩毎晩読んでおりました。「やかまし村」シリーズもそのうちのひとつ。読書の悦楽。
「やかまし村」は、映画化されていますね。たしか1990年代末頃。新宿で単館上映されていたので会社の振替休日だかを使って見に行った覚えがあります。DVDも買いました。
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子供たちの"ごく普通の"夏休み
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ああ、余りに懐かしき日々。小学生低学年の時分は、近所の図書館に行ってでっかいソファに寝そべって、本を読むのが楽しみで楽しみで仕方がありませんでした。
やかまし村の一員になるのがあこがれで、よく夢を見ました。やかまし村の子供達と一緒に遊んだり暮らしたりする夢でした。ラッセ、ボッセ、オッレ、リサ、アンナ、ブリギッタでしたっけ? ああ、でも今では彼らももう老人になってしまっているのか、というリアルな考えはやめましょう。
やっぱり映画だと、私の想像とずれているところがあって、そこが面白かった。
納屋があんなに大きくて赤く塗られているなんて想像できなかった。
それから、子供達が夜中にこっそり抜け出して、川に行くシーンがあるんですが、小学生の時分は真っ暗なのによく行けるなあ、と思ったのです。でも、それは誤った認識。季節は夏だったので真夜中でも明るいのですね。映画では、薄暗い感じになっていて、なんだか月夜を強調しているのか、と思ったのですが2002年にノルウェーとスウェーデンに行ったときに謎が解けた感じでした。だって、21時でもまだまだ太陽がまだまだ高いんですよ。23時にようやく太陽が地平線に沈むという感じ。ラヴ夏の高緯度。でも冬はラヴ北回帰線。
機関車トーマス
何でこんなことを書くのかというと、先日イギリス人二人にリンドグレーンのことを尋ねてみたのですが、二人とも知らないという。私の発音が悪くてリンドグレーンが伝わっていないのかも知れないけれど。リンドグレーンよりも機関車トーマスの方がメジャーらしい。
英語では、Thomas, a tank engineというそうな。
でも、彼は今年で30歳なのですが、本は読んだことがなくてテレビで観ただけらしい。私はテレビは観たことないけれど、本は全部読みました。日本語ですが。で、英語版にチャレンジしたんですがこれは意外と難しかった記憶が。
そういやあ、エドワードかトーマスといつも組んでいるアニーとクララベルっていう客車がありましたねえ。懐かしい。
彼がiPhoneでYoutubeの映像を見せてくれましたのですが、ナレーターはビートルズのリンゴ・スターなのだそうです。二重に驚き。
ニールセンの不滅
と言うわけで、北欧の作曲家を。ニールセンの交響曲第4番「不滅」をブロムシュテットがサンフランシスコフィルを振った全曲盤から。この曲は中学2年生頃にエアチェックして親しんでいました。最近まで全く聴いていなかったのですが、15年ぶりぐらいに聴いたときに、余り懐かしく、そして余りにも細部を覚えていて驚いた覚えがあります。
この曲、ともかくスタイリッシュで、わかりやすい。中学生の私は、クラシックに格好良さを求めていましたので、ビヴァ・アレグロ、アンチ・アダージョみたいな感じでしたねえ。そう言う意味ではこの曲は要所要所で極めて激しく緊迫しますから飽きずに聴いていたみたい。
でも、今は第二楽章の木管の静謐な感じも良いなあ、と思う。歳を重ねると認識範囲が広がるのでうれしいですね。第三楽章の悲壮感きわまりない弦楽器のフレーズなんて身震いしちゃう。ああ、ニールセンラヴ。最近オペラしか聴いてないから、なんだか新鮮です。
「影のない女」研究 その2 カイルベルトを聴く
プロット研究中
今朝になって、影のない女のプロットをまとめに入ったのですが、これが非常に込み入っていて、なかなかまとめられない。私の持っている唯一の日本版であるシノポリ盤のライナーノーツの細かい字を読みながら要約したんですが、まだみなさまの前に発表できる段階にはありません。本当は今日のうちに片付けるつもりだったんですけれどね。
それで、そうこうしているうちにカイルベルトが振った盤を全部聴いてしまいました。
「影のない女」再発見
最近は「影のない女」については、いろいろと発見があって非常に興味深いです。このオペラの主な登場人物は以下の通りです。
* 皇帝
* 皇后
* 染物師バラク
* バラクの妻
* 伝令
皇帝は当然ヘルデン・テノールですが、皇后もバラクの妻もホッホドラマティッッシャー・ソプラノでして、まあブリュンヒルデやトゥーランドット姫と被る声質が求められているわけです。
ショルティのDVD盤ですと、バラクの妻はエヴァ・マルトンなのですが、彼女は、METでドミンゴと歌った「トゥーランドッット」ではトゥーランドッット姫を演じていたし、ハイティンク盤リングではブリュンヒルデを歌っていました。
バラクの妻のプロット上の重要度は理解していたつもりでしたが、第三幕の最初のところで、バラクと一緒に歌うあたりの歌唱の内容からみて、これはもうブリュンヒルデ級が求められているんだなあ、ということが理解できました。
おなじく、伝令は、プロット上には一切登場しない霊界の王カイコバートのメッセージを届ける役に過ぎないんですが、カイルベルト盤ですと、ハンス・ホッターが歌っている。ショルティ盤DVDだとブリン・ターフェルが歌っています。
バラク役の重要度は言うまでもありません。あの第三幕前半のこの世を超絶した甘く悲しみを湛えた美しいところがありますから。カイルベルト盤ではフィッシャー=ディースカウが歌っていて、これがまた素晴らしい。
カイルベルト盤
この盤、1963年11月21日のバイエルン州立歌劇場でのライブ録音。少々古い年代ですが、音質的にもこなれていますし、なにより歌手が良いですし、値段もお手頃なので予習にはもってこいでしょう。みんなパワフルな歌唱です。ですが、この盤、Brilliantでして、いまいまネットで探せないです。
というか、この甘くりりしいバラクを歌うディースカウとか、第三幕で乳母を突き落とす伝令の激しさを歌うハンス・ホッターのすばらしさは筆舌に尽くしがたいパワー。ハンス・ホッターって、やっぱり凄いんだなあ。ショルティ盤のリングを思い出しました。
出演者の方々は以下の方々です。
* Chorus==ドレスデン国立歌劇場合唱団
* Composer==リヒャルト・シュトラウス
* Conductor==ヨセフ・カイルベルト
* Orchestra==ドレスデン国立〔歌劇場〕管弦楽団
* 皇帝==Tenor==ジェス・トーマス
* 皇后==Soprano==イングリート[←イングリッド]・ビョーナー[←ビョーネル]
* 乳母==Mezzo-Soprano== マルタ・メードル
* バラク==Bariton==ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
* バラクの妻==Soprano==インゲ・ボルク(←ボルイ)
* 伝令 ==Bariton==ハンス・ホッター
明日で連休も終わりですが、疲れはとれませぬ。明日はヨガに行く予定です。
ラ・フォルジュルネはお祭り騒ぎ
ともかく、ラ・フォルジュルネに行って参りました。
人出が多くてお祭り騒ぎで、お天気も良く最高な雰囲気でした。私はコンサートを一つ聴いただけでしたが、ほとんどの公演はすでにチケット完売状態で、ラ・フォルジルネだからなのか、ショパンなのかわかりませんが、大変な人気ぶりでした。
私の聴いたコンサート
私が聴いたコンサートは、コンサート番号243でした。
マリア・ケオハネ(ソプラノ)
リチェルカール・コンソート
フィリップ・ピエルロ
オール・ヘンデルプログラムで、知っている曲もだいぶんとありましたので大変楽しめました。バッハのバロックと違って、オペラ曲と言うこともあって、コミカルな要素や激しい要素が多分に含まれておりました。このマリア・ケオハネというソプラノの方、低音から高音まで実に豊かな言い声を出しておられました。
バロック音楽
バロックと言ってバッハを思い出してしまうのが、私なのですが、それだけじゃないことを本当に痛感です。バロック音楽は1)通奏低音が演奏の中心となる、2)リズムが一定 という二点からジャズやポップスに非常に近いと常々思っておりましたが、それを再確認できました。
お祭りの後
とりえず、会場をぶらりと散策しつつ、食事をしたりして祭りの雰囲気を楽しみました。今年はあまり予習をしなかったのですが、来年はテーマにもよるとは思いますが、もうすこし準備していきたいなあ、と思いました。それから、NHKの生放送をやっていて、黒崎アナを目撃したのが面白かったです。この方、かつて「芸術劇場」の担当だったのでお懐かしい限り。
夜は、大学時代の友人と食事。ちと夜更かし気味です。
「影のない女」研究 その1 人物相関図
さしあたりわかったことですが、「影のない女」は人生三回目に見るオペラではありませんでした。作曲家リヒャルト・シュトラウスも、台本作家のホフマンスタールも、この作品が難解きわまることをすでに承知していて、ホフマンスタールは自ら筆を執って解説文を書いたほどなのですから。
といって、8年前の自分を慰めましょう。
というわけで、残り一ヶ月を切っていますので、早速勉強して参りましょう。本日は人物相関図です。
これまた難しい。表現をどうすべきか。
私なりに、あらすじを書くしかなさそう。
あー目標未達……。4月の読書
4月の読書記録。目標未達。タッチした本は10冊以上ありますが、読了本は少ない。それから、言い訳ですが、仕事が半端なく厳しくて、電車の中で読めなかったのが痛い。あとは、ミステリ系が減ったので牽引力が弱まったせいかしら。やぱりプロットのある作品が好きです。
しかし、いまいま読んでいるホフマンスタール「影のない女」の世界はすごいっすよ。めくるめく幻惑なるイマージュについて行くのに精一杯。オペラとはほとんどプロット違いますけれど、妖しく幽遠な世界は強烈です。連休中もネットにかまけないで本を読みます。頑張ります。
期間 : 2010年04月
読了数 : 4 冊 |
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山本 一太 / 音楽之友社 (2005-10-01)
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本・雑誌 |
堀内 修 / 講談社 (1990-12)
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トーマス マン / 岩波書店 (2003-05-16)
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井上 樹 / 技術評論社 (2007-01-19)
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「愛の劇場 ~男と女はトメラレナイ」 今年のNHKクラシック番組は面白い!
“http://www.nhk.or.jp/program/aigeki/":http://www.nhk.or.jp/program/aigeki/
これも気になる今年度からの新番組です。かなり緩い感じのオペラ番組です。まあ、オペラは単なる題材に過ぎなくて、ホステス役の夏木マリと、ゲストの大人の女性達が、オペラを肴に恋愛論を語る番組。NHKにしてはかなり砕けた番組で、内容的には女性週刊誌の延長線上のような感じ。
トメラレナイで、トロイメライではありませんので要注意。私は寸前までトロイメライだと思っていて、カミさんに怒られました。
でも、面白いですよ。
私が見た回は「ばらの騎士」だったんですが、夏木マリ、国生さゆり、マリエの三名が、大人の恋について実体験を交えながら語る感じ。
私は芸能ネタには弱いのですが、それでもなんとなくフムフムという感じでした。国生さゆりはマルシャリンと同じく年下の男性とつきあっているらしく、マルシャリンとオクタヴィアンの恋愛と重ねて語られる。
これ、昔関西でやっていた「たかじんのバー」的な雰囲気で、是非出演者の方にはアルコールを入れていただいて、さらに本音を語っていただきたいと思うのでありました。
マリエの言。「恋愛の終わりなんて考えるの悲しいじゃないですか」
国生さゆりの言。「でもね、恋愛とは常にせつないものなのよ」
きっと、世の女性が飲み屋やらバーやらで話していることって、こんなことなんだろうあな。勉強になりました。今更勉強しても役立つ部分は限られますが。
映像で流れていたフレミングのマルシャリンが素敵だったなあー。
緩い感じなので、会社帰りの疲れた時間でも楽しめます。是非一度お試しを。
教育 金曜日 午後10時25分 ~10時50分
教育 金曜日 午前5時35分~6時(再)
5月7日:マノン・レスコー
5月14日:トリスタンとイゾルデ
5月21日:トスカ
冒頭と最後のショートコントも笑えたっす。
やばい、プティボン。──パトリシア・プティボン 「ロッソ-イタリア・バロック・アリア集」
やばい、プティボン。
昨日アマゾンUKから届いて、早速iTuneに取り込んで聴いております。この方、凄い。平伏いたします。申し訳ありませぬ。
強烈な情感とパワーを持った劇的で激情的でいながら、なお冷静さや優しさを失わない人間味溢れる声です。今聴きながら書いているんですが、一瞬一瞬がいとおしい。やはり、欧米人の体格でないと、この声は出せないのか。
Wikiによると、1970年生まれのアラフォー世代。旦那様は作曲家でお子様がお一人いらっしゃる。
“http://patriciapetibon.artistes.universalmusic.fr/":http://patriciapetibon.artistes.universalmusic.fr/
Wikiに生年が書いてあるのに驚いたのですが(普通の歌手は年齢出しませんので)、40歳でこのパワーと若々しさかあ、と。私も老いさらばえるのはまだ早い。若者には負けぬよう頑張らねば。
森麻季さんと
ちょっと語弊があるかもしれませんが、このCDは、芸域としては森麻季さんと重なっているように思いました。森麻季さんは透徹とした美しさや豊かな表現力や技術力を持っておられますので、大変好きなソプラノのひとりなのですが(変な噂は内容も知らず無視してます。だって、巧いんですから)、唯一の弱点は高音部の倍音成分の少なさにあると思うのです。プティボンの場合はそこをクリアしてしまっている。
先日、偉大な先輩プロ音楽家の方と話したのですが、どうしても体格のせいなのか日本人の声質が欧米人と異なることが多いなあ、と。これ、クラシックだけじゃなくてポップスも同じ。ピッチコントロールはいいんですけれど。
ちょっと気になる曲たち
それから、有名な"Lascia Ch’io Pianga"、森麻季さんの解釈と違っていて新鮮です。静謐に静謐に歌われている。森麻季さんの場合、ちょっとした感情の高ぶりを表現するところも、淡く輝きながら通り抜けてみせる。スマート。[1]
その次の曲、"Volate, Amori" とか、"Se Il Mio Dolor T’offende"の昂揚感も凄い。ここまで劇的な表現をしてしまうとは。この音楽、いわゆるバッハ的なバロックとは思えん。王侯貴族のためだけの音楽とは思えない。これはまさに民衆のほうにも向いている。
後悔と希望
ああ、こんなことだったら、来日公演に行っておくんだった。激しく後悔。そして、この方の「ルル」の録音を逃したという絶望的後悔。ああ、この声と表現力でルル歌ったら凄いはず。頼む、再放送してほしい。CD化してほしい。
こうなることは、先日のバイエルン放送管弦楽団の「カルミナ・ブラーナ」を聴いたときに予想できていた。あの最終部にかけての表現は凄かったからなあ。
“https://museum.projectmnh.com/2010/04/18035722.php":https://museum.projectmnh.com/2010/04/18035722.php
というわけで、また増えてしまいました。ラヴリーなソプラノ。激賛勧奨です。
で、ラフォルジュルネ
というわけで、私も乗り遅れないように、ラフォルジュルネに行って、ヘンデルオペラのアリアというご馳走にありつくことにしました。プティボン効果です。GWの前半は仕事なのですが、一日ぐらいはオフにできそうなので、5月3日の公演に行って参ります。
* マリア・ケオハネ [ソプラノ]
* リチェルカール・コンソート
* フィリップ・ピエルロ [指揮]
ショパンにはあまりなじみがない者でして、ちょっと引き気味だったんですが、もうほとんどチケット売れてるんですね。頭の良いピアニスト達が寄り集う東京フォーラムに幸あれ。良い天気になりますように。
fn1. しかし、この曲、思い出深いなあ。「あこがれ、美しく燃え」。強烈すぎて怖かった。映画も見ないとなあ。。。
【短信】事業仕分け第二弾前半終了
ちょっと興味深かったので簡単に。
朝日新聞のウェブにこんな記載が。
一方で、国立美術館と国立文化財機構の美術品収集など4事業は、国の負担が増えない範囲で「事業を拡充すべきだ」との判定だった。
“http://www.asahi.com/politics/update/0429/TKY201004280501.html":http://www.asahi.com/politics/update/0429/TKY201004280501.html
公式ソースはこちらにも。
“http://www.shiwake.go.jp/shiwake/detail/2010-04-26.html":http://www.shiwake.go.jp/shiwake/detail/2010-04-26.html
当該法人が実施し、事業規模は拡充(適切な制度のあり方を検討するとともに、民間からの寄付、自己収入の拡大、コスト縮減といった努力を徹底し、国からの負担をふやさない形での拡充を図る) 当該法人が実施し、事業規模は現状維持(ただし、自己収入の拡大や民間からの協賛・寄付の募集を積極的に行う) 当該法人が実施し、事業規模の縮減(競争的な入札の導入によるコスト縮減、自己収入の拡大を徹底的に行う)
へえ-。そういう判断もするんだ、というちょっと意外な驚き。
今日から「影のない女」モードになります。
5月の新国立劇場は「影のない女」です。
苦い思い出
何度も書いたように、このオペラには苦い思い出があります。
生涯第3回目のオペラがこの「影のない女」でして、予習を十分にできないままパリに飛んで、翌日の夜にバスティーユに出かけたのはいいのですが、激務と時差ぼけでもうろうとした状態のまま数時間が過ぎ去ってしまったのでした。指揮者はあのウルフ・シルマーだったというのに!!
鷲のライトモティーフだけが、なんだか頭の中に先入観のようにこびりついたり、今聴けば、あんなに感動的な皇帝のアリアに心を動かすことができなかっただなんて。皇帝が歌っているのをなにか別世界のテレビのように感じていました。本当に残念。
予習の始まり
確かに、このストーリーを、今、私自身がきちんと咀嚼できているか、というとそんなことは全くないです。故若杉弘さんが、このオペラを理解するには、まずはホフマンスタール自身がノベライズした小説版を読んだ方がよい、と進めておられたのを思い出して、先だってくだんの本を古書店で入手しました。
というわけで今日から重厚で品のある邦訳版を読み始めた次第。ちょっと本が読めない状態だっただけに、久々の散文は本当に気持ちいいです。
ショルティ盤
で、もちろん音楽は「影のない女」です。今日はショルティ盤を選択してみました。それで大変重要なことに気づいたのです。それは、プラシド。ドミンゴがドイツオペラを歌う時に覚える言い得ない違和感の原因。私は、それはどうやらドイツ語の鋭利な子音をドミンゴが柔らかく解きほぐしているからではないか、と思ったわけです。ドイツ語は読み書きもできないし、話すこともできませんが、昔は語学学校に通っていましたので、愛着だけはあります。ドイツ好きですから。
ショルティ盤は、アマゾンでは取り扱っていないようです。私もたまたま入手できたのでラッキーでした。DVD盤もありますがこちらはCDとはキャストが違います。
これからのこのブログの行く先は?
それから、オペラ歴ももうそろそろ8年になりますが、初めてオペラを聴く方に役に立つコンテンツを作ってみようかなあ、と思案中。それから、新国立劇場の公演をまとめるような仕組みも作りたい。やりたいことはたくさん。でも、きっと僕は全部やるんですよ。間違いなく。そう思うようになりました。
今日はつれづれ風。