Giuseppe Verdi

痩せるために、昼休みに会社の敷地を2,30分ほど散歩しています。竹林を通ったり、広葉樹の林をぬけたり、となかなかバラエティに富んだコース。竹林では筍がどんどん大きくなっていてびっくりしますし、下草に混ざってタンポポが咲きほこっていたり。良い気分転換ですね。あと二日で何とか休日に到達。来週から徐々にGWですが、仕事も気合いを入れねば休むに休めません。頑張りましょう。

昨日はシュトラウスの「死と変容」を聴いたりしていましたが、頂いたコメントに触発されて、「オテロ」を聴いてみようと決心。オテロも数年前に新国立劇場で見ていたはずなのですが、なかなか理解できずにいましたが、先日来ヴェルディが身体にしみわたる経験をしているので、今度は楽しめそうな予感がしています。とりあえず第一幕から聴き始めました。カラヤン指揮、デル・モナコ、テバルディ、プロッティといった面々。カラヤンの指揮はテンポは中庸で余り動かさない感じ。デル・モナコの登場はあまりに格好が良すぎる。すごいなあ。しばらく「オテロ」を聞き込もうと思います。

Giuseppe Verdi,Opera

昨日は更新できず。無念です。ちょいと忙しいと思ったらこれですからいけません。気合いを入れていきましょう。

現実社会でも凄惨な事件もありますが、オペラの世界もそうした事件は盛りだくさんでして、先日もご紹介した、リゴレットもあらすじを読むだけで、腹立たしくなってしまいます。

一番腹立たしいのは、リゴレットがマントヴァ公爵の遺体が入っている袋を捨ててやろう、と思ったその時に、マントヴァ公爵が脳天気に『女心の歌』を歌いながら去っていくところ。虫の息の愛娘が袋に入っていることの気づくのです。ライナー読んでいなくても、イタリア語が分からなくても、リゴレットの無念さがよく分かります。あり得ないぐらい悲痛な話です。

しかし、リゴレットの娘のジルダもあまりに脳天気というか世間を知らないというか……。やはり箱入り娘はいかんですよ。ある程度は世間の毒に免疫をつけておかなければ、というところですね。

先日も書いたのですが、オペラをまじめに聴き始めてそんなに日は経っていないのですが、ようやくヴェルディの偉大さが分かってきた気がします。このCDのおかげ、あるいはパヴァロッティのおかげだと思います。パヴァロッティの素晴らしさを改めて思い知ったのも今年になってから。だから音楽を聴くのはやめられません。通勤時間に音楽聴いて本を読むのがしあわせだなあ、と思う今日この頃です。

まあ、音楽を聴けるのも、仕事があるおかげ。がんばりましょう。

 

Opera

今年の目標に掲げたダイエット。確か、今年は体重を60キロ台に乗せるという目標を立てたはずですが、そこはまだまだ遠い先の話。けれども、この一ヶ月で確実に二キロ弱は痩せることができました。

もちろん季節がよいと言うことが第一の原因。食欲の秋と言われるように、人間が野生動物だった頃には、秋に皮下脂肪を蓄えて、食糧の乏しい冬を乗り切ろうとするため、秋から冬にかけては食欲が亢進し、どんどん太っていくもの。逆に春は、たまった皮下脂肪を放出する季節。だからこそ、この時期が大事なのです。

もう一つの理由。間食を断ちました。お菓子なんてほとんど食べなくなりました。仕事中はガムを噛んでこみ上げる食欲をセーブしています。もちろんシュガーレスガムです。 昨年は、春に4,5キロは痩せたから、今年もそれぐらいは痩せたい。そうすると、目標の60キロ台が迫ってくるわけ。頑張りましょう。

さて、次の新国立劇場観劇予定は、ツィンマーマンの「軍人たち」。大規模なオーケストラにどろどろした人間模様と言うことで、とても期待しているのですが、予習用のCDが届かない。買った当時は3月末日には発売となっていたはずなのに、いつの間にか4月30日発売になってしまっています。予習の時間があまりないなあ。GWは「軍人たち」漬けになりそう。

上記画像のリンク先にあらすじが書いてあるのですが、そこを読むかぎりベルクの「ルル」とか「ヴォイツェック」に似ていますね。娼婦に実を落としていくルル、ヴォイツェックの奥さんは確かマリーでしたっけ。偶然でしょうかね。ツィンマーマンの音楽はお恥ずかしながらあまり聴いたことがありませんが、「軍人たち」では、オケだけではなく、ジャズコンボも登場するらしい。期待大。一生に一度見られるか見られないか、というオペラだと思いますので、全身耳と目になって聴いてきます。

Classical

やっとの思いで週末なのですが、昨日から急に入った仕事に忙殺されてしまい、少々寝坊。いつも4時までには起きるようにしていたのですが、この二、三日は5時に起きるのがやっとです。気合いが足りませんね。

ともかく、急に降って湧いた仕事は、数年後に訪れる会社のビックプロジェクトのためなのですが、ポイントは、いかにしてそうしたストレスのかかる仕事を楽しめるか、という点なのですが、経験上、そうした仕事にある意味必要以上に関わって、旗振り役から旗を奪うというのが効果的ですね。というわけで、一瞬旗を奪ってうごいてみると、やっぱりそうそうストレスを感じないから驚きですね。

格言「人生のあらゆる仕事は、能動的に関われば関わるほどが愉しみ増すのである(ショーペンハウアー←ウソ)」。

ただし、来週からはかなり忙しくなるので、ちょいと不安。まあ、いつものように時間が経てば勝手に終わっているのでしょうけれど。

朝からブラームスの4番を聴いています。チェリビダッケが振っているのですが、冒頭から重くて厚みのある演奏とはいえ、テンポはそんなに遅くない。チェリビダッケのテンポの遅さは有名ですが、ブラームスの4番に関して言えば中庸より少し遅いかな、というぐらいです。それにもまして、オケの厚みが凄い。テンポ云々よりそちらを語るべきなのでしょう。ブラームスの4番は、小さい頃の初めてのブラームス体験だったのですが、1番や3番に比べるとあまり好みではないらしくて、この数年間聴いていませんでしたので、本当に久しぶりのブラ4です。最終楽章の哀切なパッサカリアに心を打たれるのはいつものことでして、やっぱりブラームスが好きなんだなあ、と改めて思った次第。

Classical

今週末のNHKBS2のクラシックロイヤルシートは、ベルリンフィルのヴァルトビューネですね。指揮はサイモン・ラトル。曲目は「ラプソディ」がテーマの曲たちです。くわしくはこちら

一度で良いから、ヴァルトビューネに行ってみたいのですが、そうそう行けるものではありません。テレビで愉しむのが関の山、です。

Classical

今日は雨が降ると言われていた関東地方でしたが、少し路面が濡れていたので雨は降ったようですが、帰り道は傘を差すこともなく帰宅できました。明日は雨が酷いようですが。

会社への道すがら、山を見るのですが、冬には茶色い空虚な枯れ枝に覆われていた山々も、若葉が吹き出しはじめると途端に彩りが鮮やかになりますね。これを「山が笑う」というのだ、と中学生の頃に習いましたが、まさにそんな感じ。

仕事はと言えば、朝から夕方まで会議づくしで大変でした。前にも書きましたが、会議は出ているだけで仕事をしている気になってしまうわけで、できれば出たくはないのですが、それが会社勤めというものなんでしょうね。せめて有意義な会議になるように誘導していくのも仕事のうちなのかもしれません。

と言うわけで、少々気疲れもあって、帰宅時の選曲はヴォーン・ウィリアムズの交響曲第五番です。以前にも取上げたことがあると思いますが、実に心休まる音楽なのです。第一楽章の終盤に現れるコラール風の旋律とか、第三楽章の弦楽器が優美な旋律に慰められます。ヴォーン・ウィリアムズは映画音楽も手がけているのですが、第五番はまさに色彩的、映像的な楽曲で、いろいろな情景が目に浮かびますね。そうですねえ、断崖に立てられた小屋が霧に巻かれていて、中から長靴を履いた老人が現れて、小屋の脇に積み上げてある薪を抱えて、また小屋の中に入っていく、みたいな情景。ステレオタイプですが。

ボールトの指揮はそういう情景を押しつけがましくなく伝えてくれます。ともかく、言い音楽を書きますね、ヴォーン・ウィリアムズという方は。この一年間で大好きになった作曲家の一人です。

Classical

非常に心地の良い暖かい一日でした。午後は曇ったものの、風の匂いにはもう五月のそれが混ざっていました。月日が経つのが早いことは重々承知しているのですが、ついこの間まで、清少納言よろしく朝の冷気に感じ入っていたのになあ、と思います。

そんなわけでもう四月も終った気分になっていますが、訳あってローマ史の本を読み始めました。藤沢道郎さんが訳された「ローマの歴史」です。裏表紙には辻邦生先生の賛嘆の辞が書いてあって、驚くのですが。ローマ帝国ものと言えば、古くはローマ帝国衰亡史とか、最近では塩野七生さんのローマ人の物語などが有名ですが、まずはコンパクトな文庫一冊ものから、という具合です。ローマ史は世界史で習っただけで、その知識も既に失われつつありますので、なかなか新鮮な感じで読んでいます。すすみが遅いのが難点ですが。

と言うわけで、ローマつながりということで、レスピーギのローマ三部作をデュトワの指揮で。快活に演奏するのかな、とおもったら、意外とタメのある重量感のある演奏で想定外でした。結構テンポを抑えめで、オケに乱れが生じるところもあるのですが、それはご愛敬ですね。個人的には「ローマの祭り」の第一曲目「チェルチェンセス」が好きです。描かれているのは、迫害されるキリスト教徒が猛獣に悔い殺される場面。緊迫感をあおるオーケストレーションが大好きです。

Opera

また一週間が始まりましたね。仕事のほうはと言えば、何とか進んでいるという具合。良くないのは会議ですね。会議に出ただけで仕事が進んだ気になる向きがありますが、それは間違っています、と自戒の念。

昨日からパヴァロッティの歌う「リゴレット」を聴いているのですが、すごいですね、若いパヴァロッティのパワーたるや。フェラーリ的(?)です。ライナーをなくしてしまって、演奏者が分からず困っているのですが、そんなこと関係ないぐらいに面白いです。いままでヴェルディのオペラを何本か見たり聴いたりしましたが、実のところ上手く受容できていませんでしたが、この演奏はなにか入りやすい気がします。もうすこし聞き込んでみようと思います。

ロンドンレーベルから出ている古いバージョンの録音ですが、あいにくAmazonでは扱っておらず、タワーではハイライトのみ、HMVでは取り扱っています。

リゴレット。陰惨な話です。端的に言えば、恨んだ相手を殺そうと画策したのに、結局殺されるのは愛娘だった、という筋。今もこういう話在ってもおかしくない。少し身震い。詳しくはウィキにまとまっているけれど、一旦、今の理解で人物相関図を例によって作ってみました。暫定版を載せます。さすがに複雑になってくる。これもまだ一端に過ぎない。

世界が壮絶なのは今も昔も変わらないです。

リゴレット人物相関図
リゴレット人物相関図 posted by (C)shushi

Opera

魔弾の射手
魔弾の射手 posted by (C)shushi

ウェルカム・フラワー
ウェルカム・フラワー posted by (C)shushi

行って参りました、新国立劇場「魔弾の射手」。まあ楽しめた公演でした。

アガーテ役のエディット・ハッラーさんは豊かな声の持ち主で、ある種迫力のある歌でした。アガーテ的にも良かったですが、ブリュンヒルデを歌って欲しい感じの方です。マックスのエーベルツさん、声は良かったですが、ピッチに苦労されていたのではないでしょうか。エンヒェンのユリア・バウアーさん、良かったです。歌的にも無難でしたが、小気味よい演技が魅力的。

エッティンガーさんの演奏ですが、テンポを動かすことでダイナミズムを生み出していた感じですが、オケの操縦には少々苦労していたご様子。序曲の弦楽器の重奏があまりに重々しくて、ドイツの深い森の空気を巧く出しておられたと思います。しかし、序曲の最初のホルンがかなり厳しくて、あからさまに音が外れていたのはとても残念。それ以降もなんだかホルンの厳しさが前にでて来る感じで、喉に刺さったとげのように気になってしまいました。まあ、ライヴですからそう言うこともあるのでしょうけれど……。残念でした。

演出はオーソドックスな解釈を現代的な装置で上手く表現していたと思います。ドイツ的な森の雰囲気が良く出ていました。それから、狼谷のシーンはスペクタクル的で面白かったです。大きなクモやムカデが登場したり、火の車が空を舞ったりしていて、狼谷の雰囲気を巧く出していました。

  • 指揮==ダン・エッティンガー
  • 管弦楽==東京フィルハーモニー交響楽団
  • オットカール侯爵==大島幾雄
  • クーノー==平野忠彦
  • アガーテ==エディット・ハッラー
  • エンヒェン==ユリア・バウアー
  • カスパール==ビャーニ・トール・クリスティンソン
  • マックス==アルフォンス・エーベルツ
  • 隠者==妻屋秀和

 次は、ツィンマーマンの「軍人たち(兵士たち)」です。ツィンマーマンは学校の授業で聴いたことがあるっきりです。予習用にと、この「軍人たち」のCDを予約しているのですが、当初の発売予定日からずれにずれて、今月末発売とのことで予習が間に合うかやきもきしています。

Classical,Gustav Mahler

いよいよ週末が訪れました。この一週間は忙しくて息をつく暇もなかったです(言い過ぎですが……)。おかげで時間が経つのがとても早く感じます。あっという間に「魔弾の射手」まで残り一日となりました。今晩はゆっくり休んで明日に備えようと思います。

とはいえ、今日もいつものカフェで仕事をしようと思ってきているのですが、気圧が下がっているせいか(?)り、ちと、はかどりが悪い。こんな時は音楽を聴いてやる気を高めたいものです。

普通なら、ショスタコーヴィチの「祝典序曲」などを聴いて自らを鼓舞するところですが、昨日何の気もなく選んでしまったシノポリ先生のマーラーを聴いています。交響曲第9番です。

シノポリのマーラー全集を買ったのは、亡くなった直後ぐらいで、私もまだ自由にお金が使える頃だったこともあって大人買いをしたのでした。何曲か聴いたのですが、あとでも触れますが、すこしリズムに難ありだな、という印象を持ってしまってあまり聴いていませんでした。

シノポリの演奏、まず録音がわりと良いんですよ。ダイナミックレンジもしっかり確保されているし、一音一音が良く聞こえます。もちろんシノポリ先生の棒に因るところが大きいとも言えますが。リズムの粒状感もしっかりしていて、あまり乱れを感じるようなこともないです。昔聴いたときは、リズムが甘いなあ、と思ったこともあったのですが、今のところそういう感想を持つことはないです。

第二楽章の三拍子なんて、本当にメカニカルに刻んでいますね。僕はこういう演奏が好きな方ではあるのですが、ここは評価が分かれるところでしょうか。それにしても譜面が頭に浮かんでくる(これも言い過ぎ)ような演奏で、シノポリ先生がここで表現している美意識は建築的なものではないか、と思えます。もちろん、オケの方々の技量も並々ならぬものがあると思います。聴いて損はない演奏です。

大好きな第四楽章に至ると、今度は厚みのある弦楽器群が出迎えてくれます。良いですね。この感じ。哀切で慎み深い色調に覆われています。

僕もこのタイミングで聴くことができて本当にラッキーです。「名盤はCDラックの奥に眠っている」という格言(?)は本当です。

シノポリ先生には、プッチーニ作品(マノン・レスコー)、シュトラウス作品(影のない女、エレクトラ)などでお世話になっていますが、マーラーでもお世話になりそうです。