BelinerPhilharmoniker,Classical

コンサートになかなか行く時間がなくなってしまった今日このごろ。ちょっとなにか刺激がほしい今日このごろ。

で、ベルリン・フィル・デジタル・コンサートホールを少し観てみました。2005年フレンチナイトです。

https://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/14811

恒例のリンケ《ベルリンの風》ではラトルがパーカスに入ってて面白かったです。

スクリーンショット 2014 12 14 0 48 13

で、さすがにタクトを振る人が居なくて、ベルリン・フィルも少し乱れが見える、という状況がなかなかおもしろかったです。まあ、最後は余興ということでイイんでしょうけれど。

あとは、プーランクの《2台のピアノのための協奏曲》がスゴイです。ラベック姉妹が出ています。映像付きなので、というのもあるんでしょうけれど、本当に切れのある演奏です。やっぱり、プーランクはいいなあ。

ラベックし姉妹。お姉さんのカティアは、ジョン・マクラフリンと結婚していたんですね。。

で、こちらがラベック姉妹が出演していたサントリーのCM。二十歳になったら21です。バブルの香りただようCM。

では、グーテナハトです。

Photo,Symphony,Wolfgang Amadeus Mozart

Photo

冬の朝、けやきに陽光があたり輝いていました。なんとも爽やかな風景です。もちろん身を切るような寒さだったのですが、バター色の太陽の光がなんとも滋味溢れていて、歩みを止めてiPhoneで撮ったというわけです。

今朝のNHK-FM「名演奏ライブラリー」はホグウッドの特集でした。そのなかでモーツァルトの《ハフナー》がオンエアされました。この写真のように爽やかで溌剌とした演奏で、しばし時間を忘れてしまいました。一オクターブの跳躍とか、ひたすら繰り返されるスケールとか、なにか単純でありながらも、そうした単純なパターンが組み合わさることでこうした楽曲が構成されることに驚きを禁じえません。

ハフナーは昔から好きです。ジェフリー・テイトの交響曲全集を繰り返し聴いていた頃があって、その頃以来からかも。

Mozart : The Symphonies
Mozart : The Symphonies

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Wolfgang Amadeus Mozart Christopher Hogwood
Decca (1997-06-24)
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それにしても生活リズムが変わってしまいまして、これまで以上に頭をつかって生活しなければならなく成りました。それでも足らない時間。。何かをやめないと。あ、それってアルコールですね、きっと。

ではグーテナハトです。

Piano

最近はまっているプーランク。といっても、詳細を調べる時間がとれず、ただただ聴き続けているだけなんですが。

それで、珍しくピアノ曲を聴いています。私はオケやらオペラばかり聴いていたんですが、なぜかピアノ曲。それは、おそらくはビル・エヴァンスなどをこの数ヶ月よく聴いていたのかもしれません。

それで見つけたのがこちら。「15の即興曲」なんですが、その第15曲「エディット・ピアフを讃えて」。

ずいぶん有名な曲のようですが、私は恥ずかしながら初めて聴きました。やけに感傷的で洒脱な曲だなあ、と思います。プーランクにありがちなどこか茶目っ気のあるようなところはなく、一貫して感傷的。ただひたすらに。

最初聴いた時は、この曲がエディット・ピアフに関係があるとは知らないままに聴いていました。で、ライナーを確認すると、エディット・ピアフの名前があり、いろいろウェブで読んでいました。いや、本当に劇的過ぎる方ですね。

有名なのは美輪明宏も歌っている「愛の讃歌」です。古くから有名なんで知ってはいましたが、私にしてみればすこし過剰に感動的すぎるようなんですが、背景を知ると、感動的過ぎるなんていうのが恐れ多いぐらいなんですね。この曲は、事故死した恋人に捧げられているんだとか。マルセル・セルダンというプロボクサー。ニューヨークに滞在するピアフに会うために、船旅を変更して飛行機に乗ったんですが、アゾレス諸島に着陸しようとした乗機は山腹に激突し全乗客が亡くなる惨事となったようです。

で、このプーランクの「エディットピアフを讃えて」曲、なぜピアフなのかを少し考えたんですが、もしかして「愛の讃歌」の反行形なんじゃないか、などと勘ぐりました。

ですが、まあ、どうやらウェブを検索するとこれは「枯葉」なんですね。たしかに、コード進行は枯葉です。ジャズセッションで500回ぐらい枯葉を吹いているのにまたお恥ずかしい限り。

そうか。「枯葉」は、私にしてみればビル・エヴァンスなんですが、ここでつながるんですね。

ビル・エヴァンス → エディット・ピアフ → フランシス・プーランク

どうも、最近フランスにどんどん吸い込まれている気がします。プーランクもそうですし、プルースト読もうと思ったり、ミシェル・フーコーが面白かったり。

では、グーテナハトです。

Béla Bartók,Classical

NML → http://ml.naxos.jp/album/CD94.224

今日もマゼール。1958年録音のロリン・マゼールによるバルトーク《管弦楽のための協奏曲》。

やはりこれもスゴイ演奏なのですね。まだ20代の演奏なんですが、晩年に通じるダイナミックな演奏スタイルです。若さゆえの初々しい感じとかあまり感じないです(これはもちろん後の演奏スタイルを知っているがゆえの偏った見方なのかもしれませんがそれでもなおそう思います)。このテンポ感覚は素晴らしいです。第二楽章の冒頭部でリズムが少し揺れるのが面白いです。木管ソロが掛け合うところなので、いろいろあるのかなあ、と想像しています。

レーベルのページはこちら。 有用な情報は少ないかも。

長いと思っていた三連休も終わりました。部屋の片付けやらたまった仕事は片付きましたが、それでもなおやることがたくさん。大丈夫か、わたし? 明日は早起きの予定。

では、グーテナハトです。おやすみなさい。

Gustav Mahler,Symphony

少し間があきました。さすがに書けない状況がつづきました。

プライベートでイベントがあり、それと並行して、仕事場で論文を書いたりしていました。論文は45枚ほどのもので、大したものではなかったのですが、時間を見つけて書くのが難しく、提出後にあらたな資料が出てきて頭を抱えたりもしました。仕方がないです。全く…。

ようやく落ち着いたので、またそろりと書いていこうと思います。

先週末、ようやくスマホデビューしました。買ったのはiPhone6 plus です。今まではガラケーと携帯音楽プレーヤーとしてのiPod touchの二台持ちでしたが、一台に統合となりました。

初代iPhoneが出てから7年です。我慢を重ねましたが、世間もスマホがデフォルトになりつつある時代となり、理解も進んだということになりましょうか。

iPhone6 plusとしたのは、画面が大きいほうがいいなあ、と思ったからです。Kindleで本を読むことが多くなりましたが、Kindle自体を仕事場に持ち込めないので、苦慮していたので、小さい画面で頑張ってましたが、さすがによみづらく、というところでした。

iPhone6 plusとしたところ、Kindleは読みやすくなりました。間違いはありません。文庫本1ページとまではいきませんが、それに近いレベルまで大きくなりました。文字を小さくすれば、一画面あたりの情報量は文庫本1ページに近づくとおもいます。

最初はやはり、こんなに大きいのか、という戸惑いがありました。今までは片手で入力出来ていたのに、今後はできなくなるのか、という心配も。たしかに、大きくなっただけ、入力画面も大きくなり、重くもなりましたから。

ですが、慣れるとなんとも思わなくなるものです。数日で手に馴染んできたのですね、これが。だんだんとiPhone6 plusが愛おしくなってきた今日このごろです。2年間大事に扱ってあげたいと思います。

今日の一枚

今回聞いているのはこちら。

Symphonies 4-6
Symphonies 4-6

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G. Mahler
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NMLの方はこちらです → http://ml.naxos.jp/album/SIGCD361

7月に亡くなったロリン・マゼールのマーラー。フィルハーモニア管弦楽団との演奏で、2011年の録音のようです。

本当に巨大な演奏で、新鮮な気分で聴いています。ここまでで5番と6番を聞きましたが、いやあ、これはいい演奏ですよ。本当に。

実は、ニューヨーク・フィルとの録音によるマーラー5番を聴いたことがありますが、その時はあまりいい印象はありませんでした。でもこの盤のマーラーは本当に素晴らしいですね。戦術のように巨大な、というのは、実にゆったりとした雄大なマーラーということです。本当にオケをよく歌わせています。

これは、以前聴いたシュトラウスも一緒です。マゼールが、バイエルン放送管弦楽団と演奏したシュトラウスの「英雄の生涯」、「アルプス交響曲」、「家庭交響曲」を聴いた時にも同じ感想を持ちました。

https://museum.projectmnh.com/2009/10/09222538.php
https://museum.projectmnh.com/2009/10/11071931.php
https://museum.projectmnh.com/2009/10/02050838.php

マゼールのマーラーにくるまれて眠りにつきたいです。

この連休、東京地方は雨が続くようです。11月に入り、寒さもましてきました。みなさまどうか体調にはお気をつけて。おやすみなさい。グーテナハト。

Classical

フォーレ:管弦楽曲全集
フォーレ:管弦楽曲全集

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トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団 シュターデ(フレデリカ・フォン) アリックス・ブルボン・ボーカル・アンサンブル ゲッダ(ニコライ)
EMIミュージック・ジャパン (1997-03-05)
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フォーレの管弦楽曲全集。本当にリラックスできる良い音楽ですね。

以前から大好きな楽曲群でした。特に、1枚目が大好きでしたが、2枚目も素晴らしいです。

昨日の10月12日、このアルバム二枚を朝の9時から13時ごろまで何度も繰り返して聴きました。若干の大仕事をしながらだったのですが、おかげで、大仕事ながらすこしはリラックスできて進められたのだと思います。

1枚目はやはり「マスクとベルガマスク」の第8曲ですかね。弦のピチカートに乗せて、管楽器の青磁のようにアンニュイで美しい合奏が繰り広げられます。ホルンのあげる狼煙のような合図が

2枚目ですと、有名な「ヴァイオリンと管弦楽のための子守唄」が絶品ですね。定番ながらもたゆたうリズムと美しい旋律は、のどか小川のせせらぎを聴くような風雅な気分になれます。

というわけで、今日もまた印象的な一日でした。

台風で大変な方もいらっしゃると思います。どうかみなさまお気をつけ下さい。東京地方はこれからが本番のようです。

それではグーテナハトです。

Vocal

今日は三代テノールのひとり、ルチアーノ・パヴァロッティの誕生日です。天秤座。芸術と生活のバランス感覚などはここから来ているのでしょうかね。

私が初めて聴いたパヴァロッティはこのアルバムの二曲めの「カタリ・カタリ」であることに今日気づきました。

オ・ソレ・ミオ~イタリア民謡集
パヴァロッティ(ルチアーノ)
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おそらくは1988年か1987年のこと。当時、小澤征爾の弟さんの幹雄さんが「やわらかクラシック」という番組をやっていました。毎週聴いていたのですが、その時にこのアルバムが紹介されていたのですね。「Catari, Catari」という歌詞の二回目のCatariの哀愁に帯びた歌い方が印象的で、30年ちかくたった今でも、当時の記憶が蘇ります。

今日も印象的な一日でした。また明日も印象的な一日でありますように。

それではグーテナハトです。

Classical

プーランク。本当に不思議な音楽を作ります。軽妙洒脱。それでいて豪華で端正。ドイツや北欧などの生真面目さはありませんが、しっかりした曲作り。

今日聴いたのは《オーバード》という曲。ピアノ協奏曲のようですが、小規模な管弦楽は、管楽器が多い小規模変則的なものです。弦楽器はヴァイオリンはありませんが、ビオラ、チェロ、コントラバスのみ。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット。《六重奏曲》にもにた響きで、違和感なく没頭しました。どうやら舞踏の伴奏に作曲した楽曲のようです。ドラマティックなのはそのせいかとおもいます。

オーバードAubadeというのは夜明けの歌で、まあ、夜明けに別れる恋人の歌ということみたいです。セレナードの逆、と辞書には書いてあります。オーバードは、中世の吟遊詩人がよく歌ったらしいです。
こういうのがオーバード。ロミオとジュリエットの夜明けの別れのシーンだそうです。

DickseeRomeoandJuliet.jpg

DickseeRomeoandJuliet" by Frank Dickseehttp://www.odysseetheater.com/romeojulia/romeojulia.htm. Licensed under Public domain via ウィキメディア・コモンズ.

そうか。《ばらの騎士》の冒頭もオーバードになるのでしょう。夜が明けて、ナーバスになるオクタヴィアンを元帥府人がなだめるシーンがありました。「なぜ昼なんだ? 昼なんて欲しくない」的なセリフです。

※ あれって、《トリスタンとイゾルデ》のパロディではないかと思います。「あの陰険な昼を、あの最も手強い敵を、 憎み、非難しよう!」っていうトリスタンのセリフがありました。

演奏はこちら。ジョルジュ・プレートル。プーランクの音源はこの方のものを多く持っている気がします。きっとこの方の演奏が端正なので、プーランクがそういう風に聞こえるのかも。

Les Biches / Pastourelle / Aubade & Les Animaux
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今日も涼しい一日。いろいろ追い込まれてます。いつも追い込まれている気がしますが、なんとか乗り切るのです。

みなさまもお身体にお気をつけて。おやすみなさい。グーテナハトです。

Symphony

去りゆく夏に。

Instagramで慌ててとったセミ。

ブルブル震えていたので少しボケてしまいました。あるいはピントがずれたのか。

このセミ、本当に一生懸命泣いていていじらしいぐらいでした。時折こぶしを効かせて歌うので、ああ、日本のセミはいじらしい、と感情移入してしまいました。

彼もそろそろその長い人生を終えて永遠の休みにつくということになります。はかなさもありますが、お疲れさまともいいたくなります。

今日の一枚

サン=サーンス:交響曲第3番
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ジャン・マルティノンによるサン=サーンスのオルガン付き交響曲。第1楽章第2部の静謐とした感覚が、この静かに去りゆく夏の風情を表しています。暑い盛りの夕方、暮れなずむ太陽、きらめく水面。いつか、夏の南フランスに行って、狂ったように光を浴びたいものです。

みなさまも残暑と秋をおたのしみください。

それではおやすみなさい。

Chamber,Classical

最近つれづればかり。アウトプットばかりでインプットしていないからですかね。。

最近聞いているのはこちら。

Pfitzner: Piano Trio, Op. 8 & Violin Sonata
Musikproduktion Dabringhaus und Grimm (2013-08-09)

このCDは、うちのカミさんがジャケ買いしました。で、ジャケットに違わず素晴らしいアルバムだったというわけです。カミさんのジャケ買いはかなりあたります。

このCDのには、ヴァイオリン・ソナタとピアノ三重奏曲が入っていますが、なにしろヴァイオリン・ソナタが素晴らしいです。特に第三楽章。最後のロマン派と呼ばれたプフィッツナーですが、本当に祝祭的で、華々しく、幸福に満ちた音楽です。この曲、私の結婚式の時のBGMに使いました。

たしかに、最終部にかけてなにか座りが悪くなるのです。つまりブラームスの室内楽のような調和はなく、なにか美しさを誇張するというか、無理やりふくらませているような居心地の悪さがあります。それが個性なのかもしれません。

プフィッツナーというひとは結構な曲者のようです。ナチスと関係を持ちながらも、戦後はナチとの関係を否定したりと、一貫性がないような状況。ですので、その価値もなかなか定まらずというような状況だそうです。ウィキペディアによれば、反ユダヤ的な言動があったようで、最近もベルリン・フィルで彼の楽曲を取り上げようとしたところ、批判にさらされたとか。

ジャケットは1905年にハインリヒ・フォーゲラーによって描かれた「夏の夕べ」です。2001年に東京駅で展覧会があり、私も見に行きましたが、ずいぶん大きい絵で迫力があったのを覚えています。ドイツの夏の夕暮れのアンニュイな雰囲気が漂ういい絵でした。たしかに、プフィッツナーのヴァイオリン・ソナタは、この絵の印象とぴったりあいます。

この絵は現存するこちらの建物の玄関です。ニーダーザクセン州のヴォルプスヴェーデというところです。リルケも滞在したことがあるようですね。

東京地方はいよいよ秋の風情で、実に涼やかな一日でした。ずっと仕事場の中にいたので実のところはよくわかりませんけれど。

それではみなさまもよい秋の夜長をおすごしください。おやすみなさい。