シューマン:謝肉祭/クライスレ 内田光子 (1994/10/26) ユニバーサルクラシック |
CDプレーヤーのPLAYボタンを押して,待つこと刹那、突然スピーカからほとばしり出る情感的音粒。そして突如現れる転調が心地よい刺激を与えます。一転花畑のような優しい風景が柔らかいアルペジオとともに広がります。シューマンらしい剛質な和声に安心と懐かしさを感じます。泣きたくなるぐらい激しい郷愁を感じます。幼い頃繰り返し聞いた「交響的練習曲」の記憶がよみがえってきたのでしょう。内田光子のタッチは柔らかく、そして情熱的です。嫌みのない適度なアコギグが心をゆさぶります。