Roma2008

ああ、とうとうやってきた。サンピエトロ大聖堂。バロック建築の華にして、ローマカトリックの総本山。聖堂に入るのだが、バロックの装飾が眩しくてクラクラする。

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右手にはミケランジェロのピエタ。「聖母は歳をとらないのだ」とミケランジェロは言い切ったのだが、マリアはたしかに若く美しい女性として彫られていて、倒れるイエスをみて悲嘆にくれている。素晴らしい躍動感だし、大理石を彫ったとは思えないほど典雅にして繊細。ベルニーニの彫刻は素晴らしいけれど、ミケランジェロも噂に違わず。きっとベルニーニはミケランジェロの影響を受けているということなのだろう。

 

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ピエタには近づけないのだが左手の作業用の入り口からとると、マリアの表情がもっとよく見える。少々ぶれ気味だけれど写真を撮ってみる。

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高い天井の微細で膨大な彫刻に嘆息するのだが、少し過剰にも思える。一世代前のルネサンス様式の持つ素朴さが懐かしくなる。昨年のフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレの時のほうが強烈な印象だったなあ、というところ。あまたの祭壇や墓もベルニーニの手になるものが多いのだが、その過剰なまでの装飾に目がやられてしまう。少し酔ったような感覚。頭が一杯になって破裂しそうな気分。

 

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