新国立劇場「コジ・ファン・トゥッテ」その1
今日は新国立劇場の「コジ・ファン・トゥッテ」最終日でした。NHKの映像収録があったおかげで、私はA席からS席へ格上げとなり、良い席で楽しむことができました。
今回のキャスト、美男美女ぞろいと聞いていましたが、本当にその通り。
冒頭、ステージにスタッフのかたが立たれて、フィオルディリージのミア・パーションが体調不良だが、頑張ります、というアナウンスが。
私は(古い話で恐縮ですが)、2002年秋の「セビリアの理髪師」のことを思い出しました。あの時は2幕の冒頭でスタッフのかたが壇上でキャスト変更をアナウンスされましたが、今回ももしや?と覚悟しましたが、なんとか出演してくださるということで、一安心です。
今日はNHKの録画も入っていましたし、最終日だったということもあるので、多少の体調不良をおして出演ということになったのだと想像しました。良かったです、本当に。
確かに、第一幕のミア・パーションは、声に張りがありません。ですが、緩急強弱の豊かさと、演技、(そして美貌)を持って、フォローしていましたので、聴いていて大きな違和感を感じる場面は殆ど無かったと記憶しています。さすがに、一番最初の歌い出しや、ロングトーンで苦労しているのはわかりましたけれど。
ですが、第二幕になると、声量も安定してきて、一層素晴らしくなりました。私は、途中からキャメロン・ディアスに見えてきて仕方がなかったです。
ドラベッラのジェニファー・ホロウェイは、背の高い美人。潤いのあるメッゾで、パワーはダントツ。第一幕での怒りの表現と、次第にほだされていく感じを上手く表現していたと思います。
怒りをぶちまける演技を見ていて、あ、これ、フリッカだ、と思いました(このあたりのオーバーアクションの演出が少し違和感あったかもしれないです)。
ショートカットにしていたので、これはズボン役も当然行けるわけで、オクタヴィアンを歌うとカッコイイはず。調べてみるとやっぱりオクタヴィアンを歌っています。
で、かなりこじつけで、ドリュー・バリモアに似ているということで。
デスピーナを歌った天羽さんもかっこよかったです。声量やピッチも外国勢負けないぐらい。最近の新国立劇場は日本勢もどんどん素晴らしくなっています。
天羽さんは、もちろんルーシー・リュー。
肖像権があるので、写真を載せられないですが、イメージは掴んでもらえるかと。
明日は男性陣を。
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