東京芸術劇場でベートーヴェン、バルトーク、ハチャトゥリアンを。

はじめに

今日は東京芸術劇場で、ベートーヴェン、ハチャトゥリアン、バルトークを聞いてきました。音楽大学オーケストラ・フェスティバルの四回目で、今日は東京音楽大学と国立音楽大学のオケが登場です。きっと、「のだめカンタービレ」のAオケにあたる方々なんだろうなあ、とか勝手に思いながら聴いてました。すいません。
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演奏

まずは東京音大ベートーヴェン交響曲第8番。学生オケといっても音大のオケですので、メチャ巧いです。これを1000円で聴けるのはずいぶんお得だと思いました。
本当にキレのある演奏でした。ある種の明快さがあって、沸き立つ感興を十分に感じました。とにかくリズムが良いのです。指揮の川瀬さんは、ある時は裏拍でクリック出していたぐらい。裏で取るとリズムがしっかりしますので。
ハチャトゥリアンの《ガイーヌ》からは、定例の《剣の舞》がまずは盛り上がり、最後の《レズギンカ舞曲》で最高峰に達しました。《レズギンカ》のパーカッション、音が大きかったけれど、グルーヴしてましたよ。若さがほとばしっていたと思います
後半は国立音大のオケによるバルトークの《管弦楽のための協奏曲》でした。
いや、ほんとこの曲は難しいです。オケはきちんと演奏出来ていました。それも素晴らしく。木管も良かったのです。
でもなにか微妙な重みのようなものがあって、この曲のある種の皮肉と洒脱さの表出が難しかったのだとも。日本的なノリとは違うのでかなり難しい話だとも思います。
今日は、スコアを見ながら《管弦楽のための協奏曲》の予習をしてました。それはそれで楽しくて、その勢いで、コンサート中も見ながら、と思いましたが、さすがに見れないです。音聞いているだけなのに、オケを見たくなってしまうというのは、なんなのでしょうかね。音楽における視覚の占めるものとは? の問題です。

東京芸術劇場の音

東京芸術劇場の音は、今ひとつと言われることが多いですが、ずいぶん良さがわかってきました。私の今日の席はやはり今ひとつでして、右側前方でした。それでも、ホールの中を回って潤った音響が伝わってきたと思います。
ただ、レズギンカ舞曲は相当音が回っていました。まあ、若いパワーを引き出そうという意図があったのだと思いますが、金管もパーカッションも炸裂してましたので、弦や木管は殆ど聞こえないという音の奔流状態になっていました。あるいは、弦の音がもう少し必要だったのか、などとも。プロオケとの違いはもしかしたら、そういうことなのかも、などと思ったり。

おわりに

あっという間に週末終了。本読んで勉強しないと。でも、きょうは早めに就寝します。
ではグーテナハト。
あ、ちなみに今日これ届きました。
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