書評:フランス・オペラの魅惑 舞台芸術論のための覚え書き
昨年5月に図書新聞に寄稿しました書評ですが、そろそろ時間も経ちましたのでこちらにも掲載いたします。
フランス・オペラの魅惑 舞台芸術論のための覚え書き
この本は実に画期的でした。フランス・オペラはなかなか親しみにくかったのですが、この本のお陰でずいぶん開眼で来たと思います。振り返ってみると、《タンホイザー》と《ドン・カルロ》がグランド・オペラとしてあらためて取り上げられていたのが良かったと思います。19世紀オペラの中心はパリだったともいえるでしょう。現在だと、どうにもウィーンかミラノのか、ということになってしまいますが、当時はパリだったわけですね。
また、この本で「ユダヤの女」の聴くなかで気づいたのが、ラシェルという女の名前のことです。アレヴィ「ユダヤの女」からたどるラシェルという4人の女 」という記事を書きました。また、ラモーのオペラに親しめるようになったのもこの本のお陰でした。
今年も、音楽を考えることにこだわった一年にしていきたく、いろいろと計画を練っています。次の書評は1月4日の図書新聞に掲載される予定です。現在はその次の書評を執筆中です。これが難儀なんですが。。
それではグーテナハトです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません