残念なApple Music──バレンボイムとドゥダメルのブラームス
うーん、これをやられてしまうと、一気に興ざめしてしまう。
私が持っていないチック・コリア・エレクトリックバンドのBeneath the Maskを聴いていたんですが、曲名表示が薄いトラックが。
これももうみなさんご存知でお気づきのことと思いますが、アルバムのなかに、Apple Musicに登録されていないトラックがあるわけです。
当然、このトラックを再生することはできません。
で、そういう時に限ってその他のアルバムの曲がメチャいいというわけで、聴けないトラックが聴けないという、まさに地獄のような状況に陥るわけですね。
まったく。
で、結局このアルバムを買うはめに陥る、というわけです。
まあ、他にも山程Apple Musicで音楽を聴くことができるのでいいのですが、こういう事案は本当に興ざめです。
今日はこちら。
ユニバーサル ミュージック (2015-08-19)
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そうは言いつつも、Apple Musicを観ていましたらこんなアルバムがお勧めに上がってきました。
ドゥダメルとバレンボイムのブラームスのピアノコンチェルト。
しかし私の中では、アバドとポリーニがデフォルト盤です。あの甘く透き通る夏のイタリアの空のようなアルバム。
しかし、これは違います。ドゥダメルはボリビア、バレンボイムはアルゼンチン。というわけで、南米コンビだったりしますので、本当に熱いブラームス。
バレンボイムのピアノは本当に石の塊を少しずつ押していくかのような推進力で、重々しいブラームスになっています。
私はこれを聴いて、バレンボイムの弟子であるエッティンガーが新国立劇場で振った《こうもり》を思い出しました。
とりあえず、第一楽章を聴きましたが、いやあ、本当にここまで違うのね、という感じです。
まあ、こういう聴き比べがかなり簡単にできてしまうというのがApple Musicの良い所で、これがあると鑑賞力がアップするのは間違いないです。
若いころ、お金なくて同曲異演が聴けず、初めて同曲異演のCDを買った時に感じた激しい罪悪感がウソのようです。
Apple Musicの功罪を述べたようなエントリーになりましたが、明日はもう一つApple Musicに関する興味深い感想を書いてみようと思います。故人となった方の未来へ向けた感想なのかもしれないです。
それではみなさまおやすみなさい。グーテナハト。
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