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Tokyo Blue
Tokyo Blue

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Najee
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ナジーというサックス奏者がいらして、この方のTokyo Blue というアルバムを聞きました。このアルバムは、たぶん1991年頃にレンタルCD屋で借りて初めて知ったのだと思います。

20年経って聞いてますが、まあなかなか楽しいです。

当時、バブルの残滓が残っている時代で、まだ日本がいけてると思えていて、そういう文脈で捉えると、東京という地名が入ったアルバムタイトルに郷愁を覚えます。

と書くと、いまいちかもしれません。

そうではなく、今日、夜の東京を歩いてなにかこのアルバムの空気がまだ息づいているような気がしたり。高層ビルが無限に立ちのぼり、合間を遊弋する人々の姿が、空虚に感じたり、逆にたくましく見えたり、という感じでした。郷愁よりも、今の東京にフィットしているのかも、と思ったり。

ともあれ、ウィ−クデーは終わりました。この週末は寒波の影響が心配です。みなさま、どうかお気をつけください。

今日はこの辺りで。みなさまどうもありがとうございます。

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仕事場でどうしても少人数で短時間にやらなければならない仕事があり、今年からAccessを使っていろいろやっているのですが、これがまたなかなか大変で、今日も2時間みっちりクエリをつくり続けました。

確かに、これまで二人がかりだったのが一人の方でできるようになったので良かったのかも、などと。引き換えに属人化したシステムが出来上がってしまい、頭を抱えるというのはどこにでもある話です。何とかその場をしのぐためにがんばるのですが、その先の運用なソフトパワーまで考えられないという。自戒を込めて、ですが。まあ、そこに資源を避けないという背景があるのですが、きっとグサグサ刺されるんだろうなあ、と思ったり。その場がしのげているから良い、でいいのかもしれませんけれど。

こういう話は、なにか、戦艦をたくさん作ったけれど、うまく戦えなかった事案などを思い出してしまい、やはり、モノを買ったり作ったりすることより、コア・コンピテンシーのような、真似のできない永続的なコンセプトを作ることの方が重要なんだろうなあ、と思います。

これは、個人個人に取ってもやはり同じで、買い物するより、何かを体験したり学んだりする方が大切です。ユダヤ人が勉強したのもやはりそういうことなんだ、と聞いたことがあります。財産より、財産を作る能力があれば、敵に奪われてもまた何度でもやり直しがきく、ということなんでしょう。

ただ、モノからヒトへというような単純な話でもなく、得てして気合いや精神力だけになりがちなこともあるのですが、やはりインフラや兵站は大切です。衣食住が人を動かすわけですし、人が世界を動かすのですから。

今日はこちら。なんだか、クエリ地獄から生還した後に聞いて大変癒されました。

フォーレ:レクイエム
フォーレ:レクイエム

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それではみなさまおやすみなさい。

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Taisehokan.jpg
Taisehokan" by 邨田丹陵, Tanryō Murata – 明治神宮聖徳記念絵画館. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

戦後70年と言われた昨年ですが、そのまた約70年前は大政奉還なんですね。

戦後も維新も既存の価値観を混乱とともにある程度は壊して、若い人たちが新しい価値を創り出したきっかけになったのでしょうね。

で、今は時代は安定しているので、そうした新しい価値はなかなかうまくいかないようです。いろいろなものが、出てこようとして、つぶされ、また出てこようとして、つぶされ、という具合に。

例えば、ネット放送が勃興し、収益が危うい民放は、4K放送に際して、録画禁止、あるいは録画しても早送り禁止、という施策を検討しているんだとか。

「4K番組は録画禁止」という驚愕のシナリオ

権力の慣性と、論理並びに倫理は相容れないですね。

私も、相対的に年寄りな場合と、相対的に若い場合があるので、いろいろなことがよくわかったような気がします。で、本当に難しいです。

こういう時は、眠るに限ります。今日は休もうと思います。おやすみなさい。グーテナハトです。

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今日も徒然。

最近、歴史には、表と裏があるように思えます。とある本に、江戸時代の落語では、武士をからかう場面がよく出てきて、それが武士に対するアンチテーゼが落語いうお笑いの中に息づいていて、例えばガス抜きのような意味を持っているのではないか、という議論だったと理解しています。

そうした裏の歴史は文化史の中にかいま見えるぐらいなのかもしれませんが、そうした表と裏のようなものは、歴史だけではなく、「権力」においてもあるのだろうなあ、と思います。イメージとしては、将軍と大奥のようなメージでしょうか。男系と女系の二重権力構造のようなもの、だと思われます。

そうした、様々な力のレイヤーが重なるのが、権力構造なのかもなあ、と思ったり。それは動的なもので、確固たる規範に基づくものではありません。

しかしまあ、なんというか、「権力」というものを感じる今日この頃です。少なくとも、そうした状況にあっては、笑いとばすしかありません。それぐらいしかできることがないというのは、人類の歴史におけるひとつの回答です。

なんてことを、最近のニュースを見ながら思いました。

今日の一枚はこちら。ベームのブラームス。実にオーソドックスなブラームスでした。立派です。

Brahms:4 Symphonies / Haydn Variations
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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)
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「良いニュースと悪いニュースがある」というのは、数年前に流行った言葉ですが、こんなニュースサイトがあるんですね。

http://www.huffingtonpost.jp/news/good-news-jp

ニュースといえば、悪いものばかりなんですが、このサイトでは良いニュースがばかり取り上げられているようです。まあ、Huffingtonpostには賛否両論あるようですが、こういう取り組みは良いですね。

トルコ大統領が自殺しようとする男を救った、とか、飛行機内で急病の17歳の少女を救ったのはウルグアイ大統領だった、とか。

こちらの記事を参考にして見つけました。

http://www.lifehacker.jp/2016/01/160116bad_news_stream.html

先日の記事ではありませんが、人生は「良いもの」であるということは、世界も「良いもの」であるわけです。もちろん、悪いニュースばかりなんですが、それでも良いニュースがなければなりません。そう考えるための一つの助けにはなりそうですね。

今日も、朝は早めに起きて仕事関連。帰宅して、また散歩。近くの図書館に行ったのですが、そこでまた泣ける話を読んだりして。これはまた明日にでも書いてみようと思います。

明日の東京地方は雪のようです。電車が動くか心配です。早めに出た方が良さそうですね。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

 

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なんだか最近つれづればかり。

ったように日の光を浴びたいわけですが、それが叶うのは休日だけです。今日は、近所へ散歩して、思う存分日の光を浴びてみました。その後プールへ。最近、やっとクロールが出来るようになりました。が、随分と疲れます。

それ以外は、家事と仕事ばかり。仕事関連の本を読みましたが、ちょっとここにはかけず。

どんどん追い込まれていく感じ。こういう時は、いつも書いているように早く寝るべし、です。

今日はこちら。やはりネルソン・ランジェルを聞くと仕事がはかどります。音楽と言ってもいろいろあり、ゴルドベルク変奏曲のように不眠症に効くものもあれば(?)、集中できる曲もあります。

Always
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Nelson Rangell
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というわけで、今日も早く寝ます。おやすみなさい。

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「~宗教・人生~ シリーズ 私の戦後70年「こころの壁を超える」」の再放送があったのですが、本当に偶然見ることができました。

文化人類学者の加藤九祚さんのお話で、シベリア抑留中の人肉食事件など衝撃的な事実が多数あったのですが、紹介されていたゲーテの言葉「人生というのは良いものだ」という言葉を最後に話されていて、いろいろ思うところがありました。

人生はどうであろうとも、よいものだ。
Wie es auch sei, das Leben, es ist gut.

「花婿 der Bräutigam」にある言葉のようです。

加藤さんは、人生は良いものではあるが、そうであるように努力しないといけない、といったことをおっしゃっていたのだと思います。あるいは、もしかするとそこには、どうであっても、人生は良いものであると考える、という戦闘的なオプティミズムも含まれているのではないか、とも考えました。

結局は、どうであろうと人生に対して肯定的な解釈をしなければ、ということなんだとも思いました。

加藤さんは93歳でありながら、中央アジアに出かけて発掘作業などをされているそうです。画面に登場されたお姿も、とても93歳には見えないです。ああいう老い方をしたいものだなあ、と思います。

今日はこちら。チャーリー・ヘイデンのアルバム。ピアノとベースのデュオ。個人的に、こういう組み合わせのアルバムを聴くのは初めてでした。静かな夜にはピッタリのアルバム。こちらはAmaznonプライムで聞きました。以下のリンク先からすぐに聞くことができます。

Nightfall - The CalArts Sessions
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ところで、冒頭の「人生というのは良いものだ」という言葉が身にしみるようになったのも、年をとったからなんだろうなあ、と。若い頃には全く理解できない言葉です。

一週間の疲れを取るために、今日は早く休むことにします。明日は早起きできるといいのですが。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハト。

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Nelson Rangell
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いつも書いているように、音楽に嗜好については人とわかりあうことはできません。私が良いと思っても、それを良いと思わない人はいるものであり、また昨日の私と、今日の私と、明日の私でも、その音楽的嗜好が変わることはままあるものです。

そういう前提に立ちつつ、このアルバムは、私にとって、試験勉強になくてはならない一枚だったということを思い出して懐かしく思います。

大学受験の勉強をしている時、自習しながら聞いていたのがこちらだったというわけですね。当時、CDレンタル屋で借りてきて、カセットテープにとって、ウォークマンのオートリバースで延々と聴きながら、文標とかやってました。

そもそも、ネルソン・ランジェルを知ったのは、リッピントンズのアルバムにゲストとして参画していたから、だったと思います。デイヴィッド・サンボーンのようなギラギラ光る太い音を持つアルトサックス奏者です。フルートもうまいですし、口笛で演奏することもあります。

このアルバムに含まれるTommorowという曲、バンドでやりましたが、いい曲だったので、結構評判でした。

今日聞いたのはこちら。これも試験勉強に効きそう。頑張りますか。。

Soul to Souls
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Nelson Rangell
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それではみなさま、おやすみなさい。

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双生児(上) (ハヤカワ文庫FT)
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昨日取り上げた「双生児」を書いたクリストファー・プリーストを調べていくと「信頼できない語り手」という言葉にたどり着きました。

なんだか、フーコーの議論を思い出して、とても興味深かったのですね。

語られていることが、実は真実ではないということで、一人称小説や、精神疾患を患う語り手などが、一貫性のない非論理的で物語世界においても誤った言説を取る、というものと理解しました。

まあ、「双生児」においても、事故などが原因となって、一人称の語りが大きく揺らぐ場面が多々あるわけですが、これが「信頼できない語り手」ということになるわけでしょう。

私が最近思っている、文学における「ズレ」あるいは「不協和音」のような構造・言説が、この「信頼的ない語り手」ということになるのか、と思いました。

かつては、真実を語るべきテクストが、真実を語ることはない、という、古くて新しい出来事が現れている、ということなんだと思います。

これが、多分旧約聖書で出尽くしたと言われる類型的な物語を昇華する仕組みなんだと思います。

それは、まるで、オペラの演出のようなものに思えてなりません。知られたオペラの筋書きをスコアに基づいて読み替えるという営為は、おそらくはいかにも知られた「よくある筋書き」のようなものに、新たな意味を加えるということです。

まあ、少し話は戻りますが、主観というのは本当に何を思うのかわかりませんから、誰しもが信頼できない語り手とも言えるわけで、真実なんてものはどこにもない、という状況の中で、信頼できる語り手こそが、信頼できない、という状況に陥りそうです。

歴史も文学も、真実ではなく解釈ですから、なんてことを思います。かなり悲観的な見方ですけれど。

本当は、フーコーのことなど書いてみようと思いましたが、それはまたにします。

今日はそろそろ休みます。おやすみなさい。グーテナハトです。

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大晦日。

今年は、大変なこともありましたが、とはいえ、いろいろと充実した一年であったと言わざるをえません。詳しくはここには書けませんが、ともかく、これまでの10年とは違う状況へと移行した一年だったと言えるでしょう。いろいろ迷いもありましたが、自分のやるべきことが見え始めたという点においても画期的な一年でした。

ちなみに、少し穴は開いていますが、9月22日からは、ほとんど毎日更新を続けているつもりです。穴が空いたのは、4日ほどでしょうか。本業関連で都合がつかない日以外は、書いたつもりです。

何時ぞや書いたかもしれませんが、まずは量を充実させることであり、質は後からついていくる、というのをモットーに書き連ねてきましたが、結果としてどうだったのか、というのは神のみぞ知る、で私にはまだよくわかりません。ただ、いらっしゃってくださるみなさまは、10月以降これまでよりも多いという統計結果が出ておりまして、やはり書き続けることが重要なのだ、ということを改めて理解しました。

私の尊敬する辻邦生は「ピアニストが弾くように、文章を書け」と言っており、小説家になるとか、そういう気があるかないかはともかく、辻邦生の学徒(自称)で、文章を愛する一人の人間として、辻邦生のようにかけるように、日々意識を向けていた、ということは言えると思います。

まあ、うまくはいかないのですが。

とはいえ、一年を振り返ってみると、約32000回表示されたようで、特に、こちらの記事群が最もご覧いただけたようです。

辻邦生──西行花伝展 その1

辻邦生──西行花伝展 その2 自筆の日記を読んで

辻邦生──西行花伝展 その3 フォニイ論争を顧みながら

辻邦生──西行花伝展 その4 おわりに

また、こちらの記事もたくさん読んでいただいたようです。色々批判はありますが、2002年から13年間にわたって使ってきたiPodとiTunesのシステムが、Apple Musicという形で進化した今年は、やはり感慨深いもので、これからもより使いやすく、進化してくれることを願っているのですが、どうでしょうか。

iTunes Matchの制限曲数は10万曲になるのか?

さて、来年はどうなるでしょうか、というか、どうしたいか、ということなんですが、まあ、来年は「叩かれる」ぐらい頑張らないとね、ということなんだと思います。結局は、何かをやろうとする人というのは、少なからず批判を受けるわけで、私も今年はずいぶん仕事場で突き上げを食らったりしたものです。しかし、どんな人も、何かをやる時というものは、批判されるもので、批判されるぐらいでなければ、何をもなしえない、ということなんでしょうね、と思いました。打たれているうちが、出る杭も華なんだ、ということみたいです。

というわけで、みなさま良いお年をお迎えください。グーテナハトです。