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2018年という一年をみなさまはいかが過ごされましたでしょうか。

人生というものは良いこともあれば悪いこともあるわけで、もちろん私の2018年も、良いこともあれば悪いこともありました。ただ、何か、悪いことを、そのまま「悪いこともあるものだ」と放っておくのもあまり良くないことではないか、と思うようにもなりました。

悪いことを是正するためには膨大な労力が必要になりますが、そろそろさまざま考えなければということと思います。

なんだか変な話になりましたが、それだけ悪いことのほうに意識が向いてしまう一年間だった、ということとも思いました。その悪いことというのも、実際にはそうそうたいしたことではないわけですし、あるいは、それも年が経てば思い出になってくるもの、とも思うのですが。

良いことに意識を向けるとすれば、たくさんの出会いの機会があったなあと。それが本当にありがたかったのです。それが2018年を思い出深い一年にしてくれるように思いました。

私は、幸い、12月28日から休日となりました。12月26日頃から、また喉の痛みが始まり、扁桃炎が再発したようですが、葛根湯を飲んで、なんとか治まったようです。やはり、日頃の疲労は隠しようがないようで、今日は休ませてもらいました。明日からまた再始動できるように務めます。

みなさまもお身体におきをつけてお過ごしください。おやすみなさい。

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はじめに

11月23日のエントリーで「風邪気味」と書いておりましたが、風邪どころか、急性扁桃炎でして、入院寸前のおおごとになってしまいました。

どなたかの参考になるかも知れませんので、以下記録して書いておこうと思いました。あくまでわたしの個人的な経験ですので、参考にとどめていただきたいと思います。医療機関で診察を受け指示に従ってください。

言えることは、とにかくいつもと違うことがあれば、すぐにお医者の診察を受けるべし、です。

11月20日(火)

明け方、軽い喉の痛みを感じました。いつもの風邪の前兆のように感じました。やれやれ、今年は何度も風邪をひくな、と思い、マスクをかけて出掛けたのでした。夕方、出張先の会議中、悪寒と熱っぽさを感じました。翌日、打ち合わせ予定だった後輩に「明日、風邪で休んだら悪いね」と冗談を言って帰宅しました。

11月21日(水)

特に喉の痛みは変わらず、37度近辺の微熱のみ。これでは仕事場を休めないね、と思い出発。今から思えば、朝の電車で、嫌な汗をかいていたのがいつもの風邪とはちがう点でしたが、微熱のせいだと思っていました。で、変わらず、仕事。帰宅すると、37度5分ほどで、風邪薬を飲んで就寝。

11月22日(木)

朝、熱は36度台に下がっていたので、まあ、また仕事に行けるね、ということで、出発。この日は肉体的には少しハードでした。午後、出張で外出し、また仕事場に戻って打ち合わせ、という感じ。少し疲れていましたが、まあ、なんとかこなして帰宅。熱はそんなに上がっていません。

11月23日(金)

23日は勤労感謝の日。祝日なので、かかりつけ医はおやすみ。で、午前中は外出し、午後は昼寝。ただ、そろそろ喉の痛みが激しくなっていて、食事が食べにくくなってきたように感じました。

11月24日(土)

明け方、喉の痛みが激しくなり、どうにも眠りが浅くなる感じ。仕事場で論争をする夢を見たりしました。で、朝一にかかりつけ医(内科)へ。

喉が痛く、微熱が続く、と言って診てもらうと、扁桃炎ですね、という想像していなかった診断でした。かつて父からは、「患者は病名を言うな。病名を言うと医者から嫌われる」と言われていましたので、この日も「風邪をひきまして」と言いそうになるのを控えて、よかったな、と思ったり。

で、溶連菌の検査。どうも、腎炎になる可能性や、他の人にうつる可能性があるとのこと。結果は陰性。ペニシリン系の抗生剤と痛み止め、うがい薬、トローチを出してもらい、帰宅。これで、なんとか週末に良くなりそう、とホッとして、帰宅。さっそく、抗生剤を飲んで、痛み止めを飲み、休ませてもらいました。ですが、どうも良くなる気配はありません。熱も37度前後を行ったりきたり。

食事も喉を通りにくく、おかゆを食べるのみ。痛み止めがないと、唾液すら飲み込めない状況。鎮痛剤が切れた夜は本当につらい状況でした。

11月25日(日)

明け方、酷い喉の痛み。たまらず指定以上に鎮痛剤を飲まざるを得ません。熱も38度近くまであがってしまいます。

おかしい。何かがおかしい。

夜になると、熱は38度を超え始めます。口の中をみてみると、口蓋垂付近が酷く腫れ上がっていて、いままで見たことのない状態に。

身体を横たえると、腫れ上がった口蓋垂が気道を塞ぐらしく、呼吸が出来なくなる状態。痛みは、鎮痛剤でなんとかするにせよ、呼吸が出来ないのは本当に問題。救急車を呼ぼうか迷いました。熱も38度を超えていて、つらい状況。

11月26日(月)

かかりつけ医へ朝一番で駆け込みました。喉の中をみた途端、内科では埒があかず、耳鼻咽喉科、それも総合病院の耳鼻咽喉科へすぐに行けとなりました。看護師さんがいくつかの総合病院に電話であたってもらいましたが、なかなか診てくれない感じ。すこし遠い総合病院でようやく診てくれることになり、バスを使って1時間ほどかけて病院に到着。

血圧と心拍を看護師に測ってもらうと、いつもより高いです。Apple Watch の高心拍警報も出続けていて、やれやれ、と言う感じ。

耳鼻咽喉科の先生、まずは水が飲めるか、と聴かれ、飲めます、と答えました。次に、口の中を覗くなり、「これから喉の検査をしますが、検査次第では、入院することもありますがよろしいか?」とおっしゃる。実際のところ、昨夜の感じだと、入院しかないな、と思っていたので、承諾。で、検査は、鼻からファイバースコープを通して、気道が確保されているかを確認。それから、喉頭に腫れが生じていないか確認。ここで問題がなかったので、さしあたり入院は免れました。

後から調べると、喉頭(食道と肺をつなぐ)が腫れて気道が確保できないと呼吸困難となり気管切開(首に直接穴を開ける)ことになるらしく、それを確認していたものと思われます。

で、抗生剤を増量しつつ、腫れを抑えるステロイド剤が追加されました。翌日に診察の予約。腫れが広がっていないか確認したい、とのこと。

で、帰宅し、安静に過ごしました。夜は、少しだけ、楽になった感覚はありましたが、やはり寝ていると、喉が塞がれる感覚があって、身体を起こして眠ったり、頭を高く持ち上げて眠ったり、と、なかなか落ち着いて眠れませんでした。

11月27日(火)

朝起きて、口の中を診てみると、少しだけ腫れが収まっているように思いました。医者の予約は9時30分から。9時過ぎに病院に着くとすぐに診察開始。腫れは喉頭には達しておらず、想定通り、と言うことで、投薬を継続とのこと。

仕事に行って良いか、尋ねると、「若いし、食事もとれてはいるけどね……」というフレーズを二回繰り返される。で、「まあ、入院を迷うぐらいだから、自宅安静で」と言うことになり、仕事場へ行くのは次の診察までは諦めました。

それにしても、とにかく、喉が痛いです。鎮痛剤を飲まなければ、水を飲むのことも出来ません。

11月28日(水)

明け方は、まだ2時間おきに目が覚める状況。喉の痛みと呼吸のしづらさがその原因。昼間はひたすら安静。ロキソニンを昼間飲んでしまうと、夜はカロナールで乗り切るしかないのですが、カロナールは、効果のある時間がロキソニンより短いので、夜がつらくなるわけです。

で、この日から、昼間はカロナールを使い、夜はロキソニンを使うことにしました。21時過ぎにロキソニンを飲んで就寝。夜中の2時半頃、喉の痛みが激しく起きたタイミングでロキソニンを飲んで、また眠る、という感じ。そうすると、睡眠時間が4時間程度はまとまってとれるようになったというわけです。この日を境に、治るかも、という実感がわきました。

11月29日(木)

ひたすら安静。このあたりから、のどの腫れがおさまりはじめ、眠りについてもなんとか呼吸が出来るようになってきた感じがしました。

11月30日(金)

午前中に診察。腫れも引いており、もう大丈夫です、とのこと。若いと治りが早いね、というコメントもあり。なるほど、若いのか、と勝手に納得。若いという評価もあくまで相対的なものでしかありませんが。

診断書を書いてもらい、晴れて放免。ただ、抗生剤は飲みきること、とのこと。Webなどを検索して呼んでいる中で分かったのは、抗生剤を勝手にやめると、再発リスクがあるらしいです。

午後は粛々と安静に過ごしました。ただ、妙な疲れを感じました。病気疲れなのか、あるいは薬の副作用か。

12月1日(土)

久々に長い時間眠れました。痛みも少し減って、食事もずいぶんとれるようになってきました。しかし、疲労感が半端ないです。おそらくは抗生剤の副作用ではないか、と想像しています。

就寝後、夜中に身体が気持ち悪くて起きてしまいました。シャワーを浴びると身体に発疹が。これはおそらくは抗生剤の副作用かと思われます。

さしあたりおしまい

きりがないのでここまで。おもったより長くなってしまいました。

とにかく、つらい一週間でした。今は、痛みがなくなりつつあり、なにか喉元過ぎれば熱さを忘れる、という感も否めませんが、薬の副作用も出始めていて、やれやれ、と言う感じです。週明けからはたまった仕事もあるし、など。

結局は、風邪をずいぶん引き続けていたところに、疲労が相まって、かかってしまった、と言うことなんでしょう。毎年この時期に風邪は引きますので、きをつけているつもりですが、思ったより疲れていたと言うことなのかな、と。こちらの文脈では、もう若くはないので、ということになるのだと思いました。

みなさまもどうかお気をつけください。

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この一週間近く、このブログ書けませんでしたが、実は辻先生のことばかり考えていました。

実は、先日、とあるグループで辻先生について発表的なものをしたんですが、まあ、巧くいかなかったなあ、と。いつも仕事場でやっているように、骨子だけスライドを作って、話をしましたが、進行上、早く終わらせたかったと言うこともあって、うまく説明できず、と言う感じ。

さらには、プロジェクタの性能がいまいちで(私が持って行ったもの)、画面とからめてうまく説明出来なかったなあ、という思いもありました。

人文系も発表は、大学以来なので、20年ぶりぐらい。振り返るとかなりチャレンジングだったと思います。私は哲学系でしたが、哲学よりも文学のほうがいっそう概念が揺れます。そこをなにか大学時代の記憶をたよりに哲学的なアプローチで攻めてしまった感もあり、方法論として間違っていたようにも感じました。

言葉は、言葉として発語した時点でその意味が揺れるように思います。そうした言葉の揺れの中から、お互いの共通点を探っていくわけですが、そんな中でもあるのに、どうもターム(専門用語)に甘えてしまった感もあります。と反省することばかりでございました。

ただ、個人的には、新たな発見をたくさんしてしまいまして、とても勉強になったのです。そういう意味では素晴らしい機会をいただきました。内容はこちらにも機会があれば出そうと思いますが、どうでしょうか……。

会も終わりに近づいた頃、会場には夕陽が差し込んでいました。その時に、かけた音楽が、グンドラ・ヤノヴィッツが歌う《四つの最後の歌》のなかから、Im Abendrotを聴いたときには胸がいっぱいになりました。CDをBOSEのWAVEシステムで聴いたのですが、深みのある音で素晴らしかったです。しばし時を忘れた感覚。Apple Musicで聴くのとは全く違います。

それにしても、寒くなるのは嫌なものです。また風邪をひいてしまいました。10月のあたまからずっと風邪気味な気がします。暖かくしているつもりですが、やれやれ。

それではみなさまも風邪をひかれぬようご注意ください。おやすみなさい。

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今日はほんとうにつれづれを書きます。

最近、思いもよらないことがたくさん起きるのです。想定外ばかり。その措定外がやることをすこしずつ増やしていく……。新しいことをやると、まあそんなものなのですが、制御できないことが多過ぎで、難しいですね。

ともかく、いろいろなことが少しずつ動き始めている気がします。くじけず頑張らないと。

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それでは、みなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

 

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なんだかつれづればかり。まようことしきり。

11月になって、寒くなりましたが、写真は、さきの週末の秋晴れに生えるケヤキ。じょじょに葉も落ち冬ぞなえです。

たくさんのことがやらなければならず。まあできることは限られているもで、目の前のものを粛々と片付けるだけですが、まあそれだけでも大変です。またすこしずつ夜更かしするようになってしまったし……。

そんな中、すこしこの本を読んでこころをやすめました。あすからまたがんばらないと。

おやすみなさい。グーテナハトです。

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今日、日中、出張で都内から多摩方面へ移動しました。

途中目に入った紅葉。色づき始めた紅葉のグラデーションが青空に映えてとても美しいです。

今年の秋は一度限りです。秋の素晴らしさ。ただ、さみしさも感じます。

今年の夏は暑かったですが、振り返ると意外に元気だった気がします。その反動でなにか放心してしまっている気もします。歳を重ねると時間が経つのが速くなりますが(最近は速いことにも慣れました)、季節の巡りもあっという間ですので、気をつけて過ごさないと。

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それでは。

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今日、会社は規定の公休。とあるところで、ビックバンドを聴きました。30分ほどのパフォーマンスでしたが、なかなか楽しかったです。

迫力いっぱいでした。トランペットのハイトーンを聞けたり、2ドラムのパフォーマンスをみたり。ボーカルも居て、なかなか楽しかったのです。あまりミスらしいミスもなかったですし、立派な演奏でしたし、なにより楽しい演奏でした。

ただ、30分のステージでしたので仕方がないのかもしれませんが、30分間フルスロットルの演奏でしたので、ちょっと疲れたかも。。

大学時代の先輩が昔言っていたことを思い出しました。「デヴィッド・サンボーンのライブは凄い。バラードとアップテンポの曲を交互にやるんだ」

音楽は生演奏で聴けるのがとても幸せです。録音音源とは違い、その場で演奏者の緊張感が直に伝わってきます。これが醍醐味です。

今日は短く(じつは一日遅れ)。おやすみなさい。

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9月、初旬から出張や懇親会が続きました。最終週にとある報告があり、そちらの準備。で、その報告関連の残務を10月に引き続き。と思ったら、10月中旬にも報告があって。。みたいな感じで、ちょっと睡眠時間も減り気味。そんな感じで今日は一日休ませてもらいました。

昨日のNHKスペシャルで、AIを使って健康寿命の要因を探る、という番組がありました。健康寿命を延ばすためには本や雑誌などを読むことが重要、とのこと。健康寿命が長いとされる山梨県の図書館が取材されていました。県民85万人に対して、のべ99万人が図書館を利用しているとか。これは戦後間もない頃から学校に司書が配置されていて読書週間が着いているからではとのこと。現在でも、全国平均59%の学校司書配置率が100%近いそうです。

本を読むためには、図書館に行ったり、本屋に行ったり、ということで外出が増えて、健康になる、とのことですが、それだけではなく、さまざまな知的刺激をうけることも健康に良いと言うことのようです。読書すれば、健康に関する情報も入ってくるでしょうし、頭も使いますし、きっと健康に良いと言うことなんでしょう。

個人的には本が好きというよりも、なんでも知らないと、という強迫観念のようなものに追い立てられるように、本を読んだり、雑誌を読んだり、ネット記事を読んだりしている気がします。楽しむ読書という感覚は、高校時代で終わってしまったなあ。楽しむと言うより、何かを探している、ということのようです。

仕事がつまってしまうと、本を読む時間が取れなくなり、睡眠時間も減ります。健康寿命もきっと短くなるのだろうなあ、と。歳を重ねると仕事の質も変えないと、とあらためて思いました。

仕事を切り上げて、本を読んで、睡眠時間を取れば、健康になるはず。確かに、そういう時期もあったなあ、などと思ってますが、まあ、同調圧力の強い日本社会ではなかなか難しいですね。

明日ももう少し本やら雑誌やらもっと読まないと、とあらためて思いました。でも、早く寝ないと、とも。

みなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

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今月は、何故かパケットを多く使ってしまい、上限に達しつつあります。

こんなことはスマホに変えてから初めてです。一度だけ例外があります。それは私の操作ミスなので、原因はわかっているのです。ですが、今月は、普通に使っているだけ、と思っていました。さまざまなアプリを試している中で、余計なパケットを使っていたのでしょう。

不用意にパケットを止められてもいやだな、と考え、しばらく使っていなかったiPod Classicを復帰させてみました。このiPod Classic、2007年9月に届いたようです。11年前ですか。ブログ記事がいくつか残っていました。懐かしいです。

iPod Classicが我が家にやってきた その1

iPod Classicが我が家にやってきた その2

160GBのハードディスクが入っているのですが、この容量は当時としては瞠目するものでした。これで、iTuneに取り込んでいる楽曲を全部入れることができるじゃないか!と感動したのを覚えています。

ということで今日はヒンデミットの《画家マティス》をアバド指揮で。


あれ、と。こんなに音はよかったっけ、と思いました。

記憶では、iPod Classicにはアップルロスレスエンコーディングで同期していたはず。だからいいと感じるのか?ただ、体感なので真偽は不明。私のブログを読み返すと、音が悪くなった、という感想を書いているようで、あれ、そうなんだ、という感じ。普段聴いているApple Musicの音があまりに悪いので、iPod Classicの音がよく聞こえるようになったのか、あるいは耳が変わったのか。

それにしても、アバド、素敵ですね。どうも最近聴くクラシックはアバドに片寄っている気がします。

もう今週で8月も終わり。夏も終わりですか。暦の上ではすでに秋ですが、なんとなく9月にならないと、本当の秋になった気はしません。寂しいですね。早く来年の夏にならないかな、などと。

それでは皆様、おやすみなさい。グーテナハトです。

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朝晩が涼しくなりました。炎暑の夏はやはり困ります。すこしは過ごしやすくなりました。でも、夏を愛する者にとっては、少し寂しい気分です。

少し前に、私より10歳ほど年上の先輩と休日働いたことがありました。その方と食事をしたときに話したのは、「夏が過ぎるとホッとするか、寂しいか」という話です。私は前述の通り寂しさを感じるほうですが、先輩はホッとする、とおっしゃいました。先輩曰く、歳を重ねると夏は厳しくなるのだ、とのことでした。ただ、私の場合、夏が好きになったのはこの数年だと思います。

かつては秋が好きでした。夏が過ぎて涼しくなり、日に日に過ごしやすくなり、まるで空気と同化できるような気温となる秋が大好きだったのです。それは、まだ若いころ、学生のころのことだと思います。

ですが、いつ頃からか、夏の日差しに灼かれることに愛おしさを感じるようになりました。

普通に考えると、夏こそが若い季節。若者ほど夏を好み、歳を重ねるにつれ徐々に過ごしやすい秋を愛するようになる、というところなんでしょう。ですが、例えば、若い頃は、若さに甘え、秋を好んだとしても問題はなかったが、歳を重ねるにつれて、若さに焦がれ、無理に夏を好きになっているのではないか、と。そうだとすると、それはなにか無理をして、若さを手放さないという心理ではないか、とも思うのです。

辻邦生「ある告別」においては、若さとの決別が描かれているのですが、そのなかに、歳を重ねているのに、まるで若い女性のような格好をしてパリを歩く女性の話がでてきます。決然と若さと別れ、次に進む、というのが人間のあるべき姿ではないか、というテーマでした。

しかし、ゆっくりと心の底に降りて見定めてみると、若さに執着して夏を好むと言うわけではないのではないか、とも思うのです。

若さへの執着ではなく、日差しが最も強い夏、生命が盛りを迎える夏が、なにか生命の極地ともいえる季節に思えて、毎年楽しみにしているのだ、と思います。炎暑は困りますので、ほどほどが良いのですけれど…。

今日もまた涼しい朝でした。また来年の夏が楽しみです。あるいは来年の夏休みが楽しみです。