Miscellaneous

今日の夕方、久々に銀座へ。ただし、滞在時間は10分ぐらい。写真撮る間も無く。

絢爛な街ですが、落ち着きのようなものと、華やかさのようなものが織り込まれた街です。あまりに多くの思念が過去から今へと渦巻いていて、その情報量はテラレベルではたらないぐらいでしょう。歴史と空間のなかに何千万人の人がここを行き交ったんでしょうね。混沌と多様に満ちている場所です。

以前、銀座を歩いていたら、年配の女性が300万円のネックレスを買っているシーンを見かけました。今日も黒塗りのドイツ車の中で白い手袋をはめた黒いスーツの運転手が誰かを待つ姿。それからApple Storeでは、屈託なく店員に話しかけ女性。まるで、世界を我が物にしたかのような。

これもやはり現実ですが、私が普段いる現実とは少し違います。もっとも、現実とは相対的なもので、OSのように交換可能で、人それぞれの持ちものです。

今日はこちらから、「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」を。「はじめてのサー・ゲオルグ・ショルティ」というAppleMusicのプレイリストに第三楽章が入っていました。CDも持っています。

Solti - Bartók
Solti – Bartók

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これも全く現実ばなれしたような不思議な世界。気が狂いそう。第三楽章が日本的な旋律に聞こえるのは気のせいでしょうか。

もっとも、気が狂うというのも相対的な概念です。狂気もOSのようです。狂気にあっては狂気が現実になります。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Miscellaneous

それにしても、ねばるということは大事なことです。

最近やっと仕事場に取得を求められていた試験に受かりました。状況も体調も万全ではないですが、そのなかであきらめずに粘った結果、たまたま受かったという感覚です。受かるというのは、そういう偶然の感覚があるものなのかもとも思いますが。

だからと言って、これからにつながるものではなく、これまでやってきたことがある程度正しかったということの証左である、ぐらいなことなのかもなあ、と思いました。卒業試験みたいな感覚で、はて、次は何をやろうかな、という感じです。生き方にとってのひとつの節目かも。

というわけで、近所の神社にお礼参り。このあたりは、素直で単純な感覚。地震や火山の国なので仕方がありません。なんでも偶然です。

それではみなさまおやすみなさい。グーテナハトです。

Miscellaneous

Kindleの是非はさておき、Kindleで読める辻邦生著作をまとめました。数えてみると10冊になっています。また、辻佐保子さんの著作もKindleで読めますので一覧表に入れておきました。

「春の戴冠」などは、紙の本は分厚く重く持ち運ぶには大変ですので、Kindleで読めるのはありがたいですね。

あとは、「ある生涯の7つの場所」が2冊しか発刊されていないのが気になっており、是非全冊Kindleででないものか、と思っているところです。

私も紙の本を持っているものの、外出中にふと読みたいときなどに備えて何冊か買ってしまいました。

上部のメニューからアクセスするか、以下のリンクからどうぞ。

Kindleで今読む辻邦生

Tsuji Kunio

天草の雅歌(新潮文庫)

天草の雅歌(新潮文庫)

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北の岬(新潮文庫)

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6月17日発売のようですが、辻邦生作品が収められた新潮文庫2冊がKindleで発売されるようです。いずれももちろん絶版でしたので、よかったなあ、と思います。

「天草の雅歌」は、おそらく3回ほど読んだはずです。鮮やかな展開や、鎖国寸前の日本のグローバリズムのようなものを感じたりしました。それから「北の岬」も名作で、かつて稚内に出かけてなんとなく風情を感じたりしたのを思い出しました。

辻邦生関連でいうと、ニュースがいくつかあります。少し気分が盛り上がります。

今日は取り急ぎ。おやすみなさい。

Classical

今日は、AppleMusicで、はじめてのカール・ベーム。もちろん、初めて聞くわけではありませんが、やはり、落ち着きます。

(こちらは参考CDです)

Bohm: A life in Music

Bohm: A life in Music

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KARL BOHM
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この馥郁とした品の良さは何なのかなあ、と思いました。もちろん、ベームの演奏ということがわかっている中で、品がいいとか、品格が、ということをいうのはあまり意味がないような気もします。

でも、この《コジ・ファン・トゥッテ》、聞いたとたんたまげました。

https://itun.es/jp/U3-Ef?i=92008277

天上から降ってくる、なんて表現がよくありますが、まさにそれです。

Cosi Fan Tutte (W/Cdrom)

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ブラームスの交響曲第3番第3楽章も、なぜかしっとりと甘い。品がいい。本当に。

Brahms:4 Symphonies / Haydn Variations
Deutsche Grammophon (2002-10-08)
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ベーム、なんだかカラヤンのアンチテーゼみたいな印象があったり、何か気の毒な感じを受けることもありましたが、若い時からリヒャルト・シュトラウスに認められて初演を振ったりしていますからね。いろいろ言われていても、やっぱり素晴らしい方です。

しかし、いろんなことがって、頭を回すのが大変です。とにかく、きちんと眠ることが、頭を回すコツです。

ではおやすみなさい。

Apple Music,Piano


少しご無沙汰でした。

先週末、サイクリングで39.5キロ走り回りました。ただ、電動自転車というのがミソ。昔、坂道のある街に住んでいたので、電動自転車を買ったのです。もう10年になりますが、まだ現役です。昨年故障しましたが、元気に復活しています。

うちにはクルマがないのですが、自転車は駐車場に困ることもなく、風を感じて走ったり、狭隘な?畦道を走れたり、と良いことがおおいです。もちろん雨が降るとダメなのですが。また、細かいことによく気づくようななります。路傍のお地蔵さんや庚申塚、馬頭観音など、地域の史跡よまじまじと眺められます。

これは最近はじめて知った、お金のかからないささやかな楽しみです。

もう一つのささやかなたのしみは、Apple Musicの「はじめての〜」シリーズを聴くことかも。

今日聴いているのは、「はじめてのグレン・グールド」。グールドのメカニカルな演奏か面白く、初めて聴く音源もあってなかなか面白いです。バッハの音源はもちろんですが、初めて聴いた「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲のピアノ編曲版は、恐ろしくメカニカルで華麗で、驚きました。おそらく音源は以下のアルバムだと思います。

Glenn Gould Plays Beethoven & Wagner
Glenn Gould
Masterworks (2012-08-28)
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なんでも「はじめて」が楽しいうちは、まだまだ大丈夫かも。

ではおやすになさい。

SF

まあ、男子の若い頃というものは、SFに入れ込むもので、普通はガンダムとか、あるいはエヴァなんだと思いますが(私はエヴァはよく知りません)、もう少し本を読む方だと、田中芳樹の「銀河英雄伝説」あたりまで食指を伸ばしたりするわけで、さらにコアな領域に進むと、ハヤカワ文庫に進むことになります。私もファウンデーションシリーズを高校時代に読んだものです。

そして、そうしたハヤカワ文庫群の中で外せないのが谷甲州の航空宇宙軍史シリーズです。(最近は中公文庫になっているようです)

私がこのシリーズを知ったのは、当時読んでいたOhFM!の読者コーナーでオススメのSFとして紹介されていたから。80年台後半だと思います。確か、宇宙船の軌道計算まで緻密に行うハードSFみたいな記載があって、何冊か買ったのですが、本当にハマりました。「宇宙戦艦ヤマト」のようなこれまでのSFは、宇宙を舞台にするもののテクノロジーに対する裏打ちのようなものが省かれています。ですが航空宇宙軍史シリーズにおいては、確かに軌道計算が行われていて(邂逅軌道、という言葉には本当にシビれました)、リアル感満載なのです。コンピュータの描写も秀逸で、打ち捨てられたハードディスクから保存されたデータを回復する、というエピソードは、おそらくはその後10年後のデータサルベージを予見していて、コンピュータテクノロジに関する一定の視座のようなものをこの小説群からもらったような気がしています

それで、最近気づいたのですが、昨年の7月にこの「航空宇宙軍史」の新シリーズが始まっていたのですね、ということ。確か90年代初頭に、一旦中断していて、寂しい思いをしたものですが、いよいよ新しいシリーズが、ということで、先日Kindle版を買って読み進めています。

コロンビア・ゼロ: 新・航空宇宙軍史
谷 甲州
早川書房
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それにしても、実世界を写し取るような内容で本当に素晴らしいです。この作品群の枠組みは、外惑星(木星以遠の惑星群)の居住者と、内惑星の居住者の戦争の歴史ということにあるのですが、その戦争が、第一次世界大戦あるいは第二次世界大戦を敷衍したものだったりするわけで、そう言った大戦の当事国と、小説の中の当事国をくらべながら読むと、現代にもつながる教訓めいたものを感じ取れたりするので、本当に面白いのです。

SFの世界も、本当に芳醇で、学ぶことが多いです。多分すぐ読み終わってしまうのだと思いますけれど。

明日から週末。いろいろ整頓したいところです。

ではみなさま、おやすみなさい。

 

Miscellaneous


今日の東京地方は快晴でした。過ごしやすい一日だったようで、奇跡のような素晴らしい天気でした。だとしても、うまくいかないこともあるのですが、それが世の中ですね。

そもそも世の中は正しくないのですから、それを含めて、正しいと言うことが、生きるということなのだと思っています。この否定しながら是認するという相反性が世の中のミソなんじゃないかと思います。

ま、そんな時にこちらを聞きましょう。

モーツァルト:交響曲第32番&第35番「ハフナー」&第36番「リンツ」
ガーディナー(ジョン・エリオット)
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モーツァルトの交響曲の中で一番好きなのは35番ハフナーです。冒頭の一オクターブの跳躍とか、元の早いパッセージとか、快活な感じです。本当に爽やかな感じです。今日のような素晴らしい日にぴったり。

明日も平穏に過ごせることを願って、おやすみなさい。

Ralph Vaughan Williams

Photo

先日近所を走り回っている時に撮った写真です。なんだかイギリスっぽいなあ、と。

というわけで、「初めてのハイティンク」というプレイリストを通して、ハイティンクがヴォーン・ウィリアムズの交響曲全集に行き当たりました。

Symphonies Nos 1-9 (Clam)

Symphonies Nos 1-9 (Clam)

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Cantilena London Philharmonic Orchestra
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ハイティンクらしいしまった演奏で、さすがだなあ、と思います。引き締まった密度の高い演奏はハイティンクらしいなあ、と思います。

ヴォーン=ウィリアムズは、南極交響曲を幼い頃に聞いていましたが、2番、3番、5番のような静かで静謐な交響曲の方が好みになりました。人生のおいしいところは静謐です。

さて、「自分自身の生き様に、達成可能な状態がなくなった時、それを人は「老いた」という」、なんてことを考えました。もっと鮮烈な表現だと、「夢がなくなった時人は老いる」、なんですが、そこまで言うこともないのですが、なんてことを思いながら。ただ、前向きさは保持しないと。

では今日は短めでおやすみなさい。

Apple Music,Classical

なんだか、実演を聴かないと音楽人生は寂しくなるわけです。あるいは自分で演奏する楽しみのようなものもある訳ですが、それも思うようにいきません。なにかこう、身体的な経験としての音楽のようなものが欲しいのです。

が、得られないものをおもいうかべても仕方がありません。いわく、自らコントロールできないものに心をわずわせるのは意味がないわけです。

今できることといえば、仕事場への行き帰りでApple Musicを聴くことになるのでしょう。

最近は、新しい経験をということで、プレイリストをよく聴いています。どういう経緯や基準で作られているのかはわかりませんが、なかなか面白いかも、と思います。先日から聞いているのは、「初めての」シリーズ(と勝手に呼んでいます)などです。ピエール・ブーレーズ、サー・コリン・デイヴィス、ハイティンクなど。自分のこれまで持っていた言語化できないそれぞれの指揮者の特徴のようなものを暗黙に聞き分けたりして楽しんでいます。

Sheherazade / Tombeau De Couperin / Pavane
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ブーレーズのプレイリストは、ロマン派を集めたものです。その中に、ラヴェルの「シェヘラザード」が含まれていました。アンネ・ゾフィー・フォン・オッターの歌によるもの。この曲は初めて聞きましたが、いい曲ですね。1904年に書かれた曲のようですが、ラヴェルのような、あるいはドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」を想起するフランス音楽らしい曲です。元のアルバムには、「クープランの墓」も収められています。

それにしても、オッターの声を聴くと、バルトークの「青ひげ公の城」をを思い出しました。この深い憂鬱は名状しがたいものがあります。

バルトーク:青ひげ公の城
オッター(アンネ=ゾフィー・フォン) トムリンソン(ジョン)
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明日で週も半ば。今年の梅雨入りはまだ先のようですね。いつもだと、もう梅雨入りしているような気がします。良い天気が楽しめるのは本当に幸せです。

ではみなさまおやすみなさい。