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昨日は池辺晋一郎氏の新作オペラ「鹿鳴館」のオペラトークに行きましたが、今日も引続き初台に赴きまして、「カルメン」を聴いて参りました。

私のカルメン体験は、クライバー&ドミンゴのDVDを観たのと、2006年にドレスデンで不祥ながら実演に接した、という二回限りですが、このところは、もっぱらクライバー盤とカラヤンの抜粋盤を交互に聴いておりました。

今日驚いたこととと言えば、まずは前奏曲が速い速い。疾風のように軽やかにギャロップする駿馬のよう。のっけからノックアウトされた気分。バルバッツィの指揮は、最近はやりのためるような棒ではなく、砂塵を巻き起こして走り去る軽騎兵のよう。すごく新鮮に感じました。私が予習で聴いていたクライバーよりずっと速くて流れるような演奏で溜飲の下がるおもいです。こういう指揮もいいなあ、と本当に感激でした。

一方、カルメンを歌ったキルスティン・シャベスも素晴らしかった。確かに終幕部にかけていくぶんかの疲れを見せましたが、第一幕の登場から、妖艶なカルメンを歌い演じきっていました。この方は生まれたときからカルメンだったのではないか、と思うぐらいはまり役です。歌唱のほうも素晴らしく安定していました。ピッチの狂いもあまり感じませんでしたし。何より演技が大胆で、迫力さえ覚えたぐらい。見ているだけで、ちょっと気恥ずかしくなるような場面も。まさに、ファム・ファタールたるカルメン。

ホセを歌ったトルステン・ケールですが、最初はかなりセーブぎみに歌っていたのですが、後半に進めば進むほど迫力と力強さを増して行きました。最初は少し細く軽めな声だと思っていたのですが、クライマックスでは正確なピッチで美しいロングトーンを聴かせてくれました。

あとは、ミカエラを歌った浜田理恵さんが素晴らしかった。この方を聞くのは二度目です。2008年に新国で「トゥーランドット」リュウを歌われたのですが、あの時に続いて、今日も日本人離れした太くて豊かなメゾソプラノで、感激しました。でも、よく考えると、リュウもミカエラも決してかなうことのない恋のに殉じていますね。

演出、その他については、また明日書いてみたいと思います。

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