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鹿鳴館 (新潮文庫)
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三島 由紀夫
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三島の戯曲「鹿鳴館」を読み終えました。明日の池辺晋一郎「鹿鳴館」にちゃんと間に合いました。

さすが三島です。織り成す人間関係の複雑さをきちんと理解させ、なおも二重三重にもロジックを絡み合わせるあたりは本当に素晴らしい。解釈多様性を持ち、謎を謎のまま飾り付けるやり方も見事。

夫婦の愛憎、親子の愛憎、社会階層間の憎悪、様々な対立軸が提示していくやりかた。文学の一つの大きな使命は、対立軸を鮮明に浮き上がらせるというものがあるでしょうから。

男らしい影山男爵は、男性のシンボルに他ならない。朝子の描き方が随分冷徹で、三島は影山に花を持たせているように思えます。最後の部分で、誰かが殺されるという暗示が示されていて、それが朝子が拠り所にする人物であることを想像しますが、真実は誰にもわかりますまい。

これを明日オペラで見ることができるのは幸せ。感謝しないと。どんな刺激的な体験が待っているんだろう? 詳細は明日の新国立劇場で明らかになるはず。

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