サクラ サク 2008 ── 「ジークフリート」を聴く

今年も桜の季節がやって参りました。

週末が良い天気だったので、近所に写真を撮りに行きましたが、ほぼ満開ですね。今週いっぱい持つかどうか……。というわけで二枚ほどご紹介します。

マクロレンズで取りました。

 

SAKURA2008

こちらは望遠レンズ。

SAKURA2008

どうも、桜の木全体を取るのが苦手なようです。ポイントをどこにするのかがまだ分からないからでしょう。今週末も時間をとれれば、写真を撮りに行くかもしれません。

さて、指環四部作のうち、最も苦手意識の強かった「ジークフリート」を聴いているのですが、カラヤン盤が結構良いかもしれません。特に第三幕の終幕へ向けて、ジークフリートとブリュンヒルデのダイアローグの部分が素敵です。ジークフリートが火の神ローゲの作った炎を乗り越えてブリュンヒルデと出会い、それまで知らなかった「恐れ」の感情を抱き、最後には二人は結ばれるわけですね。もちろん、その後の「神々の黄昏」の悲劇を知っているものにとっては複雑な思いを持たざるを得ません。

しかし、その悲劇も実は新しい世界の始まりを告げている。イエス・キリストが磔刑に処せられたのちに新しい世界が来た、という史観といっても良いでしょうか。言い過ぎでしょうか。脱線しました。

ヘルガ・デルネシュさんもジェス・トーマスさんも(不勉強で)初めて聴いたのですが良いですね。ヘルガ・デルネシュさんは、ヤノヴィッツさんのような透き通った声の持ち主。ジェス・トーマスさんの若々しい声は、純真無垢なジークフリートにぴったりですね。録音場所はベルリン・イエス・キリスト教会ですので、音もばっちり。やっぱり指環はカラヤン盤が良いのかなあ、などと。ショルティ盤はやはりすこし録音が古めかしい感じがしていますが、カラヤン盤はそう言う違和感もあまりないですね。カラヤン盤を聴けて幸福です。

 

  • 作曲==リヒャルト・ワーグナー[ヴァーグナー]
  • 指揮者==ヘルベルト・フォン・カラヤン
  • 管弦楽==・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • ミーメ==テノール==ゲルハルト・シュトルツェ
  • ジークフリート==テノール==ジェス・トーマス
  • ブリュンヒルデ==ソプラノ==ヘルガ・デルネシュ