プフィッツナーのヴァイオリン・ソナタ
最近つれづればかり。アウトプットばかりでインプットしていないからですかね。。
最近聞いているのはこちら。
このCDは、うちのカミさんがジャケ買いしました。で、ジャケットに違わず素晴らしいアルバムだったというわけです。カミさんのジャケ買いはかなりあたります。
このCDのには、ヴァイオリン・ソナタとピアノ三重奏曲が入っていますが、なにしろヴァイオリン・ソナタが素晴らしいです。特に第三楽章。最後のロマン派と呼ばれたプフィッツナーですが、本当に祝祭的で、華々しく、幸福に満ちた音楽です。この曲、私の結婚式の時のBGMに使いました。
たしかに、最終部にかけてなにか座りが悪くなるのです。つまりブラームスの室内楽のような調和はなく、なにか美しさを誇張するというか、無理やりふくらませているような居心地の悪さがあります。それが個性なのかもしれません。
プフィッツナーというひとは結構な曲者のようです。ナチスと関係を持ちながらも、戦後はナチとの関係を否定したりと、一貫性がないような状況。ですので、その価値もなかなか定まらずというような状況だそうです。ウィキペディアによれば、反ユダヤ的な言動があったようで、最近もベルリン・フィルで彼の楽曲を取り上げようとしたところ、批判にさらされたとか。
ジャケットは1905年にハインリヒ・フォーゲラーによって描かれた「夏の夕べ」です。2001年に東京駅で展覧会があり、私も見に行きましたが、ずいぶん大きい絵で迫力があったのを覚えています。ドイツの夏の夕暮れのアンニュイな雰囲気が漂ういい絵でした。たしかに、プフィッツナーのヴァイオリン・ソナタは、この絵の印象とぴったりあいます。
この絵は現存するこちらの建物の玄関です。ニーダーザクセン州のヴォルプスヴェーデというところです。リルケも滞在したことがあるようですね。
東京地方はいよいよ秋の風情で、実に涼やかな一日でした。ずっと仕事場の中にいたので実のところはよくわかりませんけれど。
それではみなさまもよい秋の夜長をおすごしください。おやすみなさい。
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