辻邦生ミニ展示「春の戴冠・嵯峨野明月記」展と、講演会「辻邦生のボッティチェリ観をめぐって―小説と歴史のあいだで」に行ってまいりました。
またいろいろと考えることが出てきてしまいました。
14時からの講演会の前に展示を見ようと思いましたが、予想通りたくさんの方が来場しておられましたので、昨年のようにじっくりとみることができませんでしたが、それでも、いくつもの発見がありました。
辻邦生のきめ細かい字の日記やノート、自筆原稿をみると、神々しさのようなものもかんじますが、それと同時に、もし辻邦生が今の時代を生きていたら、ITを使いこなして小説を書いていたのでは、などと想像しました。自動車で軽井沢までどれぐらい早く行けるか競争したり、新しいタイプライターにとても興味を示していたり、カメラで丹念に教会建築を撮影したり、というエピソードを読んだことがあり、多分、パソコンやスマホなどを使いこなしていたのでは、となどと想像してしまいました。
講演会も、「春の戴冠」についての解説や、ボッティチェリの日本における受容状況、メディチ家に関する史的事実の解説など、「春の戴冠」を読む方にとっては貴重な内容だったと思います。
今日は、このあたりで。明日ももう少し書こうと思います。
それではみなさま、おやすみなさい。