今日は辻邦生のご命日「園生忌」でした。
辻邦生のご命日である7月29日が今年も参りました。
あれから17年ですか。毎年どんどん遠くへ来ているような気がします。
17年前の新聞の切り抜きも、随分と古くなりました。
今日は学習院では「遠い園生」の朗読会があったようです。平日ですので、さすがに今日は参れませんでした。
今年の学習院大学史料館の展示で、嵯峨本の「うきふね」が展示されていました。嵯峨本は、もちろん「嵯峨野明月記」に登場しますし、「浮舟(うきふね)」は、もちろん「西行花伝」の次に描かれる予定だった小説で、源実朝が主人公の小説です。
この辺り、詳しくは辻佐保子さんの「辻邦生のために」に経緯が書かれていますし、「微光の道」冒頭の「地の霊 土地の霊」にも記載があります。特に「辻邦生のために」に書かれたドキュメンタリーのような内容は、手に汗を握るものです。先ほど改めて読み直してみて、何か気が遠くなる思いでした。
もし「浮舟」が書かれたら、ということを、先日の展示を見ながら思っていました。
17年も経ちましたが、きっと永遠になっているのだと思います。
それではみなさま、おやすみなさい。
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