Richard Strauss

明日は会社の試験ですので、少々本を読むのも手がつかない感じです。最近、仕事もプライベートもタスクが多くて大変です。なんとかいい方法で管理していきたいので色々試しています。まあ、方法にこだわって、肝心の仕事がおろそかになってはいけませんのでそこはご注意。

家庭交響曲合宿も今日で三日目です。シュトラウスらしい厚みのある華麗なサウンドは、サロメやエレクトラに継承されていますね。家庭交響曲は1903年、サロメは1905年、エレクトラは1908年。グントラムも火の危機もあまり芳しくなかったようですので、家庭交響曲はシュトラウスの本格オペラへ至る結節点的位置づけともいえましょう。以下のような表を見ますと、シュトラウスが若くしていくつもの大作をものにしているにもかかわらず、40を過ぎてさらにオペラで進化を続けたのが分かります。

  • 1864年:生誕
  • 1888年:24歳:ドン・ファン
  • 1889年:25歳:死と変容
  • 1890年:26歳:マクベス
  • 1892年:28歳:グントラム
  • 1895年:31歳:ティル・オイレンシュピーゲル
  • 1896年:32歳:ツァラトゥストラ
  • 1897年:33歳:ドン・キホーテ
  • 1898年:34歳:英雄の生涯
  • 1901年:37歳:火の危機
  • 1903年:39歳:家庭交響曲
  • 1905年:41歳:サロメ

しかし、ドンファンが24歳頃というのは、凄すぎるなあ。天才は凄い。

Richard Strauss

 今日も一日お疲れ様でした。学びの多い一日。まあ、いろいろありましたが、最終的に重要なのは自分がどれだけ満足感とか充足感を得られるか、でしょうか。人の目を気にしている暇はありませんので。

昨日からシュトラウスの「家庭交響曲」を聴いています。実はこの曲はあまり好んで聴いた記憶がありません。初めて聴いたのは中学生の頃だったとは思いますけれど。

ケンペの全曲盤録音ですと、少々録音音質が古いので、そこだけが玉に瑕です。ともかくその豪華さは大変なものです。特に最終部のコーダ的なところ、執拗という言葉が当てはまるのかは分かりませんが、とにかくたたみかけるような音の大波が幾重にも押し寄せてきて、圧倒されます。

ウィキによれば、サクソフォンが使われているとのことでしたが、今日聴いたなかでは気がつかなかったです。明日も聴きます。

American Literature

 いろいろありましたが、何とか読了。今回も本当に勉強になりました。

我々は、第二次大戦の最終形を知っていますが、当時は進行中の事案ですので、我々とは全く違った知見を彼らは当然持たざるを得ない。ドイツ軍は、イギリス侵攻はかなわなかったとしても、ギリシアでイギリス軍を撃退し、ロンメルが北アフリカで活躍し、大西洋ではUボートが米国からイギリスへの援助物資を葬り続けているという状況。イギリスは援助物資をアメリカから購入せねばならず、外貨準備高は減っていく。ドイツは、ソ連侵攻まではかなり良い線まで言っていたと言うことでしょう。

それにしても、ヘンリー家にまつわるエピソードが、戦時中という特殊な条件と相まって本当に興味深いです。次男バイロンは中立地帯のリスボンでナタリー・ジャストロウと結婚するのですが、まあ、ナタリーを巡っては、スロウトという外交官ともいろいろありますので、読んでいて複雑な気分。とうのヴィクターもやっぱりパメラという女性に恋心を抱くようになるわけだし、ヴィクターの妻ローダも、不倫をしている。まあ、こう書くと、下世話な情事話かと思うのですが、戦争中という特殊な状況にあってはそれもなんだか首肯できる気がします。実際、本文中にもそう言ったたぐいのことが書いてあるわけで、いつ命を落とすか分からないという状況にあっては、人は何らかの衝動に突き動かされるというのは、なにも珍しい話しではないでしょうから。

ルーズベルト大統領が、イギリスの支援を思うようにできず苦悩する場面も印象的。イギリスを放っておけば、いずれドイツはイギリスを陥落し、強大なイギリス海軍を手に入れてしまう。そのうちに大西洋を支配下にいれ、アメリカ大陸にドイツは迫るだろう、という悲観的な見方もある。ようは、ルーズベルトはどうにかしてでも参戦したかった、と言う風にこの本では描かれていまして、真珠湾攻撃をアメリカは察知していたが、あえてやらせた、という話しを信じざるを得なくなります。ですが、まだ物語は1940年です。真珠湾まではあと一年もあります。どのように連合国はドイツと戦うのか。

「戦争の嵐」は、真珠湾攻撃で終幕となりますが、くだんの最終第三巻、これから読み始めます。

Symphony

昨夜は少々ワインを。メリーニという赤のキャンティワイン。それに、賞味期限ギリギリセールで買ったブレッセ・ブルーを一緒に食べると、これがまたすてきにコラボレーションで、えもいわれぬ甘みとねっとりとしたうまみが口の中に広がりました。これもまた幸せ。

さて、ハイティンクを聴くシリーズですが、今回はシューマン交響曲第一番「春」です。やはりハイティンクらしい絶妙なテンポ取りで、比較的遅めなのですが、それでいて持ったりした感覚はない鋭敏でさわやかな演奏。私はもう幸せでありました。Twitterにも書きましたが、これまで聴いていた、セルやサヴァリッシュの演奏では全く違う和声が聞こえます。トランペットの裏旋律が表に出てきたり、非常にオリジナルな感じでした。それから、第一楽章ではトライアングルが大活躍で、ミキシングの調整が実に斬新というか、珍妙というか。これはハイティンクのセンスなのでしょうか?

全体的に、いわゆるハイティンクらしい響きに包まれていて、聴いていて安心できました。

そうそう、今日はハイティンクのブル8も聴いたのですが、これはまた後日。

Classical

今日は今ひとつ天候がはっきりしない一日でしたが、予定をすべてこなしました。なんだか土曜日の方がウィークデーより忙しい感じ。←ウソウソ、そんなことないです。ウィークデーもやることたくさんです。

今日は「オテロ」を聴きましたが、新国の予習です。もう少し音源を変えて予習しておきたいところ。

 名曲300に翻ってみたところ、あらら、まだまだ聴いてない曲がたくさんあります。以前と比べると、少しは前進しているのですが。やっぱり偏っておりますですねえ。バッハやシューベルトも意外に聴けてない。好きな曲ばかり聴いていてはダメです。頑張りましょう。

 

 

Composer スデ 割合ワリアイ
J・S・バッハ 13 11 85%
R・シュトラウス 9 9 100%
アイヴズ 1 0 0%
イベール 1 1 100%
ヴィヴァルディ 1 1 100%
ウェーバー 1 1 100%
ヴェルディ 7 7 100%
エルガー 2 0 0%
オルフ 1 1 100%
ガーシュウィン 2 1 50%
グリーグ 2 2 100%
グレツキ 1 1 100%
コープランド 1 1 100%
コダーイ 1 1 100%
サティ 1 1 100%
サン=サーンス 4 2 50%
シェーンベルク 2 2 100%
シベリウス 5 4 80%
シューベルト 12 8 67%
シューマン 11 10 91%
ショーソン 1 1 100%
ショスタコーヴィチ 6 5 83%
ショパン 9 4 44%
スカルラッティ 1 0 0%
スクリャービン 2 1 50%
ストラヴィンスキー 4 3 75%
スメタナ 1 1 100%
チャイコフスキー 7 7 100%
チレア 1 0 0%
ディーリアス 1 1 100%
ドヴォルザーク 5 5 100%
ドニゼッティ 2 0 0%
ドビュッシー 7 4 57%
ニールセン 2 2 100%
バーンスタイン 1 0 0%
ハイドン 7 1 14%
パガニーニ 1 0 0%
ハチャトゥリアン 1 0 0%
バルトーク 3 3 100%
ビゼー 2 2 100%
ヒンデミット 1 1 100%
ファリャ 1 1 100%
フォーレ 3 3 100%
プッチーニ 5 5 100%
ブラームス 13 13 100%
フランク 2 2 100%
ブリテン 1 1 100%
ブルックナー 4 4 100%
プロコフィエフ 5 2 40%
ベートーヴェン 27 26 96%
ベルク 1 1 100%
ペルゴレージ 1 1 100%
ベルリオーズ 2 1 50%
ヘンデル 3 2 67%
ホルスト 1 1 100%
ボロディン 1 1 100%
マーラー 8 7 88%
マスカーニ 1 1 100%
ムソルグスキー 3 2 67%
メシアン 1 1 100%
メンデルスゾーン 6 6 100%
モーツァルト 34 23 68%
モンテヴェルディ 1 0 0%
ヤナーチェク 3 3 100%
ヨハン・シュトラウスⅡ 2 1 50%
ラヴェル 8 6 75%
ラフマニノフ 3 3 100%
リスト 4 1 25%
リムスキー=コルサコフ 1 1 100%
レオンカヴァッロ 1 1 100%
レスピーギ 1 1 100%
レハール 1 1 100%
ロッシーニ 2 1 50%
ロドリーゴ 1 1 100%
ワーグナー 6 4 67%
総計 300 233 78%

 

 

Jazz

 仕事場で向かい側に座っている女の子のAさん。20代後半なのですが、大学時代は、ジャズ・ファンク系のサークルでトランペットを吹いていたのだそうです。それで、ちょっとだけ話が合う感じ。今日はシャカタクの話しを。

  • Aさん「わたし、シャカタクも聴いたことあります」
  • 私  「まじで! いいよねえ、シャカタク。あの80年台のさあ、胸がキュンとなるメロディーとかアレンジがいいよねー」
  • Aさん「わたし、その80年台っていうのがよく分からなくって……」
  • 私 「………」

座ろうとしていた椅子を引かれた気分。世代間ギャップにおののく瞬間。あの、80年台フュージョンのリリカルというか、ベタベタなII-V進行というか。っつうか、それって、私にしてみれば、高校時代の通勤電車でむさぼるように聴いたフュージョンの思い出なんだよなあ。

さて、その80年代のシャカタクの映像をYoutubeで発見。見た途端に絶句。

微妙……。

サウンドの80年代はよいけれど、衣装とか、髪型とか、化粧とか、かなり微妙な振り付けとか、相当な年代物。ちょっと、理解の範疇を超えてます。30年前だもんなあ。でも音だけ聞けば癒されるんですけれど。

 

Miscellaneous

 Twitter、今週の月曜日頃から始めたのですが、なかなか面白いです。私は携帯からGatewayを使って投稿しています。1回1円ぐらいと計算しましたので、まあいいかな、と。

ちなみに、私は携帯でウェブを絶対に見ないことにしています。高いので。それに、外出中はウェブよりも本を読むことに集中したいので。

Twitterですが、ブログともなるとちょっと書くのに躊躇するような小さい出来事を記録するのに丁度良いです。ブログに書けるほど聞き込んでいないけれど、この曲よかったなあ、的な曲を記録するのに持ってこいですね。私の場合、クラシック意外にもフュージョンやらを聴くことがありますので、特に。

でも、まだフォローさせていただいている方が少ないですけれどこれから増やしていきたいです。というか、他の方のポストを読む時間がない……。RSSで見ようとも思っているのですが、私がいつも使っているGoogleリーダーでは巧く登録できないです。

ちなみに、私のポストはこちらです。

Shushi

 

よろしくお願いいたします。

American Literature

「戦争の嵐」第一巻読了しました。すかさず第二巻へ。

第一巻は、ドイツのポーランド侵攻前夜から、ドイツ軍のノルウェー侵攻に至る場面まで。主人公は米海軍の中佐ヴィクター・ヘンリーとその家族。妻のローダ、息子のウォレン、バイロン、娘のマドリン。ヴィクターは駐ベルリン大使館付武官として夫婦でベルリンに赴任したところ。ウォレンも海軍の士官で、ペンサコラで飛行士になるための訓練を受けている。バイロンは、美術史の勉強のためにフィレンツェに赴いていたのだが、勉強に飽き飽きしていたところを、ユダヤ人学者のアーロン・ジャストロウの助手になるのだが、そこでジャストロウの姪であるナタリーと知り合う。マドリンは学業に専念するよう父親に諭されているが、勝手にCBSのスタッフに応募し、マスコミ界に生きがいを見出している。 1936年のミュンヘン会談で英首相のチェンバレンはヒトラーに譲歩しつかの間の平和を恵んでもらうのだが、ヒトラーの野心を抑えることもできない。

ヒトラーは、いつの世にもありがちな、ポーランド軍がドイツの国境線を越えたとか言うでっち上げをよりどころにポーランドへ侵攻する。第一巻の一つの山がドイツ軍のワルシャワ包囲の場面でして、バイロンとナタリーがワルシャワで戦火にさらされながらも勇気ある行動をとるあたり、一つの山場ですね。それから、もう一つ。ワルシャワに残されたアメリカなどの中立国の避難民をドイツ軍が保護する場面。ここで、ユダヤ人を選別するのですよ。映画などでは見知っていますが、いつ読んでも見ても非常にイヤな気分になります。

大河歴史小説ですので、まだ先は長いのですが、通勤時間がこれまでになく充実しています。

それからもう一つ。一晩寝ると、なんだか熱は下がりました。どんどんあがるかと思ったのですけれど。でも、熱が下がっても、脂汗はでるし、疲労困憊という感じでした。今日の夕方になってようやく恢復してきた感じです。ちと疲れているのでしょうかね。

それからTwitter、はじめました。こちらでございます。よろしければ楽しみましょう。

http://twitter.com/Shushi

 

 

 

 

 

Symphony

先日からなかばハイティンクのとりこになっている気がしますが、今日もハイティンクで驚きました。ハイティンクのDSCHは、13番でおなじみでしたが、今回は5番を聴きました。これも本当ならばとうに聴いていなければならない音源だったのかもしれません。

第一楽章のテンポがあまりに緩やかなのがきわめて新鮮でして、私にとっての5番はムラヴィンスキーでしたが、こんなに静謐だったかしら、と驚く感じです。第二楽章は三拍子のレントラーですが、マーラー的でもあります。

第三楽章の弦楽合奏にも幻惑されます。静かな怒りを伴う苦悩。この悲哀に満ちた旋律はきっと青白い月光に照らされているはずです。ハイティンクの指揮はこんなにも静寂を表現できるのですね。中盤フルートの裏でヴァイオリンが微かに震える場面がありますが、この静寂感には心打たれます。技術面でも感情面でも。後半にかけての静かな高まりも胸をわしづかみにされた気分になります。

第四楽章はのっけから堂堂たるもので、冒頭部のテンポは緩やかでありながら、巨人の行進のような重量感があります。あるいは戦車部隊か。ともかく、テンポは終始威風を保っています。この重厚感は凄いなあ。

昔、ハイティンクの演奏を「抑制された」という言葉を使って表現しておられた評論家の方がいらしたのですが、その意味が分かりました。「抑制」というと、少々ネガティブなイメージを感じていたのですが、そうじゃないですね。激しくはないが内なる炎の強さはぬきんでたものがあります。眠れる獅子。

それから、コンセルトヘボウの音のすばらしさ。オケもホールもどちらとも。少し中低音が強調されているリヴァーヴ感がたまらないです。弦楽器の厚みがすばらしいのですが、以前聞いたところでは、今ではもうこの古きよき響きは失われてしまったとか。

いずれにせよ、この演奏が聴けたことに感謝しています。

さて、どうでも良いことですが、本日は早めに帰宅しました。午後から強い倦怠感が出始めて、脂汗が出てくる。なんだか熱がある雰囲気で、これは、インフルエンザか? というところです。帰宅してすぐに熱を測ると36度でして、なんだ、仮病じゃん、みたいな。ところが、もう一度はかってみると、37度を超えました。ありゃりゃ、これはもしかして新型インフル?

答えは、明日に。。

Classical

 久々にN響アワー。今シーズンのラインナップの紹介と、登場する指揮者の過去の演奏映像が放送されているのですが、アンドレ・プレヴィンの姿をみて驚きました。お歳を召していて、背が低くなってしまっていて、なおも椅子に座って指揮をする姿に驚きました。私がプレヴィンの映像を見たのは、もう20年前のことでして、ロサンゼルスフィルでブラームスの交響曲第三番を振っている姿でした。1929年生まれですので、もう80歳ですか。時が経つのは早すぎます。

10月のN響定期演奏会にプレヴィンが登場するのですが、実はチケットを取りました。シュトラウスのカプリッチョ終幕の場面をフェリシティ・ロットが歌う訳でして、これは聴きに行かないわけには生きません。それから家庭交響曲も。プレヴィンはシュトラウスの録音も多く、おそらくは得意でしょうから、今から楽しみです。今日、映像を見ておいて良かったかもしれません。当日ショックが大きかったでしょうから。時間は加速度的に速くなりますので、もうすぐ私も老人でしょうか。それとも、速くなるからこそ若いままなのでしょうか。